入試ミス次々発掘
暗いニュースばかりが目につく時代ですが、時には人に勇気を与えてくれるような話題に出会うこともあります。先日、世の中には奇特な人がいるものと感心させられる記事を読みました(朝日09/02/08)。
福岡在住の金子直樹さん(塾講師、34)は、大学入試の日本史の出題ミスを探し出して大学に指摘するという活動をボランティアで行っているそうです。出題ミスによって不合格になった受験生を救済するため、また、大学側に同じミスの再発防止を求めるためだといいます。その結果、これまでに九州や関東の四つの大学が得点修正に応じ、三九人の不合格者の追加合格が認められました。 . . . 本文を読む
明治四二年二月二八日。北海道宗谷本線塩狩峠で、連結器がはずれ、急勾配を逆走する列車を、自らの身を投じることで停止させた一人の鉄道員がいました。長野政雄さん、当時二九歳。
「人がその友のために命を捨てるという、これよりも大きな愛をだれも持っていません」(ヨハネの福音書15章13節)
まさにその愛を実践した人でした。
この事実に基づいて書き上げられたのが、三浦綾子さんの小説『塩狩峠』です。
長野政雄さんの殉職事故からちょうど百年を迎えた今、その『塩狩峠』が、私の声によるCDになりました。
ひととき、自らの朗読に耳を傾けながら、これまでの不思議な流れを振り返ってみたいと思います。 . . . 本文を読む