満艦飾の遊覧船が
夜の港を出ていく
だんだん遠くなって
見えなくなっていく
心も
時には 見えなくなる
かなしくて
さびしい
それでも
見失ってしまいたくはない
傷ついても
泣いても
また たぐり寄せる
細い細い糸のような
つながりだけを頼りに
あの船が帰ってくるまで
ここで一緒に
風に吹かれていようか
心は 見えなくても
こうして
そばにいて同じ景色を見ていられたら
もう それでいい・・
わかり合うって
むずかしいこと
だけど
どうせわからない って
はじめから投げてるのは嫌い
どうすれば
もっとわかり合えるのかな
あなたは私を
わかりたいと思ってくれてるのかな
私は
あなたをもっとわかりたい
そんな気持ちは
あなたには重たいのかな
ひとりで夕日を見ていると
いろんなことを考える