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八面大王伝説。ただしくは“魏石鬼(ぎしき)八面大王”と呼ぶそうですが、安曇野開拓以前から有明山の麓にある魏石鬼の岩窟に住み着いていたと言う伝説上の人物です。
周辺地域では、多くの関連史跡や古文書などが多く残っていて、空を飛び、雲を起こし、雨を降らす不思議な力があり里に下りては傍若無人なふるまいを行っていたと伝わる一方児童書などにも登場し彼に纏わる英雄譚など昔から人々に広く知られています。
そんな多くの史跡のひとつが以前も当ブログで紹介した“魏石鬼岩屋”ですが、今回紹介する大王神社は、朝廷より派遣された坂上田村麻呂一行と激戦の上討伐され処刑された大王の復活を恐れ分断された胴体を祀った。と、言う謂れがある一社です。
大王わさび農場の広大なわさび田の先に大王神社は鎮座しています。
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拝殿 左右の「大わらじ」は、巨体だった大王に感謝を込め奉納されたと由来を伝えます。
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大わらじの由来
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橋から先へは立ち入り禁止
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本殿
祭祀:魏石鬼八面大王
由緒:
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八面大王伝説:
八面大王は、安曇野では知らない人がいない、ナンバーワンのスターである。 有明山の麓、魏石鬼の岩窟に、八面大王は多くの手下とともに住み着いていた。空を飛び、雲を起こし、 雨を降らす不思議な力を持ち、里に下りて乱暴をし人々を苦しめていた。朝廷は、坂上田村麻呂を派遣し て八面大王を退治を命じた。八面大王は手強く、苦戦におちいる。その時、矢村の矢助が十三の節のある 山鳥の尾羽の矢を献上した。田村麻呂がつがえて放つと、八面大王を討ち取ることができた。主人公は坂上田村麻呂であり、八面大王は脇役、人々を苦しめる悪役なのである。あくまで伝承であり、史実でない。 八面大王は語られ書かれ、他の伝承も加わって、進化を続けている。東に勢力を伸ばす国家勢力、武将坂 上田村麻呂と戦って敗れた地元の大将。伝説とは真逆の安曇野の英雄として語られる。
(こちら(PDF)より冒頭部分を転載)
続いて園内には、有明山の麓にある大王が棲んでいたと伝わる「魏石鬼の岩窟」の復元展示があります。
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所詮観光地なのでそれなりかな?と、高を括っていたら本物の巨石を利用したかなり大規模で本格的な造りにびっくりしました。
※ 以前訪れたホンモノの「魏石鬼の岩窟」は以下のとおり
(撮影:2024-3)
【マップ】
次回も楽しみにしてます。
自分もここを訪れるまでは八面大王の人物像は全く知りませんでした。
地元だけで語られている伝承です。
掘り下げていくと中々興味深く他の関連史跡も訪ねて見たくなりました。