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ジョンソン英首相の内閣は6日、首相を守る体制を固め、もし首相がノーディール(合意なし)の欧州連合(EU)離脱を選択し、英国を新たな経済的不確実性に陥れたとしても首相を支持する姿勢を打ち出した。
1月1日に合意がないまま英国とEUの関係が終わりを迎える可能性について、元EU残留派を含む閣僚たちが示した無頓着な態度に、企業経営者は警戒感を抱き、一部の業界は目前に迫った大惨事に対して警鐘を鳴らしている。だが、この週末、離脱に伴う通商交渉が暗礁に乗り上げると、閣僚は列をなすように英紙サンデー・タイムズの取材を受け、内閣は「100%」首相を支持すると表明した。側近らはメディアと話すことを禁じられた。EU側に対するメッセージは、「軽くみるな」ということだ。
EU残留派の閣僚は内々に、ジョンソン氏が合意をまとめることに確信がなければ、そんなに楽観していないと話している。一部の財務省高官も同様に、交渉での発作的な衝突は合意成立への序章だと確信しているという。スナク財務相は、公の場ではEUとの通商協定がなくても英国はやっていけると主張しているが、内々には、通商協定がなかった場合に経済的にどんな危機的事態になるか首相にはっきり告げている。ゴーブ国務相は、無秩序なEU離脱はスコットランドの独立要求をあおるうえに、すでに1月1日にEU国境で予想されている大混乱をより一層悪化させると警告している。(以下 小見出しと 文末 原文をお読みください)
●主権に執心
●ノーディールならラム肉輸出に40%の関税
●長い物語の継続も
ジョンソン氏が合意を成立させる前の必然的な対立だと解釈することはできるだろう。同氏は今、自分が最後まで戦っていることを世に示すために、EUからの「土壇場」の要求の削除を狙っている。ジョンソン氏としては、合意内容を自身の率いる保守党に売り込めるものにする必要があるからだ。
(*日経 記事より)写真:閣議で発言するジョンソン英首相 =ロイター
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