花師のここだけの話し

花師がお届けする熱い想い。気ままに気まぐれに、ぼちぼち更新。ええ塩梅でお届けします。

三枚起請

2007-08-14 19:28:54 | Weblog
夏休みに入ってから、「大和魂」は、来る日も来る日も毎日朝練。
当然監督である花師は、毎朝早く起きてグラウンドへ・・・

こうも早起きが続くなら、古典落語の三枚起請下げのように、「あたしゃもう少し朝寝がしたい」となってしまう。
なんのこっちゃわからん読者のみなさまへ簡単に説明しますと・・・
起請とは・・・
神仏に誓いを立て、それにそむかぬことを宣言すること。
また、その旨を記した文書。
とまぁこんな感じです。
神仏に誓いを立てる起請。まぁ平たく言えば、神様への約束を破る行為。
そして神の怒りに触れ、神の使いであるカラスが朝に死ぬ。
3枚も書いた起請を破る・・・三羽のカラスが死ぬってってんで、ゆっくり朝寝が出来るとまぁこんな感じで落ちるってことです。

花師の場合は、夏休みが終って学校が始まれば、うるさいカラスが学校へ行って朝練がなくなる。
そうなるとゆっくり朝寝が出来るってことです。

えらいまた、話しが横道にそれてしまいましたが、よっぽど負けたのが悔しいのか、よっぽどドッジが好きなのか?朝の早くからよくやります。

そんな大和魂の子ども達。
年に4回の墓売りにやって来ます。
今年は初参加が多く、キャプテンのマナミから、ユウイチロウやナオヤなんて、初登場でワイワイやっておりましたが・・・
なかなか上手くいくもんじゃありません。
初日は惨敗。
その惨敗の日に、マナミとナオヤを連れて、活けこみ先に行ったんです。
お店の玄関先に活ける花を、2人にやらせてみたんですが・・・
これがなかなかよろしい!
正直、お金を頂いてるお店のお花です。
めちゃくちゃなことなんてされたら困りますが、そこは神の手を持つ男、花師です。
どんなにめちゃくちゃに活けても、ちょちょいのちょいで直します。
だから思う存分、魂の赴くままに活けさせたってことです。

2人ともビビることなく、さっささっさと花を入れます。
そのスピードたるもの、素人のそれとは大違い!
さすが無知の知ってやつでしょうか?
それともドッジのコンビがなせる技なんでしょうか?
なかなかのリズムで活けていきます。

素人さんでありがちな、上から器を見下ろしながら活けるんで、完成がついつい真上から見た仕上がりになります。
横から見たら・・・足元がスカスカ状態。
こない書いたら、想像しやすいですかね?
そこらへんをちょっと手直ししただけで、写真の出来上がりになりました。
どうですか~!!
なかなかもんちゃいますか?

その夜、助監督の家に御呼ばれしてたんで、薔薇で花束を作って、マナミにラッピングをさせてプレゼント。
なんだか心地いい風が吹いてます。

なんだか上手く行かない毎日に、少々くたびれてた花師ですが、そんな子ども達の事を思い出したら、めちゃくちゃ幸せな毎日を過してると気付きまして・・・
自分自身への甘さや感謝を忘れてた事を、子ども達に思い出させて貰った次第です。

お金を幾ら積んでも、ピュアな子ども達の心を開かす事なんて無理なことです。
朝から晩まで付き合って・・・イヤ付き合って貰ってるなんて、素晴らしい事です。
どんな些細な約束も、簡単に破る事なんて出来ませんわ!
必死になって必死になって、一緒に全国のてっぺんに行こうって約束。
絶対に守らんと、熊野でカラスが大量死ですわ。
朝寝どころか・・・

目覚めが悪い。

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