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団長の雑技的時折BLOG

「山と渓谷のへっぽこ雑技団」のサイドレポートです。登山関連インフォメーション、山の本・映画・・etc.

映画『ミッドナイトイーグル』新着情報

2007年01月14日 | インフォメーション
だんだん映画化の様子がわかってきました。

1/11(水)、映画『ミッドナイトイーグル』の制作発表記者会見が行われました。一部TVの芸能ニュースでも流されました。原作では竹内結子はフリーライターですが、週刊誌記者ということらしい。

制作発表記者会見の詳細はこちら

オフィシャルHPも公開されました。ストーリーの骨子に変更はない模様ですが、登場人物の設定に原作に若干の手が加えられてます。いくつか気がついたこと。

・松永慶子→有沢慶子  戦場カメラマン西沢の死亡した妻の妹(原作では別居中の妻)

・西崎勇次→優二  字が変わっただけ。

・竹内結子が演ずる有沢慶子はフリ-ライターは週刊誌記者に変わっている。
            
・伍島亨→佐伯昭彦   自衛隊員役だが一等陸尉から三等陸佐に階級が変わっている。

・当初、週刊誌記者の青木祐二役かと思われた石黒賢は編集長の田宮忠夫役。藤達也は内閣総理大臣役。

・原作にない登場人物の設定がある。内閣危機管理監・冬木利光、三等陸佐・斉藤健介の二人。


原作の「核」はオフィシャルサイトによると「特殊爆弾」になっている。原作は米軍、近隣の国などの実名で展開されているが、やはりかなり政治的配慮がありそう。
『ミッドナイトイーグル』オフィシャルサイトはこちら
            

『ミッドナイトイーグル』映画化続報

2007年01月11日 | インフォメーション
松永慶子は竹内結子に決定。


竹内結子「新しい何か見つける」本格山岳映画のヒロイン演じる - goo 映画

竹内扮する慶子は、西崎の元同僚で、西崎を尊敬し好意を抱くが、西崎は姉と結婚。その姉が西崎の不注意で病死、幼い甥を引き取って育てているという設定。西崎に対し、恋心と姉を死なせた憎しみという相反する心を抱え、さらに、事件に迫る記者という奥行きのある人物像で、ラブストーリーとサスペンスの両面で物語に深くかかわってくる(サンスポ抜粋)


う~ん、竹内結子ときましたか。伊東美咲もあるかなと思っていましたが、ちょっと線が細いかとダメを出していました。なるほど、かなりいけそうですね。

原作では慶子は西崎の別居中の妻ということになっているのですが、映画化にあたってキャラクターの設定に変更があるようですね。慶子の「西崎に対し、恋心と姉を死なせた憎しみ」は映画的なストーリー展開を想像させられるのですが・・・

アクションシーンの撮影を雪のなかで行わなければならない制約がある以上(CGにたよらなければという前提の話ですが・・)撮影は3月後半までが勝負。ステルスのセットは新潟津南町につくられる。地元では話題になっているらしい。

ということでお楽しみに・・・。って、自分のことか。

『イカロスの山』 VOL.5

2007年01月08日 | 山の本
2007年最初のエントリーです。今年もよろしくお願いします。

なんだかんだ言われながら『イカロスの山』も第5巻になりました。標高7500m、C5で三上と平岡の「愛と疑惑の糸がもつれ合う」(帯から)。未踏のヒマヤラ8000m峰登頂を前にしてどうかと思うが、フィクションがフィクションであるためにはリアリティをはずさなければならなくなることは避けられないのかもしれません。小説にしても、コミックにしてもテーマを語ろうとしてそのために許される「虚構」があるということです。このコミックのテーマは「友情」なのではないかと思っているのですが・・・。

ただ、どうしても気になるのが「肩がらみ確保」ですね。いまや8000m峰のクライミングでありえない思うのですが・・・。なぜ、塀内夏子先生は「肩がらみ確保」にこだわるのでしょうか。問合わせてみようかなぁ。

イカロスの山 5 (5)

講談社

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07年12月『ミッドナイトイーグル』映画化公開

2006年12月25日 | インフォメーション
 高嶋哲夫『ミッドナイトイーグル』の映画化が発表されました。映画化のオファー3度目にしてようやく決定ということでした。主演はシンガー・ソングライター広瀬香美(40)と離婚したばかりの大沢たかお。

 山岳小説はちょっとお休みと思っていたのですが、ネタとして原作を読んでみました。文字どおり山岳サスペンス・アクションです。「12月の槍沢でそんな無茶するか~」とつっこみどころもありますが、エンターテイメントとしては抜群の面白さです。

 スポニチによると「日本に配備されていない米軍のステルス戦闘機が北アルプスの山間に墜落し、日本と国交のない某国の間で繰り広げられる争奪戦」だが、大沢の役どころは、墜落の模様を目撃、撮影したため攻防に巻き込まれていく報道カメラマン。墜落現場は天狗原。

スポニチ記事 http://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2006/12/06/01.html


登場人物(原作)

西崎勇次(戦場カメラマン)・・・大沢たかお
 
あることがきっかけで既に写真を撮らなくなって2年。酒びたりの日々。学生時代から山を登り、社会人山岳会に所属しているらしい。妻の松永慶子と別居中。なんかリアルと微妙にダブっていて・・・。


落合信一郎(東日新聞穂高支局支局員)・・・玉木宏
地方県議の汚職事件に端を発した中央政界の疑惑を追及していたが情報提供者姿を消した。それをきっかけに本社社会部から支局勤務。原作では学生時代からの西崎の山仲間になっているが、映画では後輩という設定になっているよう。


松永慶子(フリーライター)
西崎の妻。子供の優を連れて別居中。横田基地進入事件を追ってステルス爆破事件にたどり着く。ストーリー展開の上でかなり重要なポジションにありますが女優は発表されてません。


田宮忠夫(『週刊トゥデイ』編集長)
松永慶子の仕事先の編集長。キャスティングは藤竜也か?石黒賢。藤竜也は最後の決断に苦しむ内閣総理大臣。


青木祐二(近代メディア出版カメラマン)
松永慶子を助けて横田基地進入事件の取材。報道カメラマンの夢を持ち、西崎を尊敬する。キャスティングは石黒賢のようだが原作の設定は28歳と若手カメラマン。


伍島亨(陸上自衛隊一等陸尉)・・・吉田栄作
ステルス確保に某国部隊と戦闘。負傷して西崎に助けられますが、最後までステルス確保のために闘う。


 原作では「国交のない某国」を特定していますが、政治的に微妙な設定になっているので映画では特定されないかもしれません。原作の高嶋哲夫は日本原子力研究所員の経歴もあり、後半のクライマックスはかなりリアル(素人だからよくそんな気がするだけですけどね)。

 『MI-Ⅲ』みたいな映画になってしまうのかなぁ、(いや、『ホワイト・アウト』かもしれない)っていう気もしますが、読み物としては面白かったので、とりあえず来年の公開が楽しみです。大沢たかおも玉木宏もただいま特訓中ということですし・・・。原作にはないクライミングなんかもあるのでしょうかね。
 主演女優と脇を固める俳優は誰なのだろう。楽しみです。

ミッドナイトイーグル

文藝春秋

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『海猫』

2006年12月12日 | 番外編
 毎度番外編ですみませんが、しつこくDVD観賞のエントリーです。この『海猫』には最近の映画の例によって原作があります。原作もおなじ『海猫』です。

 この作品に行き着いた経緯は、随分前のことになりますが、作者の谷村志穂が『ごちそう山』というエッセイ集を書いていて、ほんの出来心(?)で図書館の書棚から借り出して来たところから始まりました。料理研究家(だったと思いますが・・)の飛田和穂に山ご飯をつくってもらいながら楽しくお山を登ったお話なのですが、じつに「あぁ、こういうのいいなぁ」と思わせるほのぼのとしたエッセイだったわけです。何かゆとりがあるのですね。自分がテンパッた山を登りたがるからだからのでしょうか、片隅に置き去りにしていた感性をつつかれたというか、くすぐられたたというかそんな感触が残ったのです。

 で、谷村志穂の書いた小説を探して読んだのが『海猫』です。エッセイの洒脱(いまどきこんな表現も怪しいのですが・・)さはどこへ、濃厚な恋愛小説でした。正直、凭(もた)れる感じさえありましたね。まぁ、そういうのも嫌いではないので、結局どっぷりと浸かってしまいました。やはり、エッセイの面白い人の小説は読み応えがあります。いや、いい小説を書く人は面白いエッセイを書くということなのでしょうか。

 で、またまた、たどりついたのが映画『海猫』です。

 キャスティングがすごいですよ。佐藤浩市、仲村とおる、三田佳子そして主演が伊東美咲です。

 昆布漁師の佐藤浩市の家に嫁いだ伊東美咲が、佐藤浩市の弟・仲村とおると愛(恋ではありません)に堕ちて・・。これ以上は絶対に言わないほうが良い。そういう話です。

 ただ一言だけ、これは言い忘れてはなりません。伊東美咲はきれいでした。漁師のおかみさん姿がたまりません。そして、体当たり演技でしたね。

 エンディングに流される主題歌はMISIAの『冬のエトランジェ』。

 一言付け加えると、原作を読まないとこの映画は少し入りにくいかもしれません。「海猫の目」を集める少年が青い目の薫(伊東美咲)に擁く濃密な感情が、活字では抉るように踊っていたのですが・・・。

ごちそう山

集英社

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海猫〈上〉

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海猫

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