九州ハーモニカ連盟

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ハーモニカ修理、リード(吹き音)修理のコツは?

2006年06月26日 | 九州ハーモニカ連盟

前回はバルブのお話。今回は、リードの調律です。

①現在の手持ちハーモニカの音が、チューナーにより(440から442から場合によりわが師匠のように高めの444も)これは、機種などで決めにくいが。本日は、吹き音リードの調律テクニック。これは全国公開は始めてです。簡単です。是非挑戦してください。

用意するもの:和風割り箸、カッターナイフ、チューナー(これは当然)、棒状ヤスリ、清掃用細かいブラシ。クロのマジック。

それでは、おかしい音を見つければ(大体音は下がっているが)、

1、プレートカバーを外す

2、該当リードを見つけたら、チョンとマジックで、リードの頭に印をつける。

3、該当口に割り箸を挿入する。このとき、穴の大きさに応じて、割り箸を削る。ぎちぎちで挿入すれば、リードを痛めるから注意。これさえ出来れば、この割り箸は保存します。さらに、割り箸の長さは、あれだけの長さは不要ですから、お好きな長さや5センチくらいの長さでカット。またこの割り箸は直ぐ手垢などで汚れますから、お好きな色(クロでも・・・)塗っておく。

Img_6514

左の写真はわが特許です。左は複音専用の突っ込み棒、そして真ん中はクロマチック専用の突っ込み棒です、そして右は、長さバランスが解かる様に、同時に綿棒もパチり!

Img_6507 右上の写真は複音のレ(吸い音)の調律です。表にリードが出てるわけですから、簡単です。うまく、リードを起こして、専用の薄い用具をはさめます。そして、ヤスリで、適時削っていきます。ガリガリと。チューナーを横目に吸います。決しって、削ったカスは、吸わないように、そして綺麗に除去します。開けた時より、美しく。ついでにアゲミの調整も。複音は、上下の差が大事ですから、正確なチューナーが必要。

Img_6512_1 

さーいよいよ。吹き音の調律です。専用割り箸を挿入する前です。この場合上の音ですから442から443へ。

しずかに挿入してください、リードに当たらないように、少し下向きです。これで、もう大丈夫です。あとは、うまく削るだけ。

Img_6513 4、割り箸を挿入すれば、あとは、リード先を丁寧に削るだけ。この場合は手前側。リードはそれ以上、下に落ちませんから、安心。別にリードを下から持ち上げる手法がありますが、少し不安ですからしないように。少しずつ削ります。削り方は、私は、横に決して削らず、タテに削ります。リードを横にずらさないためです

ホコリもしっかり除去します。

適当に削ったあとは、吹いて、音をチューナーで確認、複音の場合は、片側にセロテープを張って、おけばよい。心地よい音?になれば、しっかり掃除して、片側テープをはがして上下吸って、音の波を聞く。後は微調整だ。

写真では、ヤスリは解かりやすいように、ザラザラ面をこちらに向けています。

皆様の作業しやすい割り箸の長さがあるはずですから、適当にカットしてください。

これでアナタも、ハーモニカのすべてを分解しなくて、リード調律が出来ます。ピーンとはじいて、元気な音がわかれば、あなたも調律博士?の一歩です。

参考までに、複音はカバープレートのみ外します。クロマチックは、プレートの外に、マウスピースも外します。(クロマは、バルブがありますから、バルブとリードの間に、紙でもプラスチックでも、爪楊枝でもはさめる、一行程作業が増えます

また最近はデジタル判定できる、チューナーも発売されています。良いものを購入しましょう。


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