須磨観光ハウス~花月と猫の物語

1937年(昭和12年)に神戸市迎賓館として誕生した須磨観光ハウス「花月」と猫ちゃんたちを応援するブログです。

外飼い猫の社会化(2)~ 人と猫との共生過程

2021-04-17 21:55:08 | 猫の物語
少し前ですが、2月24日水曜日のこと。ジジがご飯を食べないので心配したマネちゃんにつき添って動物病院に行きました。ジジはこの1~2年、ずっと妊娠や子育てを繰り返していて、あまりお目にかかることはなかったという理由で、2月現在の私とは信頼関係が築けていませんでした。だから診察台に乗せたり押さえたりするお世話に手出しできませんでした。花月の猫ちゃん達は基本外飼いなので、マネちゃんも抱っこして診察台に乗せたり押さえたりすることには慣れていないようで、診察室でジジは大暴れ、オシッコもしてしまいました。

結果は妊娠・・・それで胃が圧迫してせり上がってご飯が食べられないということ、「出産したら元に戻ります」・・・その後ほんとに無事、元に戻りました。



病院から帰宅した直後、ジジは不安になったのかしばらく雲隠れしてしまいましたが、その後無事出産!私は4月に入ってもまだ仔猫達を見ていないのですが(見に行かなくてもいいと思っています)、マネちゃんによるととても可愛いそうです。

そしてようやくジジも高級カリカリを食べるために西エリアに出てきました。西エリア猫ちゃん達と一緒にたくさん食べます。私にもなつきスリスリ。性格も穏やかで撫でても平気、とても可愛い!!!。
やっとジジと仲良くなれました。授乳中のためか、とてもよく食べます!!たくさん食べていっぱい母乳を出してね!ジジ!!!



ジジの黒い毛並みはピカピカ・ツヤツヤで美しく、何より健康的です。モテるのがよく分かります。強く美しい個体に次の子孫を託したい・・・生物的本能はメス猫にもオス猫にも厳しい選別をうながします。
だからもうすぐ2歳になるクマちゃんには、残念ながら男子は見向きもしません。小さいロロちゃんも子供を産んだことはないと思います。モフは人間には人気がありますが、オス猫の競争には入れません。



出産後の仔猫は母乳をもらいながら、しばらく親と一緒に隠れて暮らします。そして少し大きくなると親について外に出てきます。まだまだ用心して人と距離をとり、なつこうとしません。
実はこの時が人との社会化、人との共生にとって大きなポイントになります。すなわち、「母親がどれだけ人との距離が近いか」、母猫と人との共生バランスが、その後の外飼い猫にとって大きな要因になります。
母猫が人のところへ行くようになっても、仔猫は最初、けっこう遠巻きから見てます。そしてある日突然!!!自分自身で決心して人になつくようになります。

(1)で取り上げたボブは今ではもう人が好きですが、まだ私など特定の人。お客様に撫でられても平気というわけではありません。遊び友達のコハル兄、チビ兄はけっこう愛想がいいのでそのうち「おもてなし猫」の仲間入りができるかもしれません。



ゾロが住む東エリアには、よっぽどの猫好きのお客様でないと足を向けられません。4月に入りだいぶ近くに来ましたので、少し背中が撫でられるようになりました。東エリアは「花月裏口の近くに定住する人懐っこい子」か「谷などに雲隠れしながらご飯だけ食べに来る子(人との距離はまちまち)」と、性格が二分しているのでゾロがどっちになる分かりません。

gooとも距離が縮みましたが、それは高級カリカリをモリモリ食べる時だけです。そっと背中を撫でると飛びあがって逃げます。そしてパンチ!!しようとします。この子とは一生近くなることはないでしょう・・・多分・・・。母親のミーコは撫でられることを嫌がりませんが決して好んでいませんので。



ハナ(ニャニャ)は人を好みません。ご飯は貰っているのでマネちゃんには感謝しているようです。ハナをあまり見ないので、こにゃにゃ、ペコ、ポコも見る機会が少ないです。

続いて(3)でその考察をしたいと思います。




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