須磨観光ハウス~花月と猫の物語

1937年(昭和12年)に神戸市迎賓館として誕生した須磨観光ハウス「花月」と猫ちゃんたちを応援するブログです。

花月のお料理(59)~特選和牛陶板焼「鉢伏」・鯛の博多押し

2021-04-07 21:20:00 | 花月のお料理
まずは焼く前の和牛肉をご覧あれ!
「肉、食べたい~!!」、そういう時がありますね。



このお肉は増量150gですっ!!特選和牛陶板焼のコース「鉢伏」・・・皆さま、美味しくてごめんなさいね~。

「鉢伏」のコースでは和牛サーロインステーキ90gのお肉が食べられます。そしてそして、私のように150gのリクエストもできるんです。お値段は変わりますよ、ごめんなさいね~。

その「鉢伏」から「鯛の博多押し」をご紹介します。



日本料理における「博多」とは、博多帯の縞目になぞらえた料理全般をいうようで、色の異なる素材を重ねて切り、博多帯に似た縞模様が見えるように盛り付けます。博多押しの他に「博多焼き」「博多揚げ」等もあるようです。

このお料理は副料理長に教えていただきました。「これは博多押し、博多帯みたいやろ」と・・・本当ですね、感心しました。鯛と昆布の味が合います。書きながら、甘酸っぱい酸味とあっさりした鯛の味を思い出して、ゴックンしました。美味しかった~。

料理長さんとマネちゃんを「co-opステーション」4月号のお花見記事で、ご承認を得たうえで紹介をさせていただきましたが、 実は副料理長さんも気さくでステキな方です。料理長・副料理長のお二人には、たまにお声掛けいただくのですが、お二人はとても仲が良さそうです。チームワークの良いところに良い仕事あり。花月のお料理が絶品なのも納得です。

さてその博多帯、キュッと締められて気持ちいいので夏の浴衣に良く使います。五行説により青、赤、黄、紫、紺の5色が基本色だそうです。博多帯の図柄は仏具がモデルだそうでビックリしました。

ルイ・ヴィトンも日本の家紋にインスピレーションを受けたと聞いていますが、日本の仏具や家紋のデザイン力って本当に凄いんですね。

因みに、花月猫ちゃん達の中にも、大ボス縞次郎を筆頭に「博多押しの猫」がた~くさん。皆さまのご来店をお出迎えしていま~す。









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花月のお料理(58)~筍の木の芽味噌(姫皮)・サーモン奉書巻・菜の花・蓮イモ・三色団子

2021-04-07 02:07:00 | 花月のお料理
今回ご紹介する春のお料理の数々は主役ではありません。

例えると、2021年3月末に天国に行かれた「北の国から」田中邦衛さんのように「名脇役」ともいえるお料理でしょう。今後も長く忘れられない存在感が光る田中邦衛さんのように、これらの小さいお料理も一つ一つが宝石のように輝いています。例えるなら箱入り高級チョコレート、見た目も美しく一口で食べられますが、その一粒一粒が微妙に違っていて、繊細な味覚が楽しめます。



筍の木の芽味噌、今回は姫皮と一緒にいただきました。美味しさのあまり写真は撮り忘れましたが、姫皮が珍しく、ご紹介します。春の筍は香りもいいですね。筍を茹でて皮をむいた時に、皮の内側に残る柔らかい部分が姫皮です。家で茹でることがあれば捨てずに食べてみてください。シャキッとして美味しいです。今回は姫皮をお皿のようにしていただきました。

サーモンの奉書巻。奉書巻はおせち料理にも入っていました。奉書紙を巻いたように仕上げた料理です。サーモンを巻き込んでさっぱりといただきました。

菜の花は言わずもがな、春に相応しい旬の食材です。花月のプライドは出汁の旨味、菜の花の味付けは素晴らしいの一言です。



刺身のあしらいに用いられる蓮イモは茎の部分を食べます。味自体はあまりありませんが、見た目がレースのように美しい食材です。私の第二の故郷タイにも自生し、茎はゲーンソム(カレー)にして食されるようですから、別の食べ方では既に口にしていたようなんです。味のない(薄い)食材って侮れない応用力を持っているんですね。何か感動しました。



最後に三色団子。こちらも春らしい色合いと可愛らしさが際立つお料理です。
ピンクには梅肉、白にはくちなし、緑には抹茶、食品を使っての着色です。

私は花月のお料理の中でもこんな名脇役たちが大好きです。

料理人さん達は小さいお料理を一つ一つ大事に丁寧に仕上げる、お客さんは一目の楽しみ一口の味わいを喜ぶ。

作り食べる・・・双方が料理に対して真摯に向き合う至福の時なのです。







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