少し雨がポツポツする朝。それもあってかシジュウカラやヤマガラは木の中でヒッソリと動いている。声はするが、ヒヨドリさえ飛ばない。トホホである。
この時期になるとキノコも目に付くようになる。枯れアカマツが伐採された後の切株にマツオウジが生えていた。ボリュームがあり、甘い匂いがあるが毒とされている。
クズの葉っぱが重なる緑の中にひときわ目立つ黄色い花が一輪。多分、キクイモであろう。
雨があたってきた。早めに引き上げるべく、迎えを頼む。車が着くまでの間、駐車場で待つ。と、例の枯れ木に遠目でもそれと分かる鳥のシルエット。アオゲラだ!「逃げないでくれ」と
念じつつソッと近づく。まだ、そこにいた。羽根の色がまだ全体が深緑になっていない。とすると、幼鳥か若鳥に違いない。ゆっくりと毛繕いも見せてくれた。
逆光の中ではよくよく見ないと木の幹に溶け込んでいて分からない。十字架のように枝が出ている所を目星とした。迎えの車が到着すると同時に姿を消してしまった。