こんにちはジーンズリペア&リメイクのhands-onです。
リペア&リメイク作業が順調に進んでおりまして、
納期を2ヶ月半から 2ヶ月に変更しました。
(当店のHP記載部分を変更しています)
もしかしたら、もう少し短く出来るかもしれません
引き続き、頑張りたいと思います。
では今回紹介するのは
シュガーケーンのジーンズ
ラングラータイプのレプリカジーンズです。
タイトルにもあるように
このジーンズの内股インシームを表から見ると
ダブルステッチになっています。
そして裏から見ると
このように生地が内側に巻き込まれていて
ダブルステッチはチェーン状になっています。
このような縫製仕様を 巻き縫い と呼んでいます。
※レギュラー古着のリーバイス501もこのような縫い方になっています。
1990年頃からここ最近のモデルまで採用され続けた仕様です。
最新の現行モデルは内股シングルに戻ったようですが、、、
今まで、内股インシームがこの仕様になっているジーンズ(ワークパンツ)のテーパード加工はお断りしていました。
しかし、ジーンズ(ワークパンツ)のテーパード加工の依頼は多いので何とかしたいという想いでした。
そこで、色々とやり方を考え、練習をして、この巻き縫い仕様のテーパード加工も可能となりました。
(私物のパンツもテストで試して、試着確認も行なっています)
当店のやり方で、巻き縫い仕様を詰める時は
内股を全て解きます。
アップにすると巻き縫いの意味がわかります。
縫い代が お互いに噛み合った まま縫われているのです。
これはラッパという金具を通って自動的にこのようになります。
巻き縫いの専用ミシンというのがあるからです。
巻き縫いの専用ミシンを買えば、この仕様のテーパード加工は出来そうに思えるのですが
そうでもありません。
縫い代がお互いに巻き込まれているので、正確な詰め幅の計算が出来ないのです。
巻き縫い自体が立体的になっているので、なおさらそれが出来ません。
それを踏まえた上で出来上がりのアフターをご覧下さい。
随分とヒザ下周りがスッキリしました。
イイ感じのテーパードラインを出す事が出来ました。
内股インシームのステッチは縫い継ぎ無しです。
(全部解いてやり直したので、当然ですが、、、)
内股インシームのダブルステッチも再現しています。
(右側の紺色のステッチが生地に同化して見えにくいのですが、入っています)
裏から見るとこんな感じです。
(裾上げはチェーンステッチ仕上げ)
オーバーロックになっています。
そうです、巻き縫いを再現していません。
正確なテーパードラインを出す為に
巻き縫いをアイロンでキッチリ伸ばして
地縫い+オーバーロック仕様に変えています。
これで綺麗なテーパードラインを出す事が可能になりました。
最後に表から、ダブルステッチを入れ直して完成となります。
(トリプルステッチも可能です)
表からの見た目はほぼ同じです。
裏からチェックすると違っています。
今回の件をお客さまに確認しましたが
シルエット変更において、裏側の仕様が違ってもまったく気にならないという事でした。
(それよりも理想のシルエットラインを出してくれる方が重要)
このタイプのジーンズは詰められないと思っていたから
かなりお客さまも喜んでおられました。
説明が長くなりましたが、、、
内股インシームがダブルステッチ仕様のテーパード加工 9500円
スソのチェーンステッチ仕上げ 1000円(シルエット変更の場合は安くしています)
合計10500円(別途送料)
当店のHPの料金表にもこの内容は新たに追加しました。
今まで、お断りしていた チノパンツ、ペインターパンツ、ワークパンツにも対応しますので
(トリプルステッチ仕様でも工賃は同じです)
オーダーお待ちしております。
・ご依頼の流れは以下のページで説明しております。
↓
https://hands-on-jeans.com/nagare.html
・ビンテージ(アンティーク)ミシンで作った製品も販売しております。
↓
https://handsonjeans.thebase.in/
(BASE検索 hands-on-jeans)