「おとうと」(20)(フィリップ短篇集より)
LE PETIT FRERE
——————————【20】—————————————————
Chez les Lartigaud, aucun lit ne possédait pareil
objet. Julie était bien ennuyée. Elle savait que,
la nuit, Augustine ne voulait pas qu' on la touchât
et donnait de grands coups de pied, mais elle avait
bien envie de savoir comment on est sous un édre-
don .
——————————— (訳)——————————————————
ラルティゴ-家では、どのベッドにもそういう羽毛
布団はなかった.ジュリーは、はたと困ってしまった.
オギュスティーヌは人に触られるのがいやだった.そ
して足で蹴るのが常でした.しかしジュリーは羽毛布団
がどんなものなのか、入ってみて体験したい気も大いに
ありました.
———————————《語句》——————————————————
pareil objet:それに類するもの;
pareil は形容詞で「こんな」、「そのような」
ennuyée:(形、p.passé/f) 困っている、気をもんだ;
<ennuyer (他) 困らせる、迷惑になる
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます