「岡本」、生まれ育った街。そして、今も大好きな場所。
この土地に対する想い入れが強くて、どうしても“岡本”に
自分の場所を作りたかったのだと。
何よりも、「自分が行きたい」、そう思えるような楽しい場所を。
そして、誰もが気軽に集まって来れるような、安らげる空間
を作りたい、生まれ育ったこの街で。
そんな想いから、お店を始めたのだという。
ここは神戸・岡本にある、【 ひつじ茶房 】。
店主、アイさんの人に対する愛に満ちあふれた、静かで
明るい CAFE なのだ。
1階には、ベトナム雑貨店【 PATRICK anh 】が。
店内を奥まで進み、木で作られた“お家っぽい”階段を2階へ。
・・と、目の前に広がってくる、ほんわりとした優しい空気。
これこそが【 ひつじ茶房 】に漂う、あたたかい雰囲気なのだ。
この安らかな空気に誘われて、店内にはいつも自然と
人々と、そして笑顔が集まってくるという。
ロフト席、靴を脱ぐラグスペース、テーブル席、ソファ、
窓の側のカウンター席。
ソファに深く腰掛けて、話に没頭する女性客。
カウンター席で語り合う、若いカップルたち。
テーブル席では、読書にふける老婦人が。
風の通り道、そして、陽光がいっぱいに差し込み、明るい。
誰もが、この場所ではゆったりと時間を過ごしている。
時間に追われることなく、大切な自分の時間を、しっかりと。
「日々、こだわっていることは」、アイさんは言う。
常に、まっすぐ生きるということ。
CAFE をして、常にお客さんと接していると、人々の
反応が直に実感として感じることが出来るのだと。
だからこそ、いつもウソのない、まっすぐな自分で向き
合っていきたいという。
お客さんにも仕事にも、そして、自分自身にも。
いまの自分に出来ること、そして、いつも在るべき姿で、
私は“私”で在り続けよう。
店も、お客さんも、みんな一緒に年を重ねていけるように。
それこそが、【 ひつじ茶房 】の一番の願いなのだ。
ケルビーノ