平蔵日記

クサガメ平蔵の日記。他に徒然なるまま気の向くまま・・・

「真田太平記(二)秘密」 池波正太郎

2006年04月20日 21時37分55秒 | 読書
時代は本能寺の変直後から、羽柴(豊臣)秀吉が明智光秀、柴田勝家を滅ぼし、大坂城を築きながら、途中小牧長久手で徳川家康にちょっと噛みつかれつつも、着々と天下取りに向けて進んでいるところですね。
紀州の雑賀を滅ぼし、次は四国の長宗我部ってところです。
1582年の夏から1585年頃でしょうか。
その間真田家といえば、昌幸さんがきたる北条や徳川との戦いに備え、一生懸命本城となる上田城を築いています。
当然信州の小大名ですんで、北条や徳川のご機嫌を伺いながらとなるわけですが、徳川からの無理難題に耐えかねて、戦うことを決意します。
昌幸さん、心の中では秀吉贔屓ですんでなおさらですね。
んで、今まで敵だった上杉景勝に助けを求めます。
無茶苦茶ですね。上杉家にとっては、ホントに厄介な敵だったんですから。
当然上杉の本拠地、春日山城に呼び出されます。
呼び出されて行く方も行く方ですが、もう・・・上杉景勝カッコ良すぎです
いきなり、「あんたらには散々苦労させられたんや。今更何を言うねん!」と文句を言います。
だけど「けどまあ、そっちも大変やろし、水に流したるわ」ってことになっちゃいます。
さらに昌幸さんが人質として一緒に連れてきた源二郎(幸村)を差しだそうとすると、「北条、徳川敵に回すんやからどうせ勝ち目はないやろ。思いっきり父子一緒に戦って、もし生き残ったら預かるわ。頑張ってな。」と言う訳です。
(この部分、当然台詞回しは池波節ききまくってて、こんな下品な情景じゃないですよ)
これで真田家も上杉家を通じて羽柴(豊臣)家の後ろ盾を得ることができて、次の巻では前半の最大の見所(と自分が考えている)、上田城攻防戦に突入していく訳ですね。

真田太平記〈2〉秘密

新潮社

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