南海泡沫の後で

貨幣収集を時代背景とともに記述してゆきます。

2銭銅貨

2011年05月29日 23時18分27秒 | 株・FX
生まれて初めてブログを開始する…
週一回あるいは2週に一回の割合でエントリーしていきたい。

投資と古銭収集がテーマ。
さて初回はこの銅貨から始めたかった。

これは明治7年の2銭銅貨。
特にコレクティブルなものではない。古銭取扱業者やネットで容易に手に入る。

なぜこれから始めたかというとこれは祖母の遺品だからである。
祖母の箪笥にあったのを昔もらったのである。
状態は並~美品程度。菊面はやや摩耗、竜面は摩耗少なく竜のディティールを見れる。

2銭銅貨は明治6年に発行、明治17年まで作られた。明治7年は中特年。特年は明治6年である。
(特年というのは発行枚数が少なくレア年号ということ。中特年はややそれよりも多い位)
やや大きな銅貨で重量感もあるが未使用品は少なく使い込まれたものが多い。
私の持っている2銭銅貨も流通品で右上に小さな錆があり傷もある。銅貨特有の重い経年色もある。
重々しい面持ちでもらったころからあまり好きになれなかった硬貨だった。しかし祖母が鬼籍に入って幾星霜。
実家をでて後、子供部屋の引出しにあったのを数年前に親が届けてくれ、再度私の手元にきたのである。

この2銭銅貨は文学にも登場する。江戸川乱歩の処女作「二銭銅貨」である。江戸川乱歩も回想している…

「大正十二年四月号「新青年」に掲載された私の処女作。当時の編集長森下雨村さんが大いに認めてくれ、小酒井不木博士の賛辞つきで発表された。今でも私の作品といえば「二銭銅貨」をあげる人が多いようである。当時はまだ、あの大きな二銭銅貨が、僅かながら流通していた。直径三インチ余、厚さ四ミリほどの、どっしりと重い銅貨であった。今度、この小説に使われている点字の書き方に間違いがあることを気づいたので、訂正しておいた。これは最初の私の原稿が間違っていたのである。」

ちなみにこの作品中、2銭銅貨が二つに割れ中から暗号を記した紙片が出てくるということになっているが実際にこの銅貨の厚さは4ミリもなく紙片を入れられるような細工はできないと思われるが…それは作品の中のことなのでこだわることもないか。

しかし実はこの1枚と別に今夜ネットでまた欲しくなり2銭銅貨を他の古銭と一緒に買ってしまった。
しかも実は先週から店やネットで結構買っている。十銭白銅貨、旭日50銭銀貨、小型50銭銀貨、1円銀貨、50カペイカ銀貨、
しまいには未発行1銭陶貨まで…

先々週からの仕手株のトレードでちょいと利益を上げることができたため褒美のつもりで調子に乗ってしまった。ま、高価なものはないが…

トレード内容は日経がダウに引きずられ派手に落ちた時に仕手株3つを買いこみリバ局面でうまく跳ねてくれた1銘柄で利益を上げ、跳ねなかった銘柄は切った。
日経がリバした日に仕手銘の一つも同時にリバしてくれて収益を上げられたが、今後しばらくの間はこれもやめておとなしくしておこうと思う。
米国株も今後冷え込む局面と考えている。今後、仕手も仕掛けてこないかもしれない。

今現在は個別株は震災後の3月17日朝に買った一銘柄だけホールド。他はキャッシュとしている。
FXは5月5日夜の79円台から買い始めてドルロング中で金曜午後から夜に買い増しした。クロス円はやらない。あとナスダックCFDでショートしている。
ナスダックCFDも利が乗っている限りポジションはクローズしないでどうなるか見ていくつもりだ。
つぎからは投資についてももうちょっと詳しくしないとつまらないと思われてしまうかもしれない。