山に魅せられて

山に魅せられ数十年のシニア女子。
日本百名山達成は通過点、今日も山へまいります。
一押し記事は、雲の平、高天ヶ原。

聖岳・光岳 トホホな大失敗!!

2005-08-27 | 南アルプス
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2007年6月23日リベンジしました光岳

百名山最後の山は八幡平




聖岳と光岳

昨年の夏、友人と2人で、荒川三山・赤石岳を楽しみました。
赤石岳山頂から見た、さらなる、遠く、南の山々。。。
来年は登るぞと心に決めて、、、そうして、行ってきました。
結果は・・・

赤石山脈に連なる、南アルプス南部の山です。
ともに、静岡県・長野県の県境に位置しています。
聖岳(ひじりだけ 標高3013m)は、日本アルプスの最も南の3000m峰
光岳(てかりだけ 標高2591m)は、本州最南のハイマツ生育地です。

ともに、登山口までたどり着くのに1日がかり。
さらに、丸1日かけて尾根を登ります。

日程 2005年8月6~10日

地図及び概念図
 ①地図 昭文社発行「山と高原地図42 塩見・赤石・聖岳 南アルプス」を引用
http://blogimg.goo.ne.jp/user_image/17/8c/6f2fb35a3e85ebde9f6129ef2de6abeb.jpg
 ②概念図 山と渓谷社発行「赤石・聖・荒川三山を歩く」を引用
            聖岳~上河内岳~茶臼岳
http://blogimg.goo.ne.jp/user_image/41/bd/537b9e99d33f0a6549f21278a8dbe78f.jpg

クリックしてね、夕食メニューです1日目(8月6日)
JR静岡駅下車9:08~新静岡センターから畑薙第1ダム行きのバスに乗車9:50
~13:30頃着
東海フォレストのリムジンバスに乗り換え。
約1時間でさわらじまロッジ着。

見えているのは、さわらじまロッジ事務所棟。
この後ろに縦に伸びる廊下でつながった宿舎棟が横に数列並んでいます。

今晩の夕飯。ご飯、味噌汁の御代わり自由です。
2日目(8月7日)
今日から入山。
聖岳登山口までリムジンバスが送ってくれます。
さわらじまロッジ6:05~聖平登山口6:13

聖平小屋到着13:15

夕方のテント場です。
先ほどまでの、忙しげな人の動きはありません。眠りに入ったのでしょうか。
クリックしてね!

クリックしてね3日目(8月8日)
今日は聖岳を往復し、一端、聖平小屋に戻ってから、茶臼小屋を目指します。

4:13ヘッドランプを点けてスタート。
朝食と昼食は、聖平小屋特製の、巨大なおにぎり2個です。(おにぎり3個分を1個に結んでいるのですって)

薊畑分岐を過ぎたところで、日の出を迎えました。
富士山がくっきりと見えます。

クリックした写真は小聖岳。5:54
手前の稜線から、聖岳を目指します。
7:13聖岳山頂。
正面の山は、去年登った赤石岳。

ここから右方向へ15分で奥聖岳。

クリックした写真は、奥聖岳から見る赤石岳です。
ぐ~んと近づきましたね。
去年は赤石から聖を撮りました。
今年も、家族は元気!
何の心配もなく送り出してもらって、感謝です。
クリックしてね!

上河内岳10:15聖平小屋着。
11:05茶臼小屋を目指しスタート。

茶臼小屋へ行くには、この上河内岳を越えます。先ずは右側の小さなピークを目指し、頂上へは、荷物を置いて左の高い峰へ。
暑くて重くて、ただ、地面を見つめ、喘ぎ喘ぎ登る私たち。降りてくる足音は・・
彼は、去年、会った人!!
こんなことがあるなんて、もう吃驚よ!! 
◎クリックしてね 赤石岳の下り。
靴底がはがれて、歩きにくそうにしていた彼に、ビニールテープを提供。
ついでに、看護士の仲間が包帯よろしく、しっかりと巻いてあげましたっけ。
千葉県の中学校の生物の先生をしてますと仰ってました・・。
無償で取り替えてもらったという、新しい登山靴をはいていましたね~
こんな偶然の再会、本当にあるんですね。

正面の台形の山は、今朝、登った聖岳。
クリックすると左から聖岳、右へ赤石岳、悪沢岳が連なって見えます。
15:50茶臼小屋着。長い一日でした。
夕飯にはお刺身が出ましたよ。
嬉しいデザートも。
果肉たっぷり入りのゼリーです。
連泊しましたが、メニューは全く同じ。
山小屋ですもの、食事を提供してもらえるだけで充分よ。感謝しなくちゃね。

そうそう、茶臼小屋のお弁当は、お稲荷さんです。
千切り紅生姜も入って、酢飯、甘く煮た油揚げ、とっても美味しいですよ。

クリックした写真は、時間は前後しますが、
上河内岳の頂上から、下においてきたザックを見ています。
中央の草のないところ。
大きな石に立てかけてきました。
私のザックはブルー。分かりませんよね。
◎クリックしてね!◎



4日目(8月9日)今日は光岳を往復します。
(11時間はかかると思います。)


5:00茶臼小屋スタート。
(4時に出るほうがベストなんですが、2人とも、朝昼2食のお弁当は、もういや。
お味噌汁、温かいご飯、温かいお茶が飲みたくて、4時半の朝食を食べて出ました。
遅く出た1時間が、後でマイナスに効いてくるなんて、
この時、思いもしませんでした。


15分登って、稜線。
これから登る茶臼岳(標高2604m)を背にしています。

昨日歩いてきた山々がはっきりと見えます。
左の台形の山が聖岳、右の一番高い山が上河内岳です。




5:30頃茶臼岳山頂着
遥かな光岳、見えているのかいないのか。
意気揚々でした。
6:15希望峰着
展望の良い仁多岳(にっただけ 標高2523.8m)は、
喜望峰から40分で往復できるけれど、一路、光岳を目指すことにしました。
7:45易老岳山頂(真ん中の写真です。)




このあと、大失敗!!
光岳をあきらめました!!!


易老岳をスタート、光岳へ向かっているはずが、なんと易老度へ下山していたのです。
進行方向に山がない。
へんだな~。
左に見える山は何だ???
(光岳への稜線? えっ、まさかそんな??)

いつも、休み場所まではと、頑張ってしまう私たち。
おかしい? あれっ?と、思いはじめてからも、下ってしまった。結果1時間も。
この日に限って、”ポイントで地図と磁石で確認”をしなかったのです。
ロングコースなので、少しあせってました。
それにしても、岩稜の小コルで、何故気が付かなかったんだろう。
光岳のコースには無いはずだ!!

南アルプスのこんな奥まで来るほどの、登山者でありながら、
取り返しのつかない初歩ミスをするなんて、情けなくって情けなくって

易老岳に登りかえすのに1時間30分。
合計2時間30分のロスは取り返せない。
すっぱり、あきらめました。


リベンジするぞ!!!
必ず、やってやる!!!




山と渓谷社発行『赤石・聖・荒川三山を歩く』から引用

ちゃんと読んでいたのにね。

大失敗の概念図


見落とした標識
どなた様か、青マジックで訂正してありました。
事実、このマジックの内容は、正しいです。


5日目(最終日 8月10日)
5:45茶臼小屋スタート
9:55~10:25ヤレヤレ峠
11:00畑薙大吊橋を渡る

先に渡って、友人が渡ってくるところを撮りました。
この板の幅は20cm。橋の長さは約180mです。




11:47畑薙第1ダム着
12:20しずてつジャストライン バス乗車
  途中下車して、白樺荘で入浴・食事
15:01しずてつジャストライン バス乗車
18:20頃 JR静岡駅着
  





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ありがとうございました



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36 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
山々の (チーママ)
2005-08-27 06:16:06
美しいながめ、日の出から明るい景色まで、楽しませてもらいました。

長い橋も、すごい 吸い込まれていきそうですよ。

hanasakuokaさんにも、‘失敗’ってあるんだあ

ちょっとしたことで、大変な思いをするようになってしまうんですね。山の難しさを感じます。

この夏も、遭難のニュースがいくつもありましたね。チョッと怖いですよ。

前に会った人にまた出会える 仲間意識を感じられるでしょう、登山のいいところですね。

hanasakuokaさんなら、きっと再挑戦果たせますよ。ファイト~
返信する
山の醍醐味 (まーにゃ)
2005-08-27 07:27:37
満喫させていただきました、光岳残念でしたね、でも怪我も無く無事帰れて何より要所の写真完結な説明素晴らしい山の紀行文感服して、繰り返し読ませていただきました。高尾で見つけたテカリタンポポ種を持ち帰り庭にあります、葉の模様が綺麗で大事にしています。9月はドコデショウネ~楽しみにしています。
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お疲れ様でした (おみや)
2005-08-27 14:46:03
体調の方はもうよろしいのですか?

山の紀行文、楽しく読ませていただきました。綺麗な景色を堪能し、南アルプスの長いアプローチを想像しながら「根性あるな」と感心しきりです。女性2人の山旅、これも凄いことです。来年光岳を目指して又頑張ってください。有難うございました。
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チーママさん、ありがとう (hanasakuoka)
2005-08-27 23:30:32
早速、チーママさんのコメント発見。

すごく嬉しい!!

このところ、ご無沙汰ばかりで申し訳なく思っていたので、嬉しいな~



情けない大失敗。

こんなことめったにないのよ。

ずいぶん一人で行っているけれど、こんなことなかったわ。

最も一人だと、緊張しているので、地図もよく見るし、これでいいのかなって、いつもアンテナ張ってますしね。

これまで、彼女とは大きな失敗もなく、順調だったので、気が緩んでいたかもしれません。

神様に警鐘を鳴らしていただいたということにしたいの。

励ましていただいて、力が湧いてくるな~

「行ってきました」ブログ、いつか必ず載せたい、そう思ってます。





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まーにゃさん、ありがとう (hanasakuoka)
2005-08-28 00:03:10
こんなに長いブログ、誰にも読んでいただけないかな?

それでもいいや、マイブログ、日記だもん。って、思ってましたから、繰り返し読んでいただいたなんて、恥ずかしいけれど嬉しくなっちゃいます。

もっとも、日記にしては、更新しなさすぎですが

ところで、

>高尾で見つけたテカリタンポポ種

って、知らないんだけど、光岳にあるの?

>葉の模様が綺麗で大事にしています

みてみたいな~

いつかブログにアップしていただけたら嬉しいな~
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おみやさん、ありがとう (hanasakuoka)
2005-08-28 00:43:03
おかげ様でもう、すっかり元気になりました。

秋田駒・姫神山は、おっかなびっくりの参加です。

胃の調子が快復したと思ったら、次は腸の具合がゴロゴロしてましたので、不安でしたが、心配することもなく、体力的にも楽でした。



易老岳の山頂は、展望が全くないんですよ。

頂上と道との関係が、なんとなく不思議な感じのところでした。

今回知り合った名古屋の女性が食事をされていて、(彼女はかなり早く出たようでした)

写真の撮りっこをしたり、少しおしゃべりしたり、思いで作りしちゃいました。

そんな彼女との三度目の出会いは、間違えて入った易老度への尾根。

間違いに気が付いてがっくり、心をまとめようとしているところに、下ってきました。

そう言えば、彼女、光岳をあきらめ、易老度へ降りると言ってましたから、あ~、これは間違いない(間違えたことは、間違いない)と確信しました。

来年、光岳で会おうねって、慰めあっちゃいましたよ~

偶然の再会ってあるもんだと今回思いましたから、本当に来年会っちゃうかもね。

お励まし、ありがとうございます。



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山はいいですね・・・ (sakura)
2005-08-28 14:08:32
山はいいですね・・・私は登れないので あなたのブログを見て楽しんでいます。自然の中で、苦しいこともあるでしょうけれど 登った時の達成感は格別だと・・・思います。

ただただ、そう言うことの出来るあなたを「いいな~」と思うばかりです。

吊り橋の写真、圧巻です。この吊り橋 私は渡れそうもありません、渡るんだったら きっと、這って渡ります。高所恐怖症ですから・・・

山の自然の美しさ、爽快さ、そして怖さも、知り尽くしているあなた・・・

来年、光岳に挑戦ですね!!

フレーフレーです!!

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PSです (sakura)
2005-08-28 14:20:57
写真をクリックすると 別のURLがでてきますよね・・・また、教えてもらう楽しみができました。よろしくお願いいたします。
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sakuraさん、こんばんは (hanasakuoka)
2005-08-28 22:41:01
そのように言っていただけて、心が軽くなる思いがします。

勇気が湧いてくるわ。



この橋は、がっしり作ってあるので、そんなに揺れませんし、20cmの板を踏み外したとしても、下へ落ちる心配はありません。

金網に体が引っかかる程度です。

実はこの橋を渡るまでに、五つだったかな、いくつかの、つり橋を渡っていますが、そっちの方がよっぽど怖いです。

橋の長さは短いし、板の幅も倍くらいあるのですが、斜めに傾いでいたり、苔が生えていて滑ったり、真ん中に来ると揺れが大きかったりします。

ただ、いづれの橋も、端の下の豊富な急流や

湖を見るとちょっと怖いですね。

でも、面白いですよ。
返信する
sakuraさん、おっとPSがありましたね (hanasakuoka)
2005-08-28 22:49:23
写真が交互に入っているところでしょうか。

岩手山アップでも、使っていますが・・

なんでもOK。お伝えできることがあれば、なんでもOKよ。



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