九州ハーモニカ連盟

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クロマチック、ハーモニカの修理など

2006年02月16日 | 九州ハーモニカ連盟

この世、ハーモニカは大別3分類される。クロマ、複音、ブルースと。指導中で、困るのが調音、修理、分解清掃の世界。この楽器、なかなか手を食う。他の楽器と比べて、結構大変かも。

①調音は、現在市販されている、チューナーで結構簡単になったが、チューナー100%というわけにはいかないみたい。吹きながら聞き、すいながら聞き、場合により1オクターブ重音しながら聞く。442から443を飛んで、444Hzに近い感じ。特に高音部は。

複音は、上下で差をつけるが、この差2ヘルツは、工場出荷段階から、ミスもありそうだ。クロマに限っては、単音だが各メーカーも違う。上がるより下がることが多いからだ。従って、耳もチューナー同様確かさを要求される。今は443を基準しているが、傾向は444に近くなっているようだが?いまや全部解体?せずに、ある程度調音できる部材を開発した?でもブラジル製はひどい。アフターも出来ない。

②修理の一番は、クロマに限れば、バルブ(ウインドセーバー)の取替えだ。サイズがあるから、日ごろの保管管理が大切である。接着材はメーカー指定(純正)、例の赤いのを使う。今は爪楊枝で、逆に突っ込み、プレートへ、めがけて、チョンとつける。はずしたバルブと同じサイズを新着させる。しばらく指で押さえて、アングルを確認する。

リードの交換は、相当な部品が準備されているので、かってのように、苦痛ではない。むしろリード(音階表示してある)の保管である。従って、痛んだリード、交換したバルブも使用しないが、獲っておく。ビス止め用、穴開け作業も楽になった。我が師匠や、関西連盟のYさんから、指導いただいたお陰である。

③清掃  いまや一番大事な作業では。唾液は固まる性質がるため、どうしてもスライドが思うようにいかない。管楽器用スライド剤もあるが、私は使用しない。ところが最近S社の外側カバー2枚が、吹き口にかぶさる癖があるのを発見。ついつい、清掃したあと、そうなりやすい。やわらかいお湯に台所の洗剤を少し入れて、掃除して、あと水洗いする。それにマウスピースを付け直す場合の、あの、丸いチューブ。外れやすくありませんか?装着するとき、我輩は逆さにして、左右ねじに、フエキノリをチョッと、ねじ先端につけて、クッションチューブを差込み、そして、釦側から挿入します。コレでミスなく装着。

複音では、清掃は水洗いできるのもたくさんある。意外と簡単だが、むしろ、構造を知らずに、なにか突っ込んで、リードを壊すケースが多い。感じやすい楽器だけに、解体すれば、細かい糸が邪魔していることが多い。拭き磨く生地も選ばなければと思う。

愛すればよき音がでる、日ごろからこの楽器、かわいがってやらねばと強く思う。

体調が悪ければこの楽器も悪くなる。不思議だ。準備万端で出演していただきたいこの4月の定演。


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