goo blog サービス終了のお知らせ 

さっぷいさっぷい外語学院(生徒:ゴタ、張るカイロさん)

ご一緒に学習を!
私は先生ではありません.間違いだらけかと思います.
ご容赦下さい.

1880番:金の脳みそを持った男(22)

2023-02-08 04:38:24 | 日記


金の脳みそを持った男(22)


——————————【22】———————————————

  Dès  lors,  ce  fut  une  existence  nouvelle.  L'homme
à  la  cervelle  d'or  s'en  alla  vivre  à  l'écart,  du travail
de  ses  mains,   soupçonneux   et   craintif  comme  un
avare,  fuyant  les  tentations,  tâchant  d'oublier  lui-même
ces  fatals  richesses   auxquelles   il  ne  voulait  plus 
toucher ...Par  malheur,  un  ami  l'avait  suivi  dans  sa
solitude,  et  cet  ami  connaissait  son  secret.  


..——————————(訳)————————————————

 その時以来、暮らしぶりは新しく変わりました.金の
脳みそを持った男は人と離れて暮らし、自分の手で働く
生活をするため、立ち去って行きました.まるで守銭奴
のように、疑い深く、おどおどしながら、誘惑から逃れ
ながら、自分自身、もう触れたくもないこの運命的な富
裕を忘れ去ろうと努めながら...  だが不幸にして、一
人の友人が彼のあとを追って、彼の孤独の暮らしにやって
来たのでした.そしてこの友人は彼の秘密を知っていたの
でした.


.——————————《語句》———————————————
                                  
dès lors:❶その時からすぐに、その時以来=depuis lor
    ②従って     
existence:(f) 生活、生き方、暮らしぶり 
s'en aller + 不定詞:~しに行く;    
écart:(m) 間隔; à l'écart  人から離れて    
soupçonneux(euse):(形) 疑い深い、   
craintif(ve):[クランティーフ, クランティーヴ] (形)
   臆病な、おどおどした  
avare:(nここではm) 守銭奴、けちんぼ、欲張り       、
fuyant:(現在分詞) (自) 逃げる、逃走する
  (他) 避ける、免れる、逃れる  
tentations:[タンタシオン](f)(deを)したい気持ち、誘惑;
    Il n'a pas résisté à la tentation de sortir 
   par ce beau temps.
      彼はこの好天気に外出したいという気持ちを
   抑えられなかった.    
tâchant:(現在分詞) <tâcher (自) 
      [tâcher de + 不定詞] ~しようと努める
   [文語] [tâcher à + 不定詞]  ~しようと努める
      Je tâcherai de vous trouver une chambvre.
      何かひとつ部屋を探してみましょう.
<tâcher (他) [tâcher que + 接続法]…であるようにする
   Tâchez qu'on n'en sache rien. 
      そのことは絶対人に知られないように.   
oublier:(他) 忘れる、    
fatal(e):(形) 運命の  
richesse:(f) ❶ 富;(pl) 財産;❷ 豊かさ   
auxquelles:à + lequel(le)s   
toucher:(他) ❶ 触れる、触る; ② 受け取る  
malheur:(m) 不幸、災難、災い; 
par malheur:不幸にして、
   si par malheur / 万が一 
suivi:(過去分詞)<suivre [スュイーヴル] (他)
   のあとについて行く、後をつける、尾行する 
solitude:(f) 孤独;vivre dans la solitude / 孤独に暮らす、
         ひっそりと暮らす.   
connaissait:(半過去3単) <connaître (他) 知っている   
secret:(m) 秘密  

 


1879番:女の一生(3)

2023-02-08 04:36:11 | 日記


女の一生(3)        
Une vie  /   Guy de Maupassant


Une vie (3)

————————————【3】—————————————————

 Le ciel bas et chargé d'eau semblait crevé, se
vidant sur la terre, la délayant en bouillie, la fondant
comme du sucre. 

————————————《訳》—————————————————

低く垂れこめ、雨雲に覆われた空は、裂けて自分自身
を大地に吐き出しているようだった.それは地面を粥
のようにぐしゃぐしゃに混ぜて、まるで砂糖のように
溶かしているように見えた.

 
———————————〘語句〙—————————————————

crevé: (形) 裂けた、パンクした
   < crever (他) 裂く、破裂させる、パンクさせる   
se vidant: (現在分詞) <se vider  空になる、なくなる         
délayant: (現在分詞) <délayer [デレィエ] (他) (液体)で溶く 
    délayer de la farine dans de l'eau / 小麦粉を水で溶く
bouillir: (自)❶沸騰する、❷煮える
en bouillie: 粥のような、ぐしゃぐしゃになった
fondant: (現在分詞) <fondre (他) 溶かす (過去分詞:fondu)    
sucre: (m) 砂糖

 

 


1878番:ロビンソンクルーソー(14)

2023-02-08 04:23:35 | 日記

ロビンソン・クルーソー(14)



これまでの学習貯金はもっとたくさんありました.
これだけ貯まっていました.こんなにたくさん
英語を読んできたのです.すごいことです.
あなたは語学の天才だ.あなたにノーベル語学賞を
差し上げたい.私はそうできる立場にないので
代わりのご褒美を差し上げます.

ご褒美

英語道初段

ただし人に言わないでください.内緒ね.

 
I  was  born in the year  1632,  in the city of York,
of a good family,  tho'  not of  that  country,  my
father  being a foreigner of  Bremen,  who  settled 
first at  Hull :   He  got  a good estate  by  merchandise, 
and leaving off  his trade, lived  afterward  at York, 
from  whence  he had  married  my mother,  whose
relations  were  named  Robinson,  a very  good 
family  in  that  country,  and from  whom  I was  call'd 
Robinson  Kreutznaer,  but  by  the usual corruption
of  words  in England,  we  are  now call'd,  nay we call 
 our selves,  and write our name  Crusoe,  and  so  my
companions  always call'd me.
 I  had  two elder brothers,  one of  which  was Lietenant
Collonel  to  an  English  regiment  of  foot  in  Flanders,  
formerly  commanded   by  the  famous   Coll.  Lockhart,  
and  was  killed  at the battle  near  Dunkirk  against  the
Spaniards.

 

———————————(訳)——————————––————————

 

私は1632年、ヨーク市で生まれた。土地の者では
なかったが、家柄はよかった。 父は外国人でブレーメン
出身でした。初めはハルに定住した:
商業を営んで、そこそこの財産を得ました。そして、事業
はやめて、後にヨーク 市に移り住んだ。 そこで結婚した
のが私の母だった。母方の親戚はロビンソン姓だった。
その州のきわめてよい家柄だった。その姓をもらって、私は
ロビンソン・クロイツェルと名付けられた。しかし英国風の
音声脱落により、そう呼ばずに、そして、読みだけでなく綴
りもクルーソーとなりました。私の周囲もみんな、そう呼び
ました。
   私には2人の兄がいました.その一人はフランドル方
面英陸軍歩兵連隊付中佐でした.この兄は)嘗て、かの
有名なロックハート大佐指揮下にあったが、ダンキルク
近郊の戦いでスペイン軍に倒れ戦死しました.

 
 

—————————【赤色部分が今回の学習】——————————————————
 

 What  became  of  my second  brother
I never knew any more  than  my father 
or mother  did know what was  become 
of  me.

 

———————————(訳)——————————––————————
 
二番目の兄がどうなったかは私はわかりませんでした.
それは私の父、あるいは母が私がどうなったかを
知らないことと同様です.
 
古い英語なので、what was become of me と書かれています.
学校の英作文でこんなふうに書くとペケにされます.
先生はきっと、「was ではなくhad ですよ」と
添削してくださいます.
 
そこで恐れ多くもダニエル・デフォー様を添削してみます.
 
What became of my second brother I never knew any more than
my father or mother did know what had become of me.
 
古い英語は往来、成り行きなどを表す自動詞を完了形にするとき
助動詞にhave ではなく be動詞を使っていたのだと思います.
 
他動詞ならそんなことをすれば、受け身になってしまいますが、
自動詞なのでその点は大丈夫です.
 
それともう一か所 「not(never)~any more than」 という言い回
しですが、我々、昭和生まれのおじさん組は、学校の英語の授業で
習いましたが、会話重視の今の教育を受けている人たちはこういう
文章臭い熟語は習わないかと思います.~以上のことはない、とい
うわけですから「~と同様」と訳しています.
 

 


1877番:アルト・ハイデルベルク(191)

2023-02-08 04:17:17 | 日記


アルト・ハイデルベルク(191)
𝕬𝖑𝖙 𝕳𝖊𝖎𝖉𝖊𝖑𝖇𝖊𝖗𝖌


——————————【191】———————————————

..............Lutz: Danke, meine Lieber. Weil ich derjenige bin,
...........................mein Lieber, der in dieser Schreckenszeit von
...........................Heidelberg an Seiner Durchlaucht Seite 
...........................auszuharren die Kraft besaß.

Schölermann: Gewiss.  


———————————(訳)—————————————

................ルッツ:君、ありがとう.これも私が、あのハ
................................イデルベルクの恐怖時代に殿下のおそ
................................ばにいて、じっと耐える力があった人
................................間だからこそなんだよ.

シェーラーマン:確かに.


———————————《語彙》——————————————
                 
derjenige:(指示冠詞) ① その;  ❷ その人、それ
      der は定冠詞と同じ変化、jenige は形容詞変化
      関係文の先行詞になる:
   diejenigen die täglich mehr als ein Gramm Kalzium
      zu sich nehmen 日に1グラム以上のカルシウムを
   摂取する人たち  
      ich derjenige bin, der in dieser Schreckenszeit von
      Heidelberg an Seiner Durchlaucht Seite
      auszuharren die Kraft besaß.
   私はあのハイデルベルクの恐怖時代に殿下の
   おそばで耐える力を持っていた人間なのだ.
 * 文末の語順ですが、なぜ die Kraft auszuharren besaß
  とならずにauszuharren die Kraft besaß なのか
  私の勉強不足のため、よくわかりません.
  とりあえず、今はbesaßは対格目的語を直前に置く
  のではないか、と言っておきます.(間違っていた
  ら、また訂正にきます.覚えておくために「未確認」
  と書いておきます) 
Schreckenszeit:恐怖時代;(辞書不掲載、ルッツの造語か?)
   der Schrecken (恐怖) + die Zeit (時代)       
aus/harren:(自) 持ちこたえる;踏みとどまる 
die Kraft:(変+e) 力 
besaß:(過去3単) <besitzen (他) 所有している、
   [性質、能力などを] 備えている
gewiss:(形) 確かな
gewiss:(副) きっと;❷ 確かに 


1876番:アルト・ハイデルベルク(190)

2023-02-08 04:14:07 | 日記


アルト・ハイデルベルク(190)
𝕬𝖑𝖙 𝕳𝖊𝖎𝖉𝖊𝖑𝖇𝖊𝖗𝖌


——————————【190】———————————————

..............Lutz: Herr Lutz schätze diese Auszeichnung umso
...........................höher, als ein analoger Fall gütigster Gnade
...........................seitens Seiner Hochfürstlichen Durchlaucht 
...........................nicht bekannt sei.  Wann Herr Lutz reisen
...........................werde, stehe noch nicht fest, wahrscheinlich
...........................aber im Monat Juni.

Schölermann: Darf ich Herrn Lutz  von Herzen Glück 
...........................wünschen? 

 

———————————(訳)—————————————

................ルッツ: ルッツ氏は大殿下の好意的な恩恵がこれ
..................................まで知られることのなかったような比類
..................................ない事例であるだけに、ますますその表
..................................彰を高く評価するものである.ルッツ氏
..................................がいつ出発するかは、まだはっきりわか
..................................っていないが、おそらく6月であろう.

シェーラーマン: ルッツ様には心よりお喜び申し上げます.

 

———————————《語彙》——————————————

schätzen:(他) 評価する; (…⁴を)高く評価する
   Ich schätze seinen Rat sehr.
      私は彼の助言を高く評価している.
   Alle Studenten schätzen diesen Professor.
      学生はみんなこの教授を尊敬している.              
die Auszeichnung:(弱en) 特別な名誉を与えること;
   表彰、         
umso:(副) それだけ、いっそう、ますます
      【um so と同じ】 
analog:(形) (他の事例と)類似の; 相似の、相当する
    Eine analoge Situation / 類似の状況
    analog [zu] diesem Fall / この事例に即して
der Fall:(母変+ e) 事例        
gütigster:(才女急)→ gütig (形) 親切な、好意的な、
    寛大な 
die Gnade:(弱n) 慈悲、恩寵、寵愛、恩恵、ひいき    
bekannt:(形) 知られた、既知の、周知の
    見聞きしたことのある、有名な    
fest:(形) はっきりした         
wahrscheinlich:(副) おそらく、たぶん    
der Juni:6月; im Juni / 6月に         
wünschen:(他) 願う、望む、祈る
das Glück:(複ナシ) 幸運、幸福 
      本文直訳は「心から幸福を願う」ですが、
       jm Glück wünschen で「祝辞を述べる」
   という意味があります.