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年末までの自由貿易協定(FTA)の妥結を目指す英国と欧州連合(EU)の交渉が決裂し、経済が混乱するリスクが高まっている。ジョンソン英首相は16日、EU側の交渉姿勢に変化がない限り、合意できないと明言した。交渉は危機的な局面を迎えた。
「FTAなしの結果に備える必要がある」。ジョンソン氏は16日、英BBCなどのインタビューを通じ、国民や経済界に呼びかけた。ジョンソン氏は「真剣な交渉を拒否し、FTA締結を除外している」とEUを批判する一方、「EUの姿勢に根本的な変化があれば、耳を傾ける」とも述べ、交渉継続の余地は残した。
ジョンソン氏は15日のEU首脳会議までに合意できなければ、交渉決裂を判断すると表明してきた。ジョンソン氏が交渉打ち切りもちらつかせつつ圧力をかけたのは、EUの妥協を交渉続行の条件としていたためだ。EUのミシェル大統領は15日の記者会見で「交渉の進展の乏しさを懸念している。英国に必要な動きをするよう求める」と述べ、英側に一方的に譲歩を求める姿勢をにじませた。これに英側が強く反発したかたちだ。EU側はジョンソン氏の反応を受けても、立場を変えていない。フォンデアライエン欧州委員長は16日、ツイッターに「予定通り交渉チームは来週ロンドンで集中した交渉にのぞむ」と交渉続行の考えを表明した。
1月末にEUを離脱した英国は激変緩和のため、年末まではEU加盟国と同等に扱われる「移行期間」の恩恵を受けられる。この期間が終わる前に、EU加盟時と大きく変わらない水準でのFTAでEUと合意できるかどうかが交渉の焦点だ。決裂すれば年明けに急に関税が復活するなど、経済活動に混乱を及ぼす懸念がある。両者とも非難合戦を続けながらも交渉の席を立たないのは、交渉決裂で世界経済や市場が動揺した際に、その責任を相手に押しつける思惑がのぞく。 以下略 原文を (* 日経 記事より) 表も
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