日本に国民的作家と呼ばれる人がいるとするなら、それは間違いなく司馬遼太郎でしょう。『坂の上の雲』は、司馬遼太郎の長編歴史小説です。この作品は、一九六八(昭和四三)年から一九七二(昭和四七)年にかけて産経新聞に連載されたものです。そして今再び、『坂の上の雲』がブームになりつつあります。
. . . 本文を読む
クリスチャン弁護士の持田明広氏が、『クリスチャン弁護士のちょっと気になる事件簿』の続編を出版されました。前著が二〇〇九年一月一五日発行でしたので、ちょうど一年後の続編出版となりました。大変喜ばしいことです(前著には、大きな反響があったとお聞きしています)。
. . . 本文を読む
明けましておめでとうございます。
年末年始は、人生の棚卸しをする時期です。日常生活の忙しさに追われていると、ついつい余計なものまで抱え込んでしまいます。年に一度は自分の生活を総点検し、不要なものを取り去って身軽になりたいものです。 . . . 本文を読む
私は四歳の時から家の近くにあったルーテル教会のCS(教会学校)に行かせられて、聖書知識は持っていましたが、神との個人的な関係はありませんでした。中学校に入って、父との関係が悪化する中で、さまざまなコンプレックスで悩むようになり、心の拠り所を真剣に求め始めました(父はとても厳しい人で、毎日のように私のことを叱りますが、ほめてくれることが一度もなかったので、「僕は何の役にも立たない、駄目な人間だ」とすっかり信じ込んでしまいました)。
. . . 本文を読む
今年もクリスマスの季節になりました。毎年のことながら、この時期になると愛について考えたり、語ったりすることが多くなります。正直なところ、私は愛について語るのは苦手です。愛の足りない者にとって、愛を論じるのが苦痛なのは当然のことです。しかしながら、聖書からメッセージを語るということは、自分を論じるのではなく神の愛を伝えるという営みですので、自らの欠けを認識しながらも、「愛のメッセージ」を語らせていただくわけです。これは、ほとんどの牧師が共有している思いではないかと思います。自分が「愛の人」だからではなく、「神は愛」だから、愛のメッセージを語り続けるのです。 . . . 本文を読む
はじめに
二〇〇九年は、私がかつてない歩みを始めた年でした。三浦綾子文学を朗読CDにとの願いのもと、二月に「塩狩峠」を、一〇月に「道ありき」をリリース。これらは、たちまち驚くほど多くの方々のもとに届けられて行きました。一度お聞きになった方が、プレゼントにと、何枚もお求めくださることを知り、ただただ感謝でいっぱいの私です。この紙面を借り、心からお礼申し上げます。 . . . 本文を読む
問題解決へのヒント
人生には山があり谷がある。順風の時もあれば逆風の時もある。苦難を通過しない人などこの世に存在しないのである。
私は、聖書からメッセージを語らせていただく時には、聴衆がどのような問題や痛みを抱えているかを想起することにしている。現代の日本人が抱えている代表的な問題としては、健康問題、経済問題、人間関係の問題、家族についての悩みなどが考えられる。 . . . 本文を読む
ゴルフの道を究めたい、プロフェッショナルになりたいと、大学四年生の時に日高カントリークラブでアルバイトを始めました。ゴルフ場の休日と学校の会計学のゼミの日が同じ月曜日でしたので、月曜は通学、火曜から日曜は、来場者にキャディーを付ける仕事とゴルフの練習に費やしました。かろうじて大学を卒業し、続けて日高の従業員兼研修生としてゴルフの技術向上に励んでいました。 . . . 本文を読む
変化の時
本稿を二〇〇九年総選挙直後に書いている(09/9/4)。それにしても、すさまじい結果であった。半世紀に及ぶ一党支配体制がついに終わり、日本は新しい領域に一歩踏み出した。後世の歴史家は、この総選挙を日本人の政治意識が革命的に変化した出来事として記憶することであろう。まさに歴史の歯車が音を立てて動いた瞬間であった。ようやくこの国に「市民」が誕生したということであろう。
私たちの人生にも、時間の歯車が大きく動く瞬間がやって来る。言いかえれば、「人生のボーダーラインを超える時」が来るということである。 . . . 本文を読む
人間はさも当然のように過ごしていても、実は、驚くべきメカニズムが、同時にたくさん、体内で働いてくれて初めて元気に生きてゆけます。私は心臓や大動脈の手術をする外科医です。心臓は臓器としてはシンプルな部類ですが、それでも驚異に満ちています。 . . . 本文を読む