私が通っているメンタルクリニックには、年配の患者はほとんどいない。待合室で待っているのは、みんな若い人たちである。それだけ、統合失調症患者は長生きしないということだ。私の先も短い。
首都直下型地震は、政府の地震調査委員会によると、今後30年で70%の確率で起こると想定されている。正月の能登半島地震でも、あれだけの被害があったのに、首都直下型地震が起こるととんでもない被害になりそうだ。いつ起こってもおかしくない。日本全国どこでも地震があっておかしくない。私が住んでいる山口は昔から地震の少ない県だったが(そのため、衛星通信のインテルサットがある)、そんなの当てにならない。
ネットによると、男性統合失調症患者の寿命は57歳である。私は今57歳なので、もう寿命が来ているのだ。一般の男性が、平均寿命の81歳になったようなもので、これくらいの歳になると、みんな死のことを考えて準備しているだろう。だから、私も人生をしまわなくてはならない。生きているうちにできることを、今のうちにやっておかなければならない。
最近、暑いせいもあるが、体調不良の状態が続いている。もうすぐ寿命なのだろう。私はもう人生をしまわなくてはならない。たとえ、もう少し生きたとしても、普通の生活が送れる期間は短いだろう。もう、過去の思い出にふける生活を送ることにした。オーディオブック(本を朗読したもの)や音楽を聴いていれば、寝転んでできる。このまま死を迎えるのが、私の最後の人生である。