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【 麗しのジャズ・シンガー 「 清谷莉絵 」 (大阪市) 】

2007-07-17 08:27:15 | 19 アーティスト


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彼女の歌声を、初めて聴いたのはいつのことだったろう。

あれから、まだそんなに時間は経っていないのだけれど、
今ではもう、すっかり彼女の声に魅了されてしまった。
歌を聴いているだけで、思わず涙が流れてしまいそうに
なることもある。

そう、どことなくはかなげで、そして愁いを含んだ歌声に。

低音から高音まで、ゆるやかに丁寧に歌い上げる。
心の中にある、たくさんの想いをカタチにしながら。


彼女の歌が、好きだ。

ささやくような歌声、そして心に響く旋律、リズム。
そんな全てが、ふとした瞬間に僕の心の琴線に触れる。


清谷莉絵(きよたにりえ)。

関西を中心に活動を続けている、新進のJAZZシンガー。
彼女の歌を聴くといつも、“歌う”ということは想いを
伝えることなんだなぁ、と思ってしまう。

そうなのだ。歌うというよりも、心にささやくように。
丁寧に、愛を持って優しい響きで歌い上げる。
伸びやかに、ゆっくりと粘りを持ったその歌声は、聴く者
すべての心を揺さぶらずにはいられない。

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なぜだろう、彼女の歌を聴くとき、いつも雨が降って
いる気がする。

激しい雨と強い風、稲光。

歌い始めるまでは、いつもそうだ。
彼女はそんなことは気にも止めずに、ゆっくりと
歌い始めるのだけれど。
いつもと変わらぬ微笑みを浮かべながら、艶やかに。

歌が始まると同時に、しんと鳴り止む雨音。
雨も風も、そして雷までも、彼女の歌に合わせて
なりを潜めるように、ひっそり静かに時を伺う。

先ほどまでの激しい雷雨が、嘘のように。

そして、後には輝くばかりの陽光、そして虹が街にかかる。


雨上がりの JAZZ シンガー、清谷莉絵。
僕は密かに、彼女のことをそう呼んでいる。

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彼女が歌を歌い始めたのは、16歳の頃に起こった
“ある事件”がきっかけだったのだという。

大好きだった恋人との別れ、“大失恋”。

まだ幼く、純粋だった彼女にとって、その痛手はあまり
にも深く、大きく、いつしか自分を保つことが出来なく
なっていたのだという。

苦しくて苦しくて、何も手に付かなかった。
眠れない夜が続き、食事も喉を通らない。


・・そんな時、偶然めぐり逢った一枚のCD。
マル・ウォルドロンの「レフト・アローン」という曲。

聴いた瞬間に、心に染み渡るように響いてきたという。
涙が、止まらなかった。

その時、彼女は思ったのだ。

「私も、こんな風に歌いたい。人の心に響く歌を。」


JAZZには、愛を失った曲や失恋の歌も多いのだけれど、
だからこそ、心の声に耳をすませられる、ぬくもりのある
シンガーになりたい、と。

かつて自分自身の心に、あの曲が響いたように、自分の
歌が“誰か”の心を打つことが出来たらいい。

常にその想いを忘れずに、彼女は今日も歌い続ける。
たくさんの人々の、たくさんの想いをカタチにしながら。

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「JAZZとは」と、莉絵さんは言う。

私にとって、“愛しい宝物”のようなもの。

カタチに捉われず、心の中心にずっと在り続けるもの。
離れたくても離れられない、大切な存在。

だからこそ、自分の歌を聴いてくれるたくさんの人に
とっても、私の歌が心の拠り所になればいい。

「そのために、私は歌い続けたいと思うんです。」


聴いているだけで、思わず涙がこぼれてしまいそうに
なるような、心揺さぶる“歌うたい”でいたい。

「何でも器用に歌える人じゃなくて、いつまでも不器用な
JAZZバカでいたいから。」

そう言って莉絵さんは、ニッコリ笑った。


雨上がりのJAZZシンガー、清谷莉絵。

彼女は今日も雨雲を振り払いながら、人々の心の中に
鮮やかな虹を架けていることだろう。

                          ケルビーノ

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    「 清谷莉絵 」 ホームページ  
    http://rie-kiyotani.com/
 

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