花師のここだけの話し

花師がお届けする熱い想い。気ままに気まぐれに、ぼちぼち更新。ええ塩梅でお届けします。

ただそれだけで・・・

2007-07-03 16:42:40 | Weblog
恐怖の7月がやってきた。

花屋にとって地獄の夏に、藤井寺は熱く熱く燃え上がります。
それは・・・
「小学生ドッジボール大会」。
詳しくは、「藤井寺商工会青年部」のHPをご覧下さい。
7月2日から受付が始まり、10月の開催に向けて、子供たちはドッジボール一色に染まります。
ついでに親も、熱く熱く燃え上がるわけです。

花屋にとって暇な季節とは言うものの・・・
売上が上がらないと、飯は食ってはいけません。
必死になってドッジボールに情熱を燃やしても、売上が上がる方程式に結びつきません。
でも・・・人間ってのは不思議なもので、自分自身の利害をそっちのけで、情熱を燃やして動かされる事ってあるんです。
いつの間にか、子ども達の真っ直ぐな目に吸い込まれて、毎日のほとんどの時間を費やす程に、今はドッジボール・・・「大和魂」にどっぷりです。

またドッジ?なんて思ってる皆さん!
お近くならば、騙されたと思って観に来てください!
一瞬で彼らの虜になること間違いなしです。
大人と違って子どもの世界は厳しく残酷です。
その世界を生き抜く子供たちは、ピュアでとても素敵な生き物なんです。
ただただ夢中にボールに食らいつき、そしてただただ真っ直ぐにターゲットに向ってボールを投げる。
世界のスポーツを見渡しても、直接人間がターゲットになるスポーツなんて存在しません。
そんな過酷なスポーツを通じて、彼らは確実に大人の階段を登っているのです。

大人はすぐに、見かけだけで物事を判断します。
深く見ることもなく、上っ面の部分だけで、簡単に答えを出す。
自分自身を含め、年を取るたびにピュアな気持ちを軽蔑する。

若さって素晴らしい。

そう素直に思っていても、その若さに挑む事をしない大人。
いつしか自分も、そんな大人になっているんでしょうが、ギリギリのところで踏み止まっている・・・そんな感じがしてならない。
それはきっと、厳しく残酷な住人が住む、子どもの世界にどっぷり漬かっているせいだろう。

言い訳の出来ない子どもの世界。
それはどこか、か弱くそれでいて力強い、自然界のそれに似ています。
花はただ真っ直ぐに、子孫を残す為に花を咲かせます。
その潔さは、見ているだけで美しい。
気がつけば心を癒され、ふとした時間を忘れさす。

子どもに・・・
そして花に、教えられるこの人生。
まんざら捨てたもんでもないと、最近気付いた花師です。

恐怖の7月だって、うなだれ下を見つめずに
太陽に向って笑顔で歩く。
ただそれだけで・・・ええんちゃうんか?

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