丙丁童子のブログ 

◎まだ、だれもいっていない、そんなこと、あんなこと。(童子)

丙丁童子の為替週報(07/08-07/12)  07/06記入

2019-07-06 17:12:12 | 2017年3月~2021年7月
  2019/7/8   2019/7/12         記入日 2019/7/6
1.来週の見通し
  ドル/円   107.50 109.50  
    週末の雇用統計発表で米金利下げ期待に待ったがかかったようであるが、賃金の伸びは3.1%とそこそこの水準ではあるが、物価は目標の2%を下回っている。トランプにすでに白旗を掲げたFRBが強気に金利上げを主張するには物価上昇という「錦の御旗」がない限り苦しいのではないか。パウエルFRB議長の議会証言は「不況には迅速に対応する。」と「物価は心配ない」を繰り返すと思われるが、市場は7月の利下げをすでに織り込んでいると思われ、この市場期待に応えない理由は説明に苦しむこととなろう。トランプはハト派の2人を空席のFRB理事に指名する意向のようだ。米国の金利を下げるには理由はいらないFRBとなってしまいそうだ。 そう一番気がかりなのは 円相場だ。
   
   
   
   
   
   
  ユーロ/円   120.00 123.50  
    独仏の妥協でEU首脳とECB総裁人事がかたづいたようだ。最悪のドイツ人ECB総裁は回避された。新ECB総裁はハト派といわれるが、内容は未知数であり、どのように今後ドイツ首脳陣とわたりあえるのか予想は困難だ。人選にあたって無視された欧州議会が反発する可能性もある。また、ドラギが始めたトランプとの対立であるが、トランプは欧州の為替安誘導をついてくることが予想される。ドラギが退場してもその矛を収めることはなかろう。対航空機に加え、肝心の対ドイツ車への関税が今後焦点となる可能性は高く、ユーロ安を打ち消す(変動制)関税をドイツ車をターゲットに課す可能性もあるのではないか。また、10月の「合意なき離脱」に向けた保守党党首が7月末に決まるようだが、ポンドとともにユーロも売られる可能性もあろう。
   
   
   
   
   
   
   
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2.先週の動き
 

大阪での米中に続き板門店での米朝会談と次期大統領選挙への演出(トランプ政治ショー)ではじまった先週であった。米株が即史上最高値を更新し27000ドル台に上昇とふんでいたが、どうも中身のない政治ショー(はったり)と見透かされていたようで、独立記念日前日の半ドン日にかろうじて最高値は更新したものの27000にはのらずじまいで、米雇用統計の好数字にかえって早期の利下げ期待が後退、26992での越週となった。円は週初こそトランプのはったりに円安となったが、以後は米金利の先行き思惑に左右され、金利低下時は円高(107.54)雇用統計で108.60近辺をつけ108.46での越週となった。

 慰安婦問題や徴用工問題で感情的な世論をさらに扇動し、反日キャンペーンを展開する韓国文政権に日本政府もついに堪忍袋の緒がきれたか、「ホワイト国」指定を取り下げる方針のようだ。レーダー照射等中国解放軍と同様に自衛隊機を攻撃する意図を示した韓国軍は 同盟軍ではなかろう。今後半導体以外にも対象品は拡大するであろう。韓国軍責任者の処分や韓国の外交姿勢に変化ないかぎり、客観的事実は韓国は日本を敵視しており、日本が韓国を同盟国とは扱わないのが当然と考える。文政権は北を味方とみているようだが、北はどうだろうか、これで日本からの見返りを期待できると、案外拉致問題に進展がみられるのではないか。「瓢箪から駒」を期待するのは私だけだろうか。核問題と拉致問題が解決すれば、韓国文政権ではなく「北」を経済支援することに、日本の世論の支持は確実だろう。

米金利低下思惑は米株上昇材料だが円高要因、米金利先高は米株下落・円安要因。動きのとれない日本株に、日銀は救いたくても手が出せず(筆頭株主にならぬようETF購入もこわごわだろう。)、政府は消費税増税の冷たい仕打ち。これじゃあ誰だって日本株は買わずに外国株を買うだろう。なんて思っていたら、なんとGPIFも「不言実行」していたようだ。いまのところ急激な円高という弱り目にたたり目がないのが救いだがいつまでもつのだろうか。

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

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格納レポート
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    190706__01a相場を考える.(長期的な経済・政治情勢、の分析・現状認識です)
    190706__01b相場を観る.(中長期的な為替・株(日経/NYKダウ)のチャート分析です)
    190706__02先週の動き
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    20190708_12_経済指標来週の予定
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    2019   年相場の動き                                
    みずほ銀行 「外国為替ダイジェスト」       190701~190705  (本邦祝日は休刊)
    三菱UFJ銀行 Daily Market Report  as of 190621 ~190627


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