ハーベスト・タイム『収穫の時』

毎月発行の月刊紙『収穫のとき』掲載の聖書のお話など。

カラー・イメージ・コンサルタントとして

2007-04-06 | 番組ゲストのお話
◆4月号◆秋山いずみさん(2月3週放映)

 私は今、「バランセンス(BalanSense)」という働きを主宰していますが、その目的は、ひとりひとりが本来持っている美しさを引き出し、心と外観のバランスの取れた自己表現のお手伝いをするということです。生徒さんには、「自分に似合う色」、「体系別ファッションスタイル」、「マナー」、「美しい歩き方」、「立ち振る舞い」などのレッスンを通して、「好感を与える人」になって欲しいと願っています。その結果、皆さんが自分を生かす人となり、家庭や職場などで周囲の人々によい影響を与え、喜ばれる存在になってくれるなら、これほど嬉しいことはありません。しかし、自分のことを客観的に見るのは、たやすいことではありません。そこで私が、自分の持ち味を最高に生かすための具体的なアドバイスをさせていただいているわけです。他と比べるのではなく、人それぞれ美しさが違うことに気づいていただきたいのです。そうすることで、見違えるほど表情が生き生きしてきて、姿勢までもがよくなってきます。

■不登校という試練からの脱出
 幼いころから活発で健康な私でしたが、中学二年の時に友人とのトラブルが原因で思春期性の自律神経失調症と診断され、学校に行けなくなってしまいました。それからは人目を避けて部屋にとじこもるようになりました。めまいや微熱、疲れやすさなどを理解してもらえないばかりか、周りからは「怠けている」と言われ、私の未来はもうおしまいだと思ったものです。そんな時、クリスチャンの母は聖書を開いて、励ましてくれました。「あなた方の会った試練はみな人の知らないものではありません。神は真実な方ですから、あなたがたを、耐えられないほどの試練に会わせることはなさいません。むしろ、耐えられるように、試練とともに脱出の道も備えてくださいます」(㈵コリント10・13)。私はその言葉にしがみつき、四年かかって中学を卒業しました。高校は体調不良のため途中であきらめ、大学検定試験を受けることにしました。自分で選んだ道だったので、とても自由になった気がしました。

■祖父の死を通して
 社会人になってしばらくしてから、祖父が肺をわずらい入院し、病床洗礼を受けることになりました。訪れる見舞い客に、「イエス様を信じて天国に行くことになりました」と顔を輝かせて話していたということを聞きました。祖父は、心から喜んでいる姿を通して、「イエス・キリストを信じる者は永遠の命を持ち、死にさえ勝利する」ということを身をもって現わしてくれました。祖父の葬儀の時は、深い安らぎと感動で涙が止まらなくなりました。
 私は幼い時から教会には行っていましたが、しばらく教会から離れていましたので、これを機に神様のことをもっと知りたいと思うようになりました。それから間もなくして、祖母、弟、そして私が洗礼を受けました。


■出産後、またも思わぬ試練が…
 その後、結婚して出産を迎えましたが、大変な難産だったために、体が相当なダメージを受けました。その後数年間、めまい、聴力の衰え、記憶障害などが残り、子どもを育てられない状況になりました。親やベビーシッター、また友人たちの助けがなければ何もできないことから、やがて強い自殺願望を抱くようになったのです。主人も会社を辞めて育児に専念することになりました。その時私が慰められたのは、子どもが多くの人たちとの関わりの中で、豊かな愛情を受けて育ってくれたことです。信頼できる人たちの中で安心して成長している子どもの姿を見た時、「コミュニケーションが上手にとれる子どもになって欲しい」という私の願いが叶えられたことを知りました。そして、自分が元気になった時には、子育て中のお母さん方のために役に立つことをしたいと思いました。そしてついに、学び続けてきたカラー・イメージコンサルタントの仕事を立ち上げることにし、地域の子育てサロン、区役所、結婚式場などでセミナーを開くようになりました。

■テレビ出演、そして突然の母の死
 このテレビ出演は、私には決して忘れられないものになりました。実は、このテレビの収録後二週間ほどして、母が亡くなったのです。番組に出演することを母に告げると、それはもう大変な喜びようでした。母は、実家の宇都宮を離れて我が家に療養に来ていたのです。番組の収録はその最中の一月十八日に行なわれました。その時母は、ベッドに寝たまま私を送り出してくれたのです。去年の十二月、母が寝付くようになってから、「家族のために命がけで祈っている」と言っていた言葉が胸にしみてきます。
 改めて、今私があるのは、母の信仰による祈りのおかげであることを強く感じています。