日々あらたに

3/11の大震災以降、数多くの変化が起きています。その変化をとらえ、新しい時代について観察を続けていきます。

食品スーパー“オオゼキ”の強さの源泉

2012年05月21日 | 日記

食品スーパーの業界で有名な“オオゼキ”。年商では、イオンやイトーヨカードーなど大手には及ばないが営業利益率はダントツの8%前後(一般的な食品スーパーだと、営業利益率は2%~4%位。よほど良いところでも5%いくかどうか)。しかも、20年位増収増益を続けているまさしく食品スーパーの横綱・・・。

この強さの秘密は何か?

まずは、現場を見るしかない。・・・ということで、オオゼキの何店かを見学した。

 店舗にはお金をかけない

立地は駅近くを最優先しているようだが、店舗そのものへはあまりお金をかけていない。どこかが撤退したところを居ぬきで利用したりして、余計な店舗コストを省いていることがひとつの特徴。

  

 個性(個店)重視

一般的なスーパーのように完全なパターン化はされていない。個店独自に品ぞろえをまかせたり、陳列もそれどれの個性が感じられる。産直を強調したり、こだわりを強調したり、また、圧倒的な品ぞろえに目を奪われる

 

    

 

 顧客重視

経営理念の“オオゼキism”には、

・・・佐藤 達雄が残した商売に対する熱い心。それは、本当にお客様が喜ぶサービスを提供する『喜客』の精神。『お客様第一主義』の徹底。『顧客感動』。これは時代を超えて引き継いでいくべきものです。・・・

と書かれているが、店舗見学では、それを感じる場面にであった。

 ないものは探してきますので、お気軽にお声掛けください

  “こだわりトマトのところに書いてあったコメント。このこだわりトマトでは、40種類(産地別も含め)位の品ぞろえであったが、この“ないものは探してきますので、お気軽にお声掛けください”・・・こそ、オオゼキの理念を表している。

 

 お客様からのリクエストコーナー

これは、たぶん、通常の仕入れではやっていないが、お客さんからのリクエストがあったものを特別に仕入れたモノなのだろう。こういうことがお客様第一主義の理念の具体化。

他にも、現金バックのポイントカードとか、美味しそうな惣菜の陳列等の特徴も色々見られたが、オオゼキの最大の強みは、経営理念を現場レベルまで浸透させると同時に、自ら考える人材育成に力を入れていることではないだろうか。


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