こころの文庫(つねじいさんのエッ!日記)

家族を愛してやまぬ平凡な「おじいちゃん」が味わう日々の幸せライフを綴ってみました。

これでいいのだ

2016年09月12日 00時43分36秒 | 文芸
3日ぶりのイオン。
しばらく顔を見なかった、また従兄弟の顔が。
訊けば、体調が急に悪化して寝込んでしまったそうな。
彼は独り暮らし。
買い込んでいた半額の弁当や惣菜を冷凍保存しておいたので糊口をしのいだという。

実は彼はがんの手術を受け、現在も月に一回の通院検査を受けている。
3年と宣告されていた生存年齢を2年先送りにしている。
しかも現役の庭師で仕事をこなしている頑張り屋だ。

そのさなかの体調悪化に、死を覚悟したという。
2週間余り寝込んでいたが、孤独な時間の中、
人生を冷静に振り返れたという。

私と一つ違い。人後には思えない。

「好きなもん食うて家に帰るわ」
そういいながら、彼はサービスデーで格安の空揚げを食べていた。うん。貧しいものはこれが一番なのだと納得した。

スタバのコーヒーを飲みながら、語らった二人。周囲から見れば、胡散臭い年寄りに見えたことであろう。

カウンターの向こうには、娘が久しぶりの仕事に追いまくられている。
北海道旅行の経費は、ここのバイトで貯めたものだ。
つぎにたまったら、沖縄か海外か……娘の巣立ちも、もうそう遠くはないかもしれない。

夜。
妻と娘に海鮮どんぶりをつくってやった。
わたしは、ホッケとナス、ピーマン、キノコなどを炒めてみそ味に仕上げたのを食べた。
ウニを食うよりはいい。それに口に合う。うまい!

海鮮どんぶりを平らげた二人は、
私のおかずに箸を伸ばてきた。

ははーん。あいつらも、もしかしたらウニは苦手なのかも。しかし、きれいに平らげている。
(無理しやがって)
自分勝手な憶測をして、悦に入っている自分に、あきれてしまった。(笑い)
コメント
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