ビラがパズルの人(東田大志)オフィシャルブログ

ビラがパズルの人ことチェバが、日常という名のパズルを解き明かす!?

回転寿司屋の心理学

2008年06月13日 02時23分18秒 | 雑記
先日ミクシィの方で書いた日記がちょいと面白いので、こちらにも転載してみることにします。
両方見てくれている人、内容がかぶっちゃってごめんなさい。

では、どうぞ☆

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チェバは、某回転寿司チェーン店の常連客である。

でも、バイト帰り、いつも閉店間際に立ち寄るもんだから、あんまりいいネタが回っていない。
だから、いつも直接注文をする。

「すみません、〆サバとマグロと……」

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そんな今日も、いつものようにその回転寿司屋に入り、ササッと注文をした。

「ハマチ、もらえますか」

チェバの元にハマチが来るのと同時に、レーンにもハマチが流れてきた。
それは、近くのテーブル席に座っているカップルが取っていった。

「厚焼き、もらえますか」

チェバの元に厚焼きが来るのと同時に、レーンにも厚焼きが流れてきた。
今度は、近くのテーブル席に座っている、さっきとは別のカップルが取っていった。


ふと、あることに気がついた。

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「隣の花は赤い」とか「隣の芝生は青い」とかいうことわざがある。

どちらも、他人のものはなんでもよく見えるものだというたとえ(『国語ことわざ教室』(声の教育社)より)だが、どうやら回転寿司屋はこの心理を上手く利用しているらしい。

さっきチェバがハマチを(厚焼きを)注文したということを、近くのテーブル席に座っている客なら見ているはずだ。
そして、他人が食べているものを美味しそうだと思うのは、人間の自然な心理的傾向である。

店の方はそれを見込んで、さっき注文を受けたネタを、レーンにも流しているのではあるまいか。
ふと、そう思えたのだ。

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思えば以前、こんなことがあった。

カウンターで隣に座った男性が、直接注文をし始めた。

「イカ、ありますか?」

店員が、こう切り返す。

「アオリイカと、紋甲イカと、ヤリイカと、ゲソがございますが」

男性は、少しの間迷ってから、自信なさげにこう言った。

「アオリイカで」


その後男性のもとにアオリイカが来ると同時に、レーンには全種類のイカが流れて来た。

チェバはレーンに流れて来たアオリイカを取り、その男性はさらに紋甲イカにも手を伸ばした。

今にして思えば、チェバは「隣の花は赤い」の心理に、男性は「逃がした魚は大きい」の心理になっていて、2人とも店側の策略(?)にまんまとひっかかってしまったというわけだ。

店は、そこまで客の行動を読んでいたということか。

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事例はこれだけではない、今にしてよくよく考えてみると、これまでにも似たようなことは何度もあったような気がする。

たかが回転寿司屋、されど回転寿司屋。
寿司だけではない、頭も回転させられる寿司職人は、ひょっとするとあちこちの回転寿司屋にいるのかもしれない。