「やっぱり、ハートなんです、大切なことは。」
【 Book Store ノベラ 】の奥様は、まっすぐな瞳でそう話す。
言ってしまえば、本や雑誌は、どこで買っても同じなのだ。
値段も変わらないし、どうせ買うのなら、品揃えの多い店で
買った方がいいと思うだろう。
そんな中、あえてこの店で購入してくれるお客さんが居ること。
そのイミを、しっかりと受け止めていきたいのだと。
どんなに時が流れても、当たり前のことだとは思わずに。
そう、お客さん一人一人を大切にしたいから。
だからこそ、いつ、誰がこの店を訪れても、「心地よい」と
思える空間を作りたい。
アットホームであたたかい、優しい空気が流れる店を。
それこそが、この店の一番の願いなのだ。
ここは西宮、門戸厄神にある【 Book Store ノベラ 】。
誰もが気軽に足を運べる、あたたかい空気に満ちあふ
れた、優しい街の本屋さんだ。
店内には、お客さんのニーズに合わせた、たくさんの本、
雑誌がズラリと並べられている。
場所柄、上品な女性のお客さんが多いということもあり、
女性誌や趣味、実用書、NHK講座のテキストまで、女性
の求めるものに合わせたセレクトも心掛けているという。
小さな子どもから学生さん、主婦、サラリーマン、年配の
方まで、一人一人のお客さんを大切にしたい。
そんな想いが、店内にあふれているのだ。
【 ノベラ 】で働く、店員さんは言う。
「ここは地域密着型のお店なので、やっぱり常連のお客さん
が多いんです。だからこそ、お客さん一人一人の顔を思い
浮かべながら、いま、何が求められているのかをイメージ
してのセレクトを心掛けています。」
お客さんのニーズに合った、売れ筋の本やベストセラーも。
そして、「あの人は、こんな本が欲しいんじゃないかな?」
そんな優しい本選びまで。
「そうやって、一人一人のお客さんをイメージしていくこと
こそ、何よりも大切なことだと思うのです。」
・・大切なことは、ハートですから。
そうなのだ、まさしくその通り。
「あたたかくて、誰もがホッとする空間」。
そう、そんな優しい雰囲気に誘われて、毎日たくさんの人々
がこの店を訪れるのだろう。
今日も明日も明後日も、ずっと、変わらずに。
ケルビーノ