あすにゃん日記

500字程度のエッセイを書きます。

英語の教材に9万円!

2019-09-15 14:03:03 | 日記
「孫の英語教材、9万円もした」
 と言ったのは、合唱サークルのDさん。
 これからの時代、日常英語ぐらいできなきゃダメだろう、ということで、孫の親(つまりDさんの子ども)が、英語の教材を買い込んだらしい。
「じゃあ、いま、英語がペラペラでしょう」
 会員さんがからかうと、
「英単語をポツポツしゃべるのが精一杯ね。日本語も同時に喋ってる」
 ご機嫌斜めなんです。日本人なんだから、英語なんてしなくていいって顔。
「英単語ってなに?」
 質問が飛ぶので、Dさんは、
「アップルとか、バナナとか……。孫のくせに、発音が外国人みたいなのよねえ」
「9万円の価値はあったのかしら?」
「どうかなぁ、単語を並べてるだけだから、効果があったとは言えないかも」

 少子高齢化の日本では、子どもに投資する親がたくさんいらっしゃるようです。そういえば、英語の発音が聞こえる絵本、というものも、テレビのCM で見たことがあります。英語へのコンプレックスって、相当なものですね。
 わたしは、英語よりも先に、しっかり日本語と日本文化を勉強させるべき、という考えです。近い将来、多言語に対応した翻訳機が出来る可能性があります(もちろん、誤訳の可能性もありますが……)。英語は小学校に上がってからでもじゅうぶん間に合うと思います。

 その頃には、中国語に血道を上げてる人が多くなってるかもしれないと思ったり。

『時間』にまつわるお話。(ラジオネタ)

2019-09-14 12:00:00 | 日記
『時間にまつわるお話。夫から聞いた話です。昭和40年代の広島、学校から帰る途中のいちじく畑で歩いていた彼は、いつまで経ってもそこから出られないことに気づきました。時間は刻々と過ぎていきます。夕方になってきましたが、まだ出られません。いちじく畑が、そんなに長いわけがないのです(昨日もここを3分で通り過ぎました)。で、困った夫は、こうなったらヤケだと目を閉じて、いちじく畑の向こうにある国道2号線の車の音をたよりに、いちじく畑を歩いて行きました。ふと振り返ると、いちじく畑は背後に広がっていました。脱出できたのです! しかも、時間は3分も経っていませんでした。ふしぎな話です。』
  という投稿を、『ごぜん様さま』に。(今週のテーマが『時間』だったから)。
 しかし、これはボツになったようです。
 ほかの人の投稿、たとえば「子どもの頃、時はカネなりということわざが分からなかったけれど、道ばたで近所のおばちゃんと喋っていて時間を忘れてしまって、おばあちゃんから『時はカネなりですよ』と言われて気づいた」といったようなお話が採用されていました。あとは、「好きな人と一緒にいる時間は短い」とか、ありがちな話。
 ごぜん様さまに投稿するなら、共感できるものにするべきだったかも。と思ったが、もうテーマの募集はお終い。ボツになってもここで発表できるから、まあ、いいか。

台風とワカメと駐車場

2019-09-13 14:20:27 | 日記
ここ数日間、千葉で停電・断水が起こっているので、広島はどうかしらとサークル会員たちが怯えています。
「台風19号があったとき、わたしの家はすごかったよ。窓にワカメが貼り付いた」
 と言ったのは、会員のKさん。
「海の近くに住んでるの?」
 指導の火田先生(仮名)が聞くと、
「いいえ、かなり山の中ですよ。ほんとに台風って、なんでも持ってくるからこわいですよね」
 ワカメでよかった、と会員のKさんは、ため息をついていました。
 停電・断水になるとトイレが大変だよね、という話題に盛り上がります。
 わたしも、台風19号が襲来したときは、停電・断水で大変な目に遭いました。なにしろIHのため料理ができません。トイレは、あらかじめフロに水を張っていたのでなんとかなりましたが、食事ができないんです。
 ところが、となりの区は電気が来ている。そこで、車を駆ってとなりの区のファミレスまで赴いて、食事をしました。夫がいなかったらどうなっていたことか……(わたしは免許は持っていたけど、20年以上運転していなかったのです。今も運転していません)。
 ファミレスは、避難してきた人たちであふれていました。食材が足りるかどうか、不安にもなりましたが、わたしたちの食事にはなんとか間に合ったようでした。
 機械式駐車場の地下に駐めていた車が、洪水でダメになりました。上に駐めていたので、「少し高い駐車料金だけど、そのぶん助かったな」と夫が言っていたのを思い出します。
 千葉のみなさん、災害に負けないでね。

これって多数派? 少数派?

2019-09-08 15:00:09 | 日記
 ラジオネタです。先週のごぜん様さまというラジオ番組で、『これって多数派? 少数派?』というテーマに関するメッセージを募集していました。
 面白いいろいろなリスナーからのメッセージのひとつに、
「ごはんにポン酢をかけて食べる」
 というのがありました。
 MCの横山アナは、不満そうでした。

「これは、トマトにウスターソースか、マヨネーズなのかという問題と同じだな。あるいは、目玉焼きにソースか醤油かという問題と同じだ。そういうメールは、よその番組でもやってるぞ」
 そして、ポン酢ごはんかけは「少数派だ」と切って捨ててました。

 わたしは、実家にいたとき水炊きの最後に雑炊をしていました。その際の味付けはポン酢。外で食べたフグ鍋でも、雑炊にはポン酢で味付けするから、ああいう水系の鍋では、ポン酢で味付けするのが普通なのかもしれません。
 
 ごはんにポン酢って、あり得ない……。

 一時期、マヨラーというのがいましたっけ。最近では見かけませんが、ごはんにかけるのはもちろん、揚げ物、ステーキ、ハンバーグ、刺身……。ありとあらゆる食材にマヨネーズをかける人です。
 うちの義母が勤めていた頃には、職場の同僚が強度のマヨラーでした。彼は義母といっしょに食事に出たときは、店の供するマヨネーズとごはんだけ食べて、おかずは一切食べないので、店がマヨネーズをひっこめた話をしていました。
 いろんな人がいるものです。

合唱サークルの話:時代に取り残されて

2019-09-07 15:12:49 | 日記
合唱サークルの話です。
 盆休み、おばあちゃんの家にやってきた娘夫婦と孫が、夜8時になったとたん、とてもつらい仕打ちをした、という合唱サークルの会員さんの話。仮にそのひとをYさんとします。
 そのYさんへは、娘夫婦も孫も大好きなんです。おばあちゃん、おばあちゃんとじゃれついたりして。
 ところが、夜8時になったときに孫が元気よくこんなことを言い出したのです。
「おばあちゃん、ぼく、サッカーを見る!」
 テレビで見たい番組が、サッカーだというのです。サッカーに関心のないYさんは自室にひきこもり、自分の好きな番組を見るのです。そして、リビングで笑い声や歓声が起きるのを聞きながら、さびしさに泣くのです。
 それを聞いていたKさんは、
「わたしの娘も同じことしたよ。あるとき、わたしに、娘が、『いまから食事に出かけるよ』って言うから、いっしょに連れていってくれるのかと思ったら、親子だけで行っちゃったの。わたしと好みが違うからって、ひどいじゃない?」
 さびしい思いをするぐらいなら、若者に合わせなさいというのは簡単です。七十年生きた人間が変わるのは、簡単なことではありません。若者が、少し老人に譲ったらいいのにと思った今日のサークル日記でした。