平蔵日記

クサガメ平蔵の日記。他に徒然なるまま気の向くまま・・・

「真田太平記(五)秀頼誕生」 池波正太郎

2006年04月24日 05時39分49秒 | 読書
朝鮮の役も一旦講和に向けた動きが始まりますが、秀吉が掲げる条件が無茶苦茶で、結局戦争が再開されます(慶長の役)。
そして秀吉の子、秀頼が誕生します。
タイミングがいいのか悪いのか・・・
秀吉は秀次を自決させ、その家族を皆殺し。また無意味な戦争を継続中の最中に、巨大な城を築く(伏見城)といった具合に、その崩壊はますますエスカレートしていき、秀頼の将来を心配しながら死んでいきます。
寂しい、そして迷惑な死に様です。
秀吉ファンの自分としては、非常に読んでてつらい部分です。
秀吉の死により、うやむやのまま、ようやく朝鮮との戦いが終わります。
その後徳川家康の台頭が始まります。
結構無茶します。このオヤジ。
特に前田利家が死んでからが物凄いですね。
確実に時期を捉え、その動きに無駄がないです。
周りを挑発しまくって、自分に味方する大名を確実に取り込み、敵対する大名を孤立させ、自分の天下取りに向かって驀進していきます。
西暦では1593年から1599年の物語。
この間真田家は、結構傍観者です。
しかし次はいよいよ関が原の戦い。
真田家にとって最大のターニングポイントを迎えます。
中盤の最大の見所です。

真田太平記〈5〉秀頼誕生

新潮社

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