衣料品のネット通販サイト「ゾゾタウン」についてちょっと書いてみたい。
(この名前は、想像と創造が行きかう街・・・という意味を込めて名付けられたらしい)
衣料品とかファッションとかには全く疎いが、ゾゾタウンを運営する会社(スタートツデェイ)の業績が急拡大しているという新聞記事(日経12/1)を読んで、少し興味をもった。
このサイトの会員数は20代~30代を中心に370万にまで達し、2012年3月期の商品取扱高(サイト内での流通総額)予想うは前期比47%増の840億円に達する。
衣料品の通販ネットは、これまで成功しないといわれていたのが、このゾゾタウンでは非常に上手くいっている。・・・らしい。
そこで、(この記事を参考に)成功のポイント(らしきもの)を拾ってみると、
大手アパレル、ユナイテッドアロー(UA)を口説き落としたこと。
・・・前沢社長はネット通販に懐疑的だったUA社に対し粘り強い営業でネットの利点と戦略を訴え、口説き落とした。・・・その後、オンワードやビームスなど相次ぎ出展、ブランド数は順調に増加。
ゾゾタウンには、現在1600以上のブランドが集積し、日本最大級のファッション通販サイトになった。
・・・最も魅力あるブランドをどうやって、引き込めるか?その結果として、他のブランドへの吸引力をどう促進させるか・・・ということ。・・・最初の仕掛けと粘り強い交渉力がキーポイント。
業界の常識を覆(くつがえ)してきたこと。
・・・「試着できずサイズがあわない」「商品がイメージと違う」といった利用者のネット通販への不満に対し、力を入れたのが、検索機能の拡充・・・「こだわり検索」という機能では、商品を単価、在庫などだけでなく、柄や素材ごとに絞り込める。
同時に、衣料品はメーカによって同じMでも実際の大きさが異なるため、自社で採寸した数字を掲載。・・・利用者は自分の体形にあった商品を的確に探せるようになった。
・・・確かに、服を買う時は試着してみたい。だから、通販ではなかなか自分のイメージ通りのモノを探すのは難しいというのがこれまでの常識。・・・ちょっとこのサイトで試に服を探してみたが、探したいと思う検索キーワードは何でも載っていた。
トレンド、発売日、カテゴリ、ショップ、詳細な説明、返品の仕方、様々な角度からの写真などなど・・・しかもシンプルで検索が楽。・・・消費者目線で、その行動パターンを徹底的に調べ上げたという印象。
社員採用に独自の基準を設けていること。
・・・スタートツデェイは社員にファッションに関する高い専門知識をもとめ、ウェブ開発などを担うIT技術者を採用するときも、「ファッションに関する考え方や感性を重視する」…平均年齢27.5歳の若い社員が、利用者に近い感性で品ぞろえやサービスを変えて行く。・・・このスピード感が成長を支えている。
・・・顧客目線は、同じ年齢層でつかめということか。・・・そのためには、すべての部門で“ファッションへのセンスと感性”という共通言語を持てる人を採用。・・・好きこそものの上手なれ・・・って感じ?
つまり、
常識を信じないこと。・・・
ユーザーの不満をトコトン解消すること。・・・
自らユーザー目線にたつこと。・・・
・・・これが急成長の秘密。