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こだわりのお店

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【梅干しギャラリー 「Kyun (きゅん)」 (東灘区) 】

2007-10-22 11:42:13 | 09 銘店

こんにちは、mekuです。

晴れた日でも、肌寒い、今日この頃。
ほかほかのご飯、味噌汁...。
和食が恋しい季節ですね。

白いご飯、お茶漬け等に相性抜群。
私達日本人が、昔から愛して止まない保存食。
...と言えば

そう、「梅干し」。
皆さんは、お好きでしょうか?

mekuが一押しの、梅干しの専門店。
実はここ、神戸にあるんです。
それはもう、とびきり美味しい!!
ほっぺが落ちますよ~、はい。

場所は東灘区・住吉。
JR住吉駅から、有馬道商店街の坂を上がり
セブン・イレブンの一つ手前の小道を右へ。
見えたぁ...。

閑静な町に隠れた小さな
店。
それが、ギャラリーのある梅干専門店【Kyun(きゅん)】

『「商店街」に並ぶお店の入り口』
と言えば、伝わるでしょうか。
誰でも気軽に覗ける佇まい。

さぁ、お邪魔しましょう!

目に飛び込んできたのは
カラフルな和紙で包まれた、梅干しの小瓶達。

塩分、シソ入り・無し、はちみつ入り・無し...等
その種類の多彩さには、目が点!です。
しかも、全ての梅干しが試食可能◎
お店の方の、親切な説明も魅力的。

何でも気軽に尋ねてみて下さい。
どんな方でも、
ぴったりの梅干しを発見出来るはずです。

視線を違う方に向けてみると...
なんと、梅ドレッシングまで。

心揺れつつも、今回は我慢。
さて

結局購入したのは、2種類の梅干し。

その名も、「夢」と「紅」。

P1000484

「夢」は【Kyun】の一番人気だとか。
別名「デザート梅干し」。

なんだそりゃ??

ずばり
「3時のティータイム」にぴったり◎

な、梅干しなのです。
邪道だ、と思われる方もいるかもしれません。

が、しかし、これが、本当に美味しい。
お茶、紅茶にとても良く合う。
「目からうろこ」な梅干しなのです。

控えめな酸味、
はちみつの風味が梅干しに絡んで...。
口に含んだ瞬間、全てが口の中で広がります。

あぁ、考えただけでヨダレが...。

水飴、リンゴ酢、日本酒等を調合した
【Kyun】独自の漬け汁。
これがまた、美味。
焼酎で割っても、ソーダ水で割っても...
何をしても、美味しく頂けます。

アレンジの幅は無限大。
ポイントは、しっかり冷やすことです。


小綺麗で、飾らない。
けれど、丁寧で、心が込もった陳列。
ピラミッドの様に積まれた瓶がニクイです。

「どうぞ、好きなだけ、召し上がって下さいね。」
「ありがとう、また来てね。」

掛けられる言葉はどれも温かく
気持ちの良い時間を過ごせます。

今迄知らなかった梅干しの魅力。
ここ、【Kyun】で、覗いてみませんか?


                      by meku   

                       Photo_319

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【 百年の歴史 「金田油店」 (浅草) 】

2007-07-18 10:57:11 | 09 銘店

Posted by 油売りエマ

Kanedaaburaten
このレトロな写真。

子供たちから目線を上に、、看板右から、
金 田 油 店 !

昭和3年の私の職場でございます。
残念ながら、現在佇まいは変わってしまって
いますが‥。

先日「油ってどんな油売ってるか取材させて
ください」ってことで、ライターさんが尋ねてきました。

あーー、以外に灯油屋さんなんて思ってる方
もいらっしゃるんですね。。

初めて会う人に

「油売ってます。」

と言うと、笑いと共に以下いずれかの反応が
かえってきます。

「油って??何の油?石油?」
「えっなんですかそれ」

前者では極稀に「胡麻油?」なんておっしゃる
方もいますが、やっぱり石油が多いんです。
(えー、石油売ってる部門もあるんですけどね)

後者は、本当に油売る意味が分からないって
いう方!と、無職でかわいそう的ニュアンスの方(笑

こちらも稀に、本当に暇人と思う方も。

名刺を出しつつ、

「えー、オリーブオイルとか、胡麻油とか、
 ローズヒップオイルやらホホバなんかも。」

と解説することになるのですが、
いずれにしろ、必ず憶えていただけるのでありが
たいです。

次回会うと、必ず

「あ、油屋さん!」 と思い出してくれます。

考えると、油専門店ってそんなにないですもんね。

リアルショップ(東京都・浅草橋)へお越しの際は
お気軽に呼び出して下さい。

店の上階のパソコンに貼り付いています。

                   油売りエマ
                          Photo_289

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【 大阪高麗橋「与太呂本店」】

2006-12-19 18:31:00 | 09 銘店


食い倒れの町・大阪だから味自慢の店を選ぶのは
難しいが、こればかりは他所には無かろうと自信を
持ってお勧めできるのは、高麗橋にある「与太呂本店」
の『鯛めし』で、活けの鯛を丸焼きにして、それを
土鍋で炊き込む豪華な調理。

炊き上がったら、一度その状態で客に見せ、台所で
骨や雑多なものを全部取り除いて、改めて出てきます。
鯛の身と硬めに炊き上がったご飯が、芳香を放ち茶碗
によそってもらうのが待ち遠しい思い。

土鍋の底にできる「おこげ」の部分が絶妙で、3~4
名で行った場合など、わざと遠慮して見せ、終わりの
部分に入る「おこげ」を待ったりしたこともあった。

この『鯛めし』は活けの鯛を焼くところから調理が
始まるから、最低1時間前には予約の電話を入れた
方が好いでしょう。

与太呂本店のメインメニューは、天麩羅で関西風の
白い油で揚げるから、ゴマ油の天麩羅みたいに、途中
で胸につかえることもない。夏場の食欲の無い時も
ここのはいけます。

天麩羅のお茶漬け『天茶』もまた絶品。

絶品と言えば『漬物』もそうで、京のしば漬けを
塩抜きして、自家製の出し汁で付け直して、細かく
刻んで出てきます。天麩羅がなくても、これだけで
充分ご飯が食べられそう。

与太呂本店は、ボクが新入社員の頃は、御堂筋沿い
にある大きな店だった。その敷地が三和銀行本店に
なったことで大きさが分かろうというものでした。




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【 明治創業の老舗 山口とうふ店 (神戸市) 】

2006-12-19 17:40:00 | 09 銘店


記憶とは、曖昧なものだ。

「この気持ち、絶対に忘れない。」

人生の色んな場面で、何度そう心に誓ったことか。

強く心に刻んだはずの決意、思い出。
それが、今ではおぼろげにしか思い出せないことも多い。

そんな中、どんなに時が経っても、ずっと忘れられない
ことがある。味がある。

神戸・住吉にある【山口とうふ店】は、そんな誰もが
忘れられない「味」にこだわった老舗のとうふ屋さんだ。

平日も休日も関係なく、店の外にはいつも長い行列が。
「時間をかけてでも、ここの豆腐が食べたい!」
そんな人々が集まってくるのだろう。

この店の一番人気は、「ゆばとうふ」。
風味豊かな湯葉をちりばめた、まんまるい豆腐。
湯葉と、こってりとした豆腐の食感が、口の中で
ふわりととろける。
まるで、豆腐じゃないみたいな食感だ。

10年経っても、20年経っても、何年経っても
ここでこの豆腐を食べたい。

そんな、「忘れられない」味。

変わりゆく街の中で、いつまでも変わらない味が、
ここにある。

神戸住吉が誇る、こだわりのお店だ。

                ケルビーノ
                                                                                            Photo_250

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【 大阪 日本橋 「大源味噌」 】

2006-12-19 17:30:00 | 09 銘店


日本の朝食は、やはりご飯に味噌汁、お漬物、塩昆布。
焼き魚があれば最高だけど、なくても味噌汁が美味しければ
大丈夫!
むかしボクは、おふくろの作ってくれた、赤だしの味噌汁が
大好きだった。

日本橋を歩いていると、お味噌の良い香りが漂ってきた、
香りのする方をみると、「創業文政六年、大源味噌」とある。
文政とあるだけで、何か伝統があり、
おいしいそうな気がする。

店内に入ると、大好きな赤味噌がまず目に飛び込み、白味噌、
合わせ味噌等15~16種類も並んでいる。
また、おかず味噌も豊富で、鯛味噌・柚子味噌・金山時味噌等
10種類もあり、どれを買うか迷ってしまう。

今日はSAKE  FRIENDに鯛味噌と辛口と書いてある、
醤油もろみ味噌と、味噌汁用に赤富士という赤味噌を買った。

まずは、酒の肴に醤油もろみ味噌を一口、う~んこれは、
お酒のBEST FRIEND!次に鯛味噌を一口これもGOOD。
さすが、文政六年(1823年)創業、180数年の伝統の
味だと、一人納得。

明日の朝の味噌汁が楽しみだ。
久しぶりに、おふくろの味に出会えそうな気がする。


                                            ウエッジ

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【 大原の里から 京漬物 志ば久(京都) 】

2006-12-18 21:19:00 | 09 銘店


澄んだ小川がサラサラと流れてゆく、山里の細い坂道。
大原三千院はもうすぐ。

去年の秋に紅葉を見るために訪れたそこで、ひときわ
たくさんの人だかりで活気にあふれたお店を発見した。

所狭しと並んだいろいろな種類のお漬け物を前に、
味見をしたり、お客さんとお店の方の、楽しそうで
大きな声が飛び交う。

ああ、ここが「志ば久」だ。

味見をしてみると、お野菜そのもののおいしさを
いただいているような、歯ざわりとやさしいお味。

きゅうりをまるごと1本、長い竹串にさして、あっさり
と漬けたアイスきゅうりは夏の名残。

一口で大好きになってしまったのは、寒い冬に
ぴったりのゆずだいこんに赤かぶ。

もちろん自家栽培されたシソで漬けられた大原名物
しば漬けも。

そのほかにも「志ば久」には季節になると恋しくなる、
四季それぞれの味がある。

だいじにだいじに職人さんの手で漬けられたお漬け物。
お店の方の笑顔と、あたたかい言葉。
お漬け物に込められたまごころが、その味を恋しく
させるのだ。

贈り物としても、きっとどんな方にも喜んでいただける。
包み紙も京都らしいしっかりとした紙質で、千代紙の
ようなモダンな模様。

赤や藍色、若草色の手さげ袋を集めるのも、ひそかな
楽しみだ。

楽しい京都への小旅行が終わり少し経って、ちょうど
「あぁ、志ば久のお漬け物おいしかったなぁ、もう一度
食べたいなぁ」と思うころに、大原の美しい景色が
印刷されたカレンダーが届いた。
季節のお漬け物の
お便り付きだ。

どこのデパートで買えるものより、お店から直接
届けてもらえるものに、私はお店の心遣いを感じる。

「決めた。私のお漬け物はここにしよう」と、思った。


                misa


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【 上方の味 「神宗」の昆布 】

2006-12-14 15:01:28 | 09 銘店

Photo_27 Kobu01 Kobu02

大阪の高麗橋を歩いていると、ガラス張りのビル
の1Fに瓦屋根のあるお店があった。何?・・・
一軒家を壊さないで、逆に取り囲むようにビルが
建てられた様な感じがする。

とりあえず入って見た、なんと看板に【塩昆布】とある。

昆布屋さんだった、天明元年(1781年)の創業
とある。230年近くもの永い間、素材にこだわり、
北海道道南地方の限られた地域の中から厳選
した「天然真昆布」を使って
いると言う。
初代の神嵜屋宗兵衛の名から「神宗」と言う店名
になった。

1800年代に入って、神宗の塩昆布は淡路島
生まれの高田屋嘉兵衛によって、当時国内
最大級の千五百石積の樽廻船で大坂から江戸
へ運ばれたそうな。
現在は六代目神嵜屋宗兵衛。

商品の容れ物には、中之島にあった久留米藩
大坂蔵屋敷の風景が描かれていて、江戸時代
後期の大坂の街並みが美しい。食べ終わったら、
何かの入れ物にしよう。

とりあえず、定番の塩昆布ととろろ昆布を買ってみた。

家に帰って食事時、先ず味噌汁にとろろ昆布、
いつもスーパーで買っている物とは味も香も全く
違って格調高い。

次にごはんに塩昆布を乗せ一口、
最後にお茶漬けに塩昆布これは美味い!

流石に直火釜を使って一釜一釜ていねいに炊き
上げたと言うだけあって、昆布が持っている甘さ
と旨みが最大限に引き出されている。


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     Kanso01


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【 こだわりのバターブレンドコーヒー 「御影ダンケ」 (神戸市) 】

2006-11-10 17:40:07 | 09 銘店

Danke

珈琲が、好きだ。
美味い珈琲を探し求めて、休日に街を放浪することもある。

神戸東灘にある【御影ダンケ】は、本当に美味い珈琲を
飲ませると評判の、全国的に有名なお店だ。
このお店のこだわりは、特製のバターブレンドコーヒー。
厳選された豆を焙煎し、その直後にバターをしみ込ませる、
世界で唯一のオリジナル・コーヒーだ。

噂では、何度も聞いていた。
でも、この年になるまで、一度も飲んだことがなかった。
それは、一種の反骨心のようなもの。
流行っているものは、飲みたくない。
みんなが美味いと言うものは、食べたくない。
そんな、子どもじみた気持ちで、ある意味今まで敬遠して
いたところがある。

ただ、飲んでみると、なるほど、美味い。
みんなが美味いと思う気持ち、そして、どうしてこのお店の
珈琲が多くの人を魅了するのか、分かった。

砂糖もミルクも入れずに、まずは珈琲自体の味を楽しむ。
ほんのりと苦味があって、まろやかで、やわらかい。
これが、バターブレンドコーヒーか。
ゆったりとした空気の中で、コクのある珈琲をじっくりと
味わい、そしてゆっくり香りを楽しむ。

これが、本来あるべき珈琲の楽しみ方なんだろう。


時には苦く、時にはまろやかで、そしてやわらかい。
飲めば飲むほどに、味わい深くなる。
それはまるで、人生そのもの。

自分自身の人生も、味わいながら慈しみたい。
珈琲を、愛するように。

                    ケルビーノ

                         Photo_253

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   【 御影ダンケに初見参 】⇒詳細 new!

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【 絶妙の天麩羅「新太呂」】

2006-10-21 22:27:44 | 09 銘店


「与太呂」には高麗橋の本店の他に、「堂島本店」
を名乗る店もあり、今ではこちらの方が有名かも
知れません。

戦前に「堂島本店」の方で修行を積んだ、小豆島
出身の職人さんが、戦後自力で開いたのが「新太呂」。

与太呂で修行したから、新の字をつけたそうで、
『鯛めし』こそ出ないが、天麩羅のメニューは与太呂
の両店とほぼ同じ。

ボクの舌は、『新太呂』に最高点をつけます。
つまり東京の名店の数々、大阪の名代の店の数々を
凌いで、『新太呂』こそが最高の天麩羅店と思う次第。

カウンターだけで、十二名ぐらいで満席になるが、
場所柄弁護士さんが多く来店し、正午過ぎあたりは
なかなか席が取れない。

ここで出す、海老のすり身を挟んで上げたサンドイッチ
は、実はボクのオフクロの味で、多分女学生時代に
どちらかの与太呂に祖父に連れられた亡き母が、この
美味さに感動し、缶詰の鮭の身をほぐし食パンに挟み
揚げた一品は、忘れられない幼少時代のボクの思い出
の味。

場所は御堂筋を少し東に入る。目の前に堂島川が流れ
ている。大阪市役所から歩いて5分と申し上げておき
ましょう。

追記です。

20年ぐらい前のことだけど、女優の吉沢京子と席を
並べて天麩羅料理を食べているところを、大阪朝日放送
でTV放映されたことがあります。新地のママやチーママ
が、ヒルは結構このテレビ番組を見ていたようで、
「ご飯のお代わりしてた」なんていわれました。



   Shop_shintaro



≪ 掲示板投稿記事 ≫・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 ・ 07.07.12
   【 世界的ギタリストと天下一品の天麩羅 】⇒詳細はこちら

 ・ 06.12.22
   【 人間国宝が揚げる天麩羅 】⇒詳細はこちら

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【 「大黒」のかやく飯 (大阪市) 】

2006-10-21 17:02:35 | 09 銘店


故人ではあるが池波正太郎という作家を、
ボクはもちろんお会いしたことは無いのだが
尊敬しています。

江戸を舞台の作品の数々もいいのだが、グルメと
してのエッセイがまた堪らなく素晴らしい。

この人小学校しか出ていない。独学で「新国劇」
の座付き脚本家になり、後に小説家になった。

カレのエッセイを通じて、大阪ミナミに「大黒」
という店があり、そこのかやく飯が、ヒル行って
ヨルまた食べに行き、土産を作ってもらい、それ
を深夜食べる。それほどに美味いことをボクは
20代から知っていた。

実際に食べたのは40代になってから。
こんな美味いものを、どうして二十年も無視して
きたのかと激しく後悔。取りかえさんとばかりに
それからよく通った。

ボクは鶏肉が大の苦手。あの黄色い脂がいけない。
大阪のかやく飯といえば、まず鶏肉入りと決めて
かかって間違いがない。

おそらく「大黒」もと、そう勝手に決め込んで
敬遠していた。

池波さんのエッセイをまた読んでいたら、「大黒」
の作り方まで書いてあった。

どこにも鶏肉の文字が無い。

で、出かけて行った。

引き戸を開けたらいきなり店で、木製の卓が二つ。

みんな相席で、最大限14人ぐらいでいっぱいに
なる。

台所をちらっと覗いたら、せいぜい4人分ぐらいを
炊くお釜が4個並んで湯気を立てていた。

ごぼう、にんじん、油揚げ、それを細かく切って
昆布とカツオの出し汁で炊く。

どういう工夫があるのか、炊き上がったかやく飯は
ふっくらとしていて、見た目には「こんなに多くは」
と思えるのが、難なく食べてしまえるのだ。

たっぷりと空気を含んでいる、そんな感じがする。

黒門市場まで買出しに行く魚のどれもが新鮮で、
焼いたの煮たの、どれもが美味く、魚臭さなんて
どこにも無い。これは凄いこと。

小鉢モノがズラリと書き出されているが、これまた
当たり外れがない。

お椀がまた絶品で白味噌仕立てもあります。

神戸に来ちゃったから、行きにくくなった。

現在この瞬間、魂は大阪ミナミに飛んでいる。


                パパゲーノ




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