ビタミンちょっぴり ときどき日記

ラジオビタミンのとりこだった暇人 
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ラジオ文芸選評「短歌」

2014-05-17 11:49:13 | ラジオ

2014.5.17(土)曇り

1.雪消ゆる渓流の岸にこぶし咲き釣り人われを迎えてくるる

旭川市。ヤマメ釣りらしい・・どの言葉には季節感が現れていて気分が高ぶっていることが感じとれますと

2.トラクターの耕す先にひばりの巣卵もろとも耕土に移す

帯広市。実体験でないとこのような歌は詠めませんねぇ・・とひばりは降りた先には巣はない。離れたところに巣を作っている。天敵や人の目をくらますために・・心温まる歌です。と

3.象潟の九十九島のあぜ道を行きてすみれの群生に会う

秋田市。生電話。冬に道の駅の展望台で、日本海と鳥海山が窓ガラスにオーバーラップして、3月にもう一度見に行ったら霧がかかって見えなくて、歩いていったらすみれの群生に出会ったと。地名の入ったとてもいい歌。

 象潟市、松尾芭蕉が通った場所、私も通りました・・懐かしいなぁ(^。^)

4.コーヒー店(や)の前に夫の自転車あり図書館に行くや吾も飲みたし

日常の小さな本音で生身の人間が出ていい歌

5.満開のサツキの写る自動ドアサツキを割りて人へ(?)行く

なかなかよく見ていますねぇ・・と

 

「全国のニュース」あら・・・飛鳥が覚せい剤所持・・

 

6.カットせし白菜なるに葉の伸びて芯のめぐりをなお巻かんとす

生命力の小さい発見。と

7.歩数計の電池を買えば青年がレジの絶え間に入れ替えくれずつ

いい場面ですね。と

8.キャッチボールし合う床屋の昼休み似たる親子のニコニコの顔

わずかな時間のほほえましい場面。

9.捨て畑(ばた1)のわらびを採ればダイヤのごとき水の出でくる

長崎県。生電話。近くの畑で、たくさん出ています。

10.大阿蘇の野焼きの後に咲き染むる白きすみれを風が揺るがす

大分県日田市。写実に自分の感覚を入れている。と野焼きは黒ですみれは白。大きな自然の中に植物が命をもっていて自分も一体感をもっている。と

 

選者の篠先生の歌

山こぶし咲き競う道ふうわりと大気を吸いてそこ動かず

街の中のこぶし。天を仰いで咲くこぶしに圧倒されている。

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