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響けブログ

音楽コドモから「音楽コドナ」へちょっと進化。ドラムとバイオリンと小鼓を弾く、ヒビキの音楽遍歴。

ラファエロの翼をつけて

2006-08-08 | ピアノ
パブロ・ピカソは子供たちの絵を見て、感嘆して言ったそうだ。
「この子たちの年齢の頃、私はラファエロのように絵を描くことが
できた。しかし、子供のように絵を描けるようになるまでは一生かかった」

ラファエロといえば、天使、フィレンツェ、ルネサンス。天才の逸話って感じですねえ。しかし大人になって、さらに親にまで成り上がってしまうと、「天才の逸話」ってものからいかに教訓が引き出せ「ない」かはよくわかる。関係ないもんね、天才の話なんて。

せっかくそこまで大人になったのに、今度は親バカであるからして、コドモ育ての方針にやっぱり“天才”を引用してしまうのである、やれやれ。──するとですね、ピアノを習ったほうがいいか、やめとくかは……要するに結果論だよね、こりゃきっと。

だからもう成り行きにまかすことにしたぞ。先生が見つかったら習ってみようかねえ、だ。

ピアノを習うべきか、やめとくか?

2006-08-07 | ピアノ
ハイフェッツのCDで、ガーシュウィンの3つの前奏曲の中の1曲、変ロ長調というお気に入りの曲を見つけたヒビキ、そういえば昨日親バカたち揃ってピアノだのギターだのフリューゲルホルンだの、練習用パッドにバイオリンを持ち寄っている時に、そういえば、って感じで、例のガーシュウィンのイントロは「ミとソとドと、シのフラットで弾ける」と言ったのだった。音は音名で言ったわけじゃなくて、バイオリンで弾いて見せたのだったが。──確かにヒビキの言う通り。

よくわからないのだが、ヒビキにおいて、ピアノとバイオリンはとても対照的な進み方をしているように、親バカ母には思われる。簡単にまとめてしまうとつまり、バイオリンの場合は、はじめに音楽があって、それを再現するツール。ピアノの場合は、はじめに楽器があって、とにかく音を出してみることによって、もしかしたら音楽になるかもしれないもの。

ついでにドラムの場合と比較すると、ドラムはもともとほとんど全然叩いたことがないときから、聴こえていたのだと思われ、ここが決定的に違う。ヒビキは、さまざまな音源が耳に入ったときに、そのドラム・パートから聞こえているような耳なのだ。したがって自分が叩き始めた時はすでに音楽があり、とにかく音を出してみることによって、それが音楽になっていく、ということになる。

そこでバイオリンは、譜面とか聴いた音楽というものが、もともとその辺にあったのではなくて、今までは特に自分のために(レッスン用ということで)用意されたものであり、それを再現しようという段取りができあがってきたのである。またヒビキはなんといってもコドモだから、“自分が習っている楽器=自分の楽器”というようなメンタリティが影響していることもあり得なくはない。

ピアノの場合は、ツールにしてくれる機会がない。だから見事に手探りでやっている。音階練習というルーティンがあるということを知らずに、音階で3度の和音を試している。転調を試みたり、保育園で憶えてきた曲──きっと保育士の先生がピアノなどで伴奏しているのだろう──を再現してみたりしている。

ピアノのこの状況は、英才教育的には著しく効率の悪い話だということにもなるのだろう。しかしドクター・ジョンのピアノ、モンクのピアノは悪くない。……ってどうしてそういう話かというと、ドクター・ジョンのようにもともとギタリストであった人が弾くようになったピアノというものは、よい場合が多い。というのが1点。そしてモンクの場合はへたうまっていうかですね、音数が少ないピアノというのは(バッハのメヌエットのように)素晴らしい。
……うーん、今日は予想通り支離滅裂になってきたぞ。

でもって、ピアノは比較的習いやすい楽器なので、習ってしまえばソナチネぐらいまではなんとかたどり着くことになっている。で、それがいいのかなあ。たとえば音階練習というのはどんな楽器でも基本的なエクササイズだけど、それが本当に必要だと感じられたときにその練習は楽しく、進んでやるようになるものだから、そうなってから練習したのでは遅いのか、どうなのか。なによりレッスンという道をつけてやらないこと、伸ばそうと協力しないことで、ラクさせないことは、いい意味をもたらさないのか、どうなのか。習わなくても続けるだろうことを、わざわざレッスンしたほうがいいのか、どうなのか。

ところでピアノはどうなった?

2006-08-03 | ピアノ
ドラムとバイオリンを習っているヒビキだが、やってます、ピアノも実際。以前から聴いた曲をとんでもないキーに転調して弾く癖あり、Dフラットのスケールとか、とにかく押したキーからメロディを始めようするものだから、もう、これがほんとのエニイキーという具合になっているのである。

親バカ母、こういった光景を見ると、まずはドラム、その次にピアノというのは始めやすい楽器なのだということが“忍ばれる”。ヒビキの場合は鍵盤の押し方も(習っていないわりには)悪くない。つまり指遣いには結構意識的。でも、それでもやっぱりトロンボーンとかバイオリンよりずっとやさしいみたいだ。

さて昨晩もベランダでお食事。今日の暑さから察するにそんな優雅な夕べも昨宵限りかもね。セプテンバーのMD収録曲を曲番号のアナウンス付きで次々に歌っていたが、その中にはヒビキの好きな「You must be an angel」、スティービー・ワンダーとアニー・レノックスのコラボですね、が入ってるんだよね。リズムは相変わらずきつめに再現していたが、発表会終わって一段落。概況を見ると、ヒビキ、今はかなり「聴く」にシフトしているように親バカ母には思われる。

そこで仕込みのBGMはモーツァルトPコン27番、グルダ。おやつのポテロングに“くせになる食感”の文字を見つけて、ヒビキ、
「くせになるたべかんじ」
と読んでましたが。

いきなり、C#ですか。

2006-06-01 | ピアノ
昨日、ババから手紙が来た。先日ヒビキが「かもばばのうた」を楽譜に書いて送った返事だ。


そこでヒビキ、朝はバイオリンでおめざめ。ご飯の途中でいなくなったと思ったら、ピアノ(ヤマハP-200)で、かえるの歌。今ね、両手で弾いていたんだよ、というから見ると、左右ユニゾンでメロディ弾き。指遣いも、まあまあ。

そのあと、キッチンで聴いていた親バカ母、「あれ?」……どうも黒鍵の音だぞ?
バイオリンがAなんで例によって転調かなとは思うが、どうも……と見ると、なんとC#(……ふつうはFとかGとか)。

親バカ達があまりにあっけにとられているので、ヒビキ、白がどうで黒がどうでと鍵盤の説明。(コドモはだいたいオトナがどうしてそういうリアクションをしているかがわからないんだよね)親バカ達はもうC#の「かえるのうた」を前にフリーズ。朝からこれですもん。

ところで先日のTOKUさんとポンタさんのライブについて「ポンタさんのバンド」と書いてしまったのですが、トリオはTOKUさんのユニット? なんか私、間違えたような……。(どなたかご存知ないでしょうか?)

楽譜はともだち

2006-05-19 | ピアノ
親バカ父がポストしてくれたのを読んで、何かが決定的に違う!と思った原因がわかった。なんだかんだ言ってもワタシは面白がってるだけだし、すごいとは言ってもたかがコドモ、すごさもコドモぐらいなり(本歌は、めでたさも中ぐらいなりおらが春)というようなわけだが……親バカ父は、違う。

ヒビキがすごいかどうかなんかわからんじゃないかと思うのだが、そういったことも引き受けちゃって、あまりに自分の身のことと思うから、これは自慢だなどと思ってしまっているのである。

ヒビキはワタシのコドモだが、コドモはもともと(語弊はあるが)みんなのものだ。一方で親は子を保護する義務があるから、保護しなきゃならん。
と、今日はなんでこんな話になったんだっけ……。

そんな間にも、ヒビキ、最近お気に入りのピアノに夢中。
バイオリンを出してきてもピアノの脇に置いてピアノ譜にかかりきりになっている。バイオリンのAメジャーの音名を口ずさみながら、Cメジャーで弾く。ピアノ譜にはバイオリンの旋律も併せて書いてあるのを、「二人で弾く」と読んだヒビキ、親バカ母に連弾をしようともちかける。

親バカ母が思うには、ピアノという楽器はもともと楽譜コンシャスなんではないか。楽譜に書いていることを身体的に変換せずともただ弾くことが出来る。たぶんクラシックの作曲家の多くがピアニスト/オルガニストだったこととも関係あるのだろう。ヒビキは楽譜が好きだ。すると、ピアノに興味が流れていったのも自然に理解できるのである。



親バカ父の耳とウチ猫みゅーさんの耳

アデノウィルスもドラムのようにやってくる

2006-05-18 | ピアノ
バイオリン・レッスンの翌日、ヒビキ風邪でダウン! 突然朝38.5度の発熱。長田こどもクリニックへ直行だ。まあ熱ぐらいでがたがたするこたないのだが、頭が痛いというので気になったのだ。こういうグレーな部分はぴしっと決めてくれる先生のとこへ行かないと。で、具合はどう?と聞くと
「いまね、どーんと来てる」
ってウィルスが攻撃してるらしい。
しばらくしてやや具合がよさそうなのでもう一度訊ねると
「ちょび、ちょび、ちょびって来てる」
そうかあ。だいぶいいねえ。
お薬も注射もたいへん優等生のヒビキ、今回は薬だけだったが、無防備に口をあけて、薬という薬をありがたがる。
「先生のお薬でね、ウィルスがきゃーって逃げちゃった」
とここまで来るのに約2日。上々と言えよう。

休みの間は、なんだかやけにピアノ(ヤマハP-200)を弾いていたな。ふと覗いたら、バイオリンの伴奏譜を練習していたのにはびっくり。しかも例によってAをすべてCに転調しての右手弾き(ただしヒビキは左利き)。

ピアノも習う?と聞くと
「ピアノ習いたい!」
だけどこれ以上レッスン増えると、たいへんですよしかし。