庭物語

庭に咲くハーブや草花の様子を綴ります。
管理者はミントです。

カンテラ

2008年02月24日 | ガーデニング
けさは0度、あたり一面うっすらと雪で白くなっていましたが地面は凍っておらず踏むと柔らかかったです。寒いながらも少しずつ春が近づいているようです。
日中は昨日と同じように強い風が吹き気温も3度までしか上がりませんでした。
うっかり気を許してしまうと風邪をひきそうです。



カンテラという照明器具をもらいました。
名前は聞いた事がありましたが実際に見るのは初めてです。
これは近くにあったという亜炭鉱で坑夫さんたちが各自このカンテラで手元を照らして亜炭の採掘をしたのだそうです。
真ん中から下の部分にカーバイドという固形物を入れ上の部分に水を入れてカーバイドに滴下させるとカーバイドが水と反応してアセチレンが発生するのだそうです。真ん中の左側に突き出た部分からガスが出るのでそれにマッチなどで火をつけると周囲が明るく照らされる仕掛け。
上のつまみで水の滴下量を調節してガスを安定させたのだそうです。
実際に灯っているのは見た事がないのでどれくらい明るいのかわかりませんが今の時代の懐中電灯などと比べてどうなんでしょうね。真っ暗な坑道の中での作業を照らすには不十分な明るさだったのではないかという気がします。
近くの炭鉱は明治からあったのかはっきりわかりませんが昭和40年過ぎまで亜炭を掘っていたような話も聞きました。

すぐ目の前を掘るときは地面に置いたり、空間があるときは壁に鉤部分を突き刺して吊るして使ったようです。
こんな道具を見ているだけでも明治・大正・昭和・平成の時代の流れが100年以上にもわたっているんだなあ、とあらためて思ってしまいます。


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2 コメント

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時代の流れ (トラ丸)
2008-02-25 14:23:44
カンテラ、初めてです。
すごく便利な証明器具ですね。
実際にこれを使って掘っていたと思うと、
胸が熱くなってきます。

私も、山登りしていた頃(20年以上前)のランタンが宝物。

そうそう、ちょうど同じ日に私もムラサキの芽を見つけ、
嬉しくなりました。元気に冬越しして。
春も、もうすぐです。
道具も色々 (ミント)
2008-02-25 21:25:00
トラ丸さん、こんばんは。
カキネバラから始まって町の歴史に興味を持つようになって色々な物が目に付くようになりました。
道具の一つ一つに使った人の歴史が刻まれているんだなあ、と思うこの頃です。
激動の昭和時代を生きてきた人たちが体験した事や覚えている事を今のうちに少しでも多く聞いておきたいと思います。

トラ丸さんは山登りもお好きだったんですね。私の知らない世界を色々体験されていてうらやましいです。
アウトドア用品のお店をのぞくのも楽しそうですね。

紫の芽が確認できて良かったですね。いつかこの根でも染めてみたいものですね。

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