花師のここだけの話し

花師がお届けする熱い想い。気ままに気まぐれに、ぼちぼち更新。ええ塩梅でお届けします。

桑田ロードと花師道

2006-09-26 17:01:31 | Weblog
「読売巨人軍 PL学園 桑田真澄 投手 18歳」
今は亡きパンチョ伊藤さんの名調子で紹介された桑田真澄。
誰もがこの発表に耳を疑ったことか・・・
画面に映し出される戸惑う清原の顔。
そしてCOOLに状況を飲み込んでいる桑田。
西武ライオンズに入団した清原は、日本シリーズのワーストで、涙で頬を濡らした。

それから数年・・・
2人は同じユニホームをまた着る事になる。

高校時代からの同級生。
対照的なキャラクターと思われがちだが、お互い似た者同士だと聞いたことがある。
どんなに遊んでも、次への目標の為に練習を惜しまなかった2人。
だから今も尚、現役にこだわり続けるのだろう。

外野のフェンスの前、一筋の小さな道がある。
それが有名な「桑田ロード」。
黙々と繰り返されるジョギングのあとが、くっきりとその道を作り上げた。
海を渡り、ジョーブ博士に右肘の手術の前の夜。
桑田はひとりタオルを持って、部屋の中でブツブツと9回を投げぬいたと言う。
ベッドで寝ていた桑田夫人が、何をしているのかと尋ねると
「今日でこの肘とお別れだから、最後のマウンドを投げている」と・・・
それ以上は何も聞かずに、桑田に背中を向けて泣いたと聞く。
桑田も桑田なら、夫人も夫人。
枕にも書いたように、お互いの荷物を持ち合うことに徹した夜だった。

桑田投手は昨日最後のマウンドに立った。
太陽が降り注ぐ2軍のマウンドで、ひとり黙々と球を投げ続けた。
ボロボロになるまで投げ続ける。
彼の選んだ道は、とてつもなく過酷な道。
新たな桑田ロードの始まりなのか・・・
唯一に楽天の野村監督が反応を示した。

もしも同じ立場だったらどうするか?
答えは簡単。
ボロボロになるまでやり続ける。
そう思えるようになるまで、気がつけば15年。
桑田ロードならぬ、花師ロード・・・花師道か?

気がつけば花師38歳。
桑田・清原39歳。
同じ世代の男達が、己の死に場所を決め、そこに向って歩を進める姿に
勇気ずけられたり、励まされたり・・・
周りに何を言われようが、己の人生の主役は誰でもなく自分なのだから。
己の花道は己が幕を引く。
華々しくその道を去るであろう新庄。
彼は少し下の世代の新人類。
40前のどんくさい男達は、不器用な道しか選べない。
その不器用な道に憧れを抱く。

海の向こうで38歳の野茂がまだ、己の人生を掛けて投げ続けている。
どんなことがあっても諦めない。
諦めないヤツだけが、成功を掴み取るだろうか・・・
それはまだ今のところはわからない。
わからないからこそ、己の手で掴み取る。

花師道と桑田ロード。
一緒にしてはいけないが、まだまだ道は続いてる。

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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
初志貫徹 (かさぶらんか)
2006-09-26 23:26:36
素敵な話 ありがとうございます。

人生、酸い甘いもこれからです。





志を持ち、大切にすること

それを貫くこと



花師節 久しぶりに聞かせていただきました。

ありがとうございます。



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お久しぶりです。 (花師)
2006-09-27 21:56:37
>かさぶらんかさん

花師節ですか?

どうなんでしょう。

でも・・・久しぶりに「書いた」って感じです。
返信する

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