LE PAPA DE SIMON
シモンのパパ(72)
—————————【72】——————————————————
Quant à Simon, il aimait beaucoup son nouveau
papa et se promenait avec lui presque tous les
soirs, la journée finie. Il allait assidûment à
l' école et passait au milieu de ses camarades fort
digne, sans leur répondre jamais.
..—————————(訳)———————————————————
シモンのほうは、新しいパパが大好きでした.1日の
仕事が終わるとそとんど毎日のようにシモンは新しい
パパと散歩に出かけるのでした.シモンは精勤に学校に
行きました.そして級友たちの間のど真ん中を返事1つ
せず、全く堂々と通って行きました.
—————————⦅語彙⦆———————————————————
quant à ~:(前句) ~に関しては、~はどうかというと
Quant à Simon:シモンのほうでは
la journée finie:1日の仕事が終わると
la journée など日時を表わす名詞は前置詞
なしで、そのまま副詞として使えます.
尚、finie の「終わった」というのは
「仕事が終わった」のことです.
従って:「1日の仕事が終わると」
tous les soirs:毎夜;仕事が終わってからの毎日
なので毎晩、毎夜、毎夕などになります.
ここは明るいイメージで「毎日」と訳しましたが
試験では「毎晩」など正しく訳して下さい.
まあ、これも国語論争をすれば、「毎日」は
「晩」も含むという論点はあるのですが...
assidûment:(副) 精を出して、精勤に、
passait:(3単半過去) < passer (自) 通り過ぎる
au milieu de ses camarades:
fort:(形)(副) 程度を強める言葉;「強く」「大いに」」
digne:(形) 品位のある、堂々とした;
ここでは副詞 dignement と同じものとして
用いられている.
sans leur répondre:彼らに返事もせずに
jamais:(副) 決して~ない、1度も~ない
.
————————≪余談ですが≫———————————————————
以前、聞いた話ですが、beaucoup がつくと程度が大きい
ことを言う、と本には書かれていますが、実はそれは逆
だ、というのです.
Il aimait Marie beaucoup. / 彼はマリーのことをとても愛
していた.
Il aimait Marie. / 彼はマリーを愛していた.
このふたつの文では明らかに後者の方が愛する程度が
深い.
そういう話を聞いたことがあるので、ここでお伝えして
おきます.
確かに日本語でも
「あなたが大好き」
「あなたが好き」
「女性に言われたい」としたら、きっと後者のセリフ
でしょ? 好きの程度がより深いでしょ?
【結論】aimer という動詞の程度副詞beaucoup はない
ほうがより深い.それは日本語の「好き」と「大好き」
の関係に似ている.つまり「大」やbeaucoupは「愛」
を茶化す効果がある.
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