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【 ピアノ生演奏のカフェ 「Chi Chi Lange(シシランジュ)」(神戸市) 】

2006-12-18 09:04:27 | 11 カフェ

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今まで、何気なく目にしていた風景が、ある日、
ある瞬間に突如として意味のあるものとして
目に飛び込んでくることが、ある。

そんな時、たいていの人は気のせいだと思い、
通り過ぎてしまうだろう。
今までは、私もその一人だったのだ。

私は、ツイていた。

神戸元町、鯉川筋から西へ少し入る。
大丸よりも北側の、狭い路地。
もちろん、これまでに何度となく歩いている。

最初は、何も気付かなかった。
いつも通り、この路地を抜けて、大丸へ出よう。

そんな時、ふと目の前を横切った三毛の子猫。
意味ありげに私を振り返り、そっと店に目をやった。

「ピアノ・・生演奏の、カフェ?」

いつもは何気なく目にしていた風景、それが
この瞬間に意味のあるものとして目に飛び
込んできたのだ。

そう言えば聞こえてくる、軽やかなピアノの旋律。
・・ジャズ・ピアノか?

そう、ここはジャズ・ピアノ生演奏のお店、
【Chi Chi Lange】。
表通りにある、格式ばったお店じゃなくて、
女性一人でも気軽に入れるような、そんな
ゆるやかな空間。

ピアニストは、飯田一樹さん。
現在もプロのジャズ・ピアニストとして活躍中の
関西ジャズ界の重鎮だという。

この人が奏でるピアノの旋律が、すごい。

聴く人々の心を打ち、涙を誘う。
心の豊かさと喜び、そして寂しさ、哀しさ、
悔しさを感じさせる。
そんな「愁い」のピアノ・ミュージック。

スティービー・ワンダー、尾崎豊、ディズニー。
そんな曲も全て、JAZZに、愁いの音楽に変わる。

・・感動した。

最初は、雰囲気に圧倒されながら、こわごわ
音楽に耳を傾ける。気付いたときには、身を
乗り出し、ただ曲に聴き入っていた。
いつの間にか、珈琲が冷えている。
構わない、その分、心が熱くなっているから。

耳をすまし、鍵盤を舞い踊る指先を見つめる。
まるで魔法にかかってしまったように、動けない。

武者震いする。・・心が、震える。

頭で考えるんじゃなくて、心で感じた。

頬に涙がかかるまで、泣いていることに気付いて
さえいなかった。私は、泣いていた。

猫に誘われて出逢ったカフェ、【Chi Chi Lange】。

“心を震わせて、そっと耳をすませる”こと。

これは、大切なことなのだ、
いつも笑顔で、前向きに生きていくためには。

                ケルビーノ

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【 JAZZ&Coffee M&M(神戸市) 】

2006-12-14 10:55:00 | 11 カフェ

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遠くから、かすかに聞こえる船の汽笛。
夕暮れどき、港町ならではの粋な演出だ。

そんな神戸・元町に、とっておきの店を見付けた。
観光客で賑わう南京街の外れに、その店はあった。

こじんまりとした看板と、「JAZZ」と書かれた小さな電飾。
【JAZZ&Coffee M&M】という、その店名。
2階へと続く、ほのかにライトアップされた、狭い階段。

雰囲気に誘われるまま、2階へ上がる。
ギシギシと音を立てる階段を上がると聞こえてくる、
軽妙なサックスの音色。
期待と不安が入り混じり
ながら、扉を開ける。

「おお!」

思わずそんな言葉がこぼれてしまう。そこにはまさに
「絵」になる、洗練された大人の空間が広がっていた。

奥に広い店内。
手前にはカウンター、奥にはテーブル席とオーディオ機器
がある。カウンターの中には、オーナーが今までに集めて
きたという、2000枚近くのレコードが並べられている。

音楽は全て、アナログレコード。
「CDなら、誰でも家で聞けるから。」と、あえて
アナログ主体の音響にこだわっている。

一曲の再生が終わると、オーナー自ら次のレコードを
セレクト。次の曲が始まるまでのかすかな静寂も、この
お店の格調を高めている。

店内に流れるJAZZは、モダンジャズのスタンダード。
JAZZも会話も、両方を楽しんでもらえるよう、サウンド
は大きすぎず、小さすぎず。
たまには、一人でゆっくり聴き入るのもいい。


「神戸・元町に、こんな素敵なJAZZ喫茶があるんだ。」

早く誰かに教えたくて、でも、本当は誰にも教えたくない。
そんな、私のとっておきの店【JAZZ&Coffee M&M】。

神戸には、海と港と夕焼けと、そしてJAZZがよく似合う。 


           Date              Open   12:00~23:00
                     土・日・祝日  11:00~17:00
                       定休日  日曜日               


             ケルビーノ

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【 cafe de unique  (カフェ・ド・ユニーク) (神戸市) 】

2006-12-14 10:24:00 | 11 カフェ


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高校時代の手帳が出てきた。
真っ黒にメモ書きされた中に、「13時、ユニーク」
というメモが見える。
初めての彼女と、初めてのデートの時のメモだ。

こうやって、多くの人々が、色んな場面でこのお店を
訪れていたのだろう。

お店の名前は、【カフェ・ド・ユニーク】。
1960年の開店以来40年以上、神戸・岡本で変わ
らずに時を重ねてきた、こだわりのお店だ。

ドキドキしながら、生まれて初めて一人で入った喫茶店。
少し背伸びをして、待ち合わせに使った喫茶店。
初めてのデート。
懐かしい旧友との再会。
友人の結婚式の二次会、パーティー。

誰もが気軽に足を運ぶけれど、でも軽くない。
独特の上質な空気が、レトロな外観をより際立たせている。
何年経っても変わらずに、常に訪れる人々に安心を与える
店作りを心がけているという。

雰囲気だけではない。
コーヒーに、そして料理にも、様々なこだわりがある。
今では珍しい、薫り高いサイフォンコーヒー。
添加物は一切使わない、全て手作りの自家製料理。

コーヒーを飲むだけではなくて、このお店の雰囲気を
楽しみに来る、常連のお客様達。

since1960のカフェunique。
店の煉瓦は、今も時を刻む。

やっぱり岡本は、素敵な街だ。

               ケルビーノ

                       

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≪ 掲示板投稿記事 ≫・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 ・ 06.12.08
   【 変わらない景色 ~カフェ・ド・ユニーク~ 】⇒詳細

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【 魅惑のビーフカレー 「SAVOY」 サボイ (神戸市) 】

2006-12-14 10:22:00 | 11 カフェ


「JAZZを聴きながら、美味いカレーが食える。」

そんな店が、神戸三宮にあるという。
JAZZ喫茶で聞いた、その言葉。

何て、素晴らしい。
JAZZ好き、そして無類のカレー好きとしては、
行かない訳には行かないだろう。

それは、三宮センタープラザ地階にある、
【SAVOY】というお店。

控え目に掲げられた看板に、奥に細長い店内。
ゆったりとしたピアノ・JAZZが流れる。

店内には11席ばかりのカウンター席があるのみ。
メニューは「ビーフカレー」、以上。
他のメニューは無い。
トッピングは「玉子」、飲み物は「ビール」のみ。

何て硬派な店なんだ。

メニューは一品のみ。
量は並と大盛りが選べる。
値段は変わらないというので、大盛りにする。

程なく出てきた、SAVOY特製ビーフカレー。

白米ではなくて、黄色いサフランライスにカレーが
のっている。
見た目からして、美味そうだ。

食べてみる・・噂は、本当だった!
美味い、美味いのだ。

程よく辛くて、スパイスが効いたルー。
野菜がたっぷり入って、じっくりと煮込んだカレーは、
牛肉がとろけるほど柔らかく、そしてまろやかだ。

ビーフカレー一本で勝負しているのも納得できる。

16:00過ぎに行ったというのに、店はお客様で
いっぱい。しかも、ひっきりなしに次から次へと
お客様がやって来る。

【SAVOY】とは、JAZZ界の大物、“バード”
チャーリー・パーカーが在籍していたレコード
会社の名前だ。

まさにその名の通り、センスのいい選曲で、
美味いカレーとJAZZが楽しめる。

気の利いた、店だ。

               ケルビーノ

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【 老舗のジャズ喫茶 「JAVA (ジャヴァ)」 】

2006-12-14 08:36:00 | 11 カフェ

   

  Java 

小さい頃、祖父が聞いてた ジャズ・ミュージック。
煙草の匂い、珈琲の香り。

何が楽しくてこんな音楽を聴いているのだろう。
煙草って、何のためのものなんだ?
苦くて不味い珈琲。こんなものを、大人たちは
どうして好んで飲むのだろう。

あの頃、何もかもが不思議だった。
まったく、理解できなかったのだ。

祖父がジャズを聞いていた、1950年代。
まさにその時代から50年以上、ずっと
変わらない店が、神戸にあった。
店の名前は、【 JAVA 】。
かつては祖父も通っていたという、老舗のジャズ喫茶だ。

JR高架下にある、緑に包まれた南国風の外観。
外に掲げられた「ジャヴァ」という、昔ながらの
レトロな文字。
ランタンのぼんやりとした灯り。
創業当時からまったく変わらない、アンティークの
テーブルと椅子。

音響効果を考慮したという広い店内は、中2階と
半地下に分かれており、ジャズがよく通る。

モダン・ジャズ全盛の50年代に開店。
かつてはジャズ評論家時代の大橋巨泉や江利チエミ
もよく来店したという。

長い歴史と、情緒が残る。


時折、頭上を電車が通過する。
音と振動、そしてテーブルの上でスイングするカップ。
そんな風景の一つ一つを、祖父も慈しんでいたのに
違いない。

今や私も、祖父がかつて通った年齢にさしかかる。

今ではゆったりとした気分でジャズを聴き、
煙草の匂い、珈琲の苦さ、そして香りを愛する。


あぁ、いつの間にか、私も大人になったのだろう。

                 ケルビーノ
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【 神戸のカフェ 「シュガーブリーズ・カフェ」 】

2006-12-11 08:54:52 | 11 カフェ

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「久し振りですね、お元気でしたか?」

ここは三宮センタープラザにある、シャレた
ダイニング、【シュガーブリーズ・カフェ】。

後ろに座った二人の会話が聞こえる。
日本語が上手い金髪の彼氏と、日本人の彼女。

「あなたと初めて入ったカフェが、このお店でした。」

初めてのデートで使うカフェ。
そんな場面にも、ちょうどいい。
学生の頃に見たアメリカ映画、【ダイナー】。
そんな、古き良き時代のアメリカを感じさせる。

陽光がいっぱいに差し込む、明るい店内。

高い天井、汚れた壁。
傷のついたコンクリートの柱。
何気なく飾られた「BUFFALO 66」のポスター。
出窓から見える、通りを行き交う人々。

そして、屋根裏部屋に宝物をいっぱい詰め込んだ
ような、キッチュでカラフルなインテリア。

そんな、この店を作り出す全てが、あたたかい
アメリカの空気を作り上げているのだ。

アメリカナイズされた、まさに「神戸」のダイニング。

汚れも傷も、味がある。


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                ケルビーノ

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【 変わらない景色 「カフェ・ド・ユニーク」 】

2006-12-08 08:50:10 | 11 カフェ


ニューヨークから店にかかってきた、突然の電話。

「インターネットで見ました!20年前とまったく
変わらずに、今も営業されているんですね!」

電話は、20年も前にユニークで働いていたという、
元スタッフから。私が書いたブログを読んで、電話を
くれたのだという。

「あの想い出の場所が、今もあるとは思っていなかった!」

感動して、そして何より勇気をもらったと、彼は言う。

カフェ・ド・ユニーク。
店の煉瓦同様、1960年の開店以来、ずっと変わらない。
何年も、何十年も。ずっと、この街で。

熟練の煉瓦職人の手で、丹念に固めた煉瓦。
オートメーションのタイル煉瓦が主流の現在と違い、
職人さんが魂を込めて、一本ずつ「本物」の煉瓦で
固められた店内。

雨風にも地震にも負けず、いつまでも色あせない。
呼吸するかのように、今もこの地で生き続けている。

1995年、阪神大震災。
ガスも水道も止まり、復旧の目途も立たない。
続く余震、一向に減らない瓦礫の山。
人々から、笑顔が消えた。
賑やかだった街からも、笑い声が消えた。
瓦礫の山を見つめ、想い出が消え去ったことを知る。
暗く沈んだ気持ちがつのる。

そんな時でも、ユニークは変わらず、そこに在った。

煉瓦造りの外観が見えたとき、思わず涙が出た。
変わらない『凛』とした姿で、私を待っている。

その光景に、どれだけの勇気をもらったことか。
震災当時、建てられて30年以上の月日が流れている。
それは、まさに奇跡だった。

「震災で落ち込んだ街に、少しでも元気と勇気を与えたい。
私たちに何が出来るだろう、と考えた時、この場所で、
変わらずに営業を続けること。それが、人々に勇気を
与える一番のことだと思ったんです。」

大好きなこの街に、もう一度、希望という香りを漂わせたい。
被災した人々と、勇気を持って、前向きに生きていきたい。

その想いは、今も変わらない。

               ケルビーノ

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【 レトロなコーヒーハウス 「VICTOR」(大阪市) 】

2006-11-26 22:08:42 | 11 カフェ


外観を見て、思ったのだ。

「この店はきっと、JAZZがよく似合う」、と。

その推測は、間違いじゃなかった。
大阪・天神橋にある【COFFEE HOUSE VICTOR】は
JAZZが似合う、ノスタルジックでレトロなお店だ。


店内にゆったり流れる、スロウ・ジャズ。
天井でくるくる回る、幅の広いファン。
教会にあるような、鮮やかなステンド・グラス。
古めかしいランタンの灯り、大きな観葉植物。
重厚な机と、鋲が打ってある古い椅子。
アンティーク風のインテリア。

この店では、良くも悪くも、古き良き時代の
喫茶店というものを守り続けている。

ちょっとした食事も楽しめる。
スパゲティとナシゴレン、そしてあらびきビーフ
カレーまで、手軽で美味しい、料理メニューが。

ナシゴレンを、食べてみた。
目玉焼きが乗ったナシゴレンは、思っていたよりも
スパイシーで、どんどん食欲が進む。

店内は中2階と半地下に分かれており、天井が高い。
そのせいか、音量は小さくてもJAZZがよく通る。響く。

曲のリクエストは出来ないが、物思いにふけるには、
ちょうどいい、程よく流れるJAZZ・ミュージック。

珈琲を飲んで、食事を済ませ、JAZZを聴く。

思わず、時間を忘れてしまいそうになる。


ふと、不安になる。

「今は、何年だ?」

まるで、昭和時代にタイム・スリップしたかの
ような気分になってしまう。
入ってから、何分経ったのかも分からない。

思わず、腕時計を確認する。

大丈夫。今は2006年、俺は「今」ここにいる。

                ケルビーノ

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【 人形のお家みたいなカフェ 「BERTHIER」 】

2006-11-26 21:57:38 | 11 カフェ


「天気もいいし、お散歩でもしよう」と、神戸
トアロード沿いを歩いていたら、まるで人形の
お家みたいな建物を見つけた。

可愛らしい、外観。
緑がいっぱいだ。
一見すると、オシャレな花屋さんみたい。
隣にある、トアロードホテルともお似合いだ。

ここは、【BERTHIER】という、カフェ。
ティータイムともなれば神戸マダムが集まってくる。
マダムに混じって、今日は「俺も」と席に着く。

この地で店を開いて、今年で26年だという。
「たくさんの人々に愛されて、あっという間の
 26年間でした」と、店主は笑う。

店内には珈琲と、そして花の良い香りが漂う。
トアロードに面した窓からは、陽光がいっぱいに
差し込み、ほの暗い店内を、優しく演出する。
店の奥には煉瓦を積んで作られた暖炉がある。

お話を楽しんでいるマダム。
ゆっくり読書をするシルバーグレイの紳士。

その光景を見ているだけでも、この店の持つ、
和みの雰囲気が伝わってくる。

2階もある。
著名な画家の絵画が飾ってある、ぐるりと曲がった
階段を上がると、1階とはまた違った雰囲気の
スペースが広がっている。
ゴージャスなアンティーク調のインテリア。
トアロードを見下ろせる、大きなソファ。
うん、これは居心地がいい。

カフェというよりも、昔、おじいちゃんの家にあった
応接間を思い出す。
のんびりと、午後の時間を過ごすのにもってこいだ。

まさに「神戸」の、カフェなのだ。

                ケルビーノ


                           
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【 JAZZ喫茶 「 茶房 VOICE 」 (神戸市) 】

2006-11-11 10:22:00 | 11 カフェ


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レトロな店内に、“バード”、チャーリー・パーカーの
軽快なサックスの音色が響く。

木のあたたかみを感じさせる、ブラウン基調の店内
には、アナログな音響がよく似合う。
いつ来ても、センスのいい店だ。

ここは、神戸・三宮。
センタープラザ2Fにある【 茶房 VOICE 】というお店。

この店に来ると、帰るのがいつも遅くなってしまう。
「もう少し、もう少し」と、JAZZに聴き入って
しまうのが、その原因。
店内に流れる、独特のゆったりとした雰囲気が、
人々にそんな思いを抱かせるのだろう。

この店では、50年代のJAZZを中心に、常にお客様を
飽きさせないような曲選びにこだわっているという。

デューク・エリントン、ビル・エヴァンズ、マイルス・ディビス。
店内に置かれた、たくさんのレコードやCDからも、
JAZZに対する、オーナーの熱い思いが感じられる。

L字型のカウンター、センター街を見下ろせるテーブル席。
店内に飾られた、たくさんのレコード盤、紙ジャケット。
珈琲の香ばしい薫りと、程よく流れるJAZZミュージック。
不思議なことに、この店にある全ての物が、店の風景の
一つとして馴染んでいる。
まるで、50年代のアメリカ映画の一場面のように。


「もう出ようか」と、思った矢先に流れてきた、
ユタ・ヒップの軽やかなピアノの旋律。

あぁ、「家に電話をしとかなきゃ。」と思う。
今日も、遅くなりそうだから。

               ケルビーノ

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