カマほられる

15日の昼ころ、その事件は起きた。
いよいよゴルフ本コースでのラウンド間近ということで近くにあるRCA（ドライビングレンジ）に練習に行こうとタクシーをアパートの近くで拾った。
運転手に行き先を告げ、タクシーはUターンをしようと速度を緩め道路の左側に寄せ終わったころ、座席後方右側で「グワッシャーン！！！」と大きな音がするのと同時に僕の頭はヘッドレストにたたきつけられた。
一瞬何が起こったか理解できず。
運転手がタクシーから降り後方に行くのを見て漸く追突事故が発生したことを知る。
とりあえず首に痛みのないことを確認し（意外と自分は冷静…）車から降りると追突した車のドライバーも困惑した表情でタクシードライバーと話を始めるところ。
見た目20代後半、割とセンスの良い銀の指輪、ぶつけた車も日本産の新車（タイではとても高価な代物）で、あっこいつどう見ても金持ちのボンボンだな。
あわてて携帯で、おそらく保険会社だろうと思われるが何やら話し始めたがこっちは早いとこRCAに行きたい。
鞭打ち症は後になってから発症することもあるらしいことを聞いたこともあるが、この状態で相手の連絡先を確認し事後のことについて話をつけることなど到底僕のタイ語能力では100パーセント不可能に近い。
また、仮に交渉できたとしても、今は新インフルエンザの影響で務める会社からはタイに渡航しちゃいかんことになっている中、隠密で来ているのでこのことが表ざたになるのは非常にマズイ気がする。
それに首なーんともないし。
とりあえずRCAに行きたいぞ、おれ。

で、運ちゃんにこのあと営業するか訪ね（しないに決まっているが）首を横に振るので別のタクシー捕まえてRCAに向かった。