花餅屋廼徒然書附帖

歌舞伎の世界に魅入られた男の、余りにも刺激的でグダグダ過ぎる日々…

『文楽、世界へ翔ぶ』…連載です♪続々々篇です~

2008年04月26日 23時54分30秒 | 徒然なる日々…
この企画も第二週目…後半です。
少し、ネタ切れか…いやぁ、私が楽をしています…(苦笑)
第10回目です。ハイハイ!
今回も桐竹勘十郎さんの話題です。
亀岡記者は…余程勘十郎さんとは仲良しなのでしょうか?
取材をし易いのでしょうか…?
で…勘十郎さん、絵の腕前はプロ級だそうです。
絵画をご趣味とされているそうで…いいなぁ…。
1983年の欧州公演に初めて持って行ったスケッチブック…其れ以来、海外公演には必ず水彩画のセットを持って行かれるそうです。
……………。
そう言えば、歌舞伎役者さんにも多いですね…絵画を趣味になさっている方は…趣味と言うか、教養と言うか…当たり前と言うか…でも、多いですね。
團十郎さんや、梅玉さんら…ねぇ、上手い方々です。
……………
で、今年のパリ公演でも勘十郎さん、お忙しい中、僅かな合間を縫ってパリの街角を描かれたそうです…。
まぁ、急がしいからこそ出来るって事もありますが…忙しい人でも、心のゆとりと言うか、余裕は必要ですね。
でも…どんな絵を描かれているでしょうかねぇ…。

そんな、勘十郎さんの絵を見ることが実は…身近で見ることが出来るのです。
大阪は千日前の国立文楽劇場…。
ロビーに置かれてある公演毎に替わる、演目の図柄のスタンプ…。
実は、此のスタンプは、勘十郎さんの描かれた図案を許に起こしたスタンプなのですよ。
スゴイです…ハイ。
彼是…25年に亘って、計200を数えるようになったそうです…。
で、来月5月ですが…東京は銀座にて、勘十郎さんの個展が開かれるそうです。
…どうせなら、大阪でも…遣って頂きたいです。
どんなものなのか…水彩画もあるでしょうが…其のスタンプの許となった文楽の図柄も、観てみたいものですね…。

しかし…スゴイ才能ですね…。

続きまして…第11話。
今年のルーブルにて『曽根崎心中』のお初を見事に遣った人間国宝の吉田簑助さん…。
亀岡記者がルーブルでの楽屋に伺った時…、目に入ったのが楽屋暖簾…。
緑と白の縞模様…粋な暖簾ですが…ハテ?
実は、去年に簑助さん…フランス政府より芸術文化勲章(コマンドール)を授章したのです。
文化の勲章ですね…まぁ、日本の文化勲章とはチト違う?
で、このコマンドールのリボンの色が緑と白だと言う…っ!
此れを記念して簑助さん、御贔屓さんから授章記念としての暖簾を、頂いたそうです…。
で、以って…この晴れのルーブルでの舞台…楽屋を飾る暖簾を記念の緑と白の縞模様っ!
小粋な演出ですね♪
どんな楽屋暖簾なのでしょうか…?
小さなコラムですので…勿論写真はありません(涙)

いいなぁ…♪
でも、このコマンドール…去年のオペラ座での歌舞伎公演に際して、市川團十郎丈も授かっていますね…。
海老蔵丈も…何かしらの勲章を頂いております…。
で…話は逸れますが…我が国。
叙勲の形式が違っていますが…こう言った勲章はありませんねぇ…。
文化勲章は、勿論我が国にもありますが…此れは、全く別物ですね…。
段階がある…先ずは文化功労者の認定を貰ってから…70歳を超えないとねぇ…日本人以外は貰っているのかなぁ…?
日本の勲章はどうしても、お上が…功績あった(?)御仁に授けるって感じで…まぁ、栄典だからそうでしょうが…。
もっと文化芸術面は…柔軟性があっても…イイのではないでしょうか?
まぁ…文化的な面はホンマ…情けない国ですが…あぁ。

さて…12日目です。
昨日に引き続いて、吉田簑助さんのお話です…。
これまたパリのルーブル美術館でのお話でして…ルーブルと言えば、先ず浮かぶのが…?
レオナルド・ダ・ヴィンチの『モナ・リザ』ですね…。
モナ・リザの微笑とか言われて…でも、ホンマにあれは微笑んでいる姿なんでしょうか???わからん。
で、簑助さん…人間国宝、当代一の女方を遣う人形遣い…。
ルーブルでも、曽根崎心中のお初を遣いました。
でも…『モナ・リザ』の画を見て…。
『日本人の私から見ますと、余り色気を感じませんね。』
とか…何とか…いやはや。
でも、そうですね…色気というよりは…?何でしょうか?
微笑みというよりも不敵な含み笑い…って感じもする(苦笑)
洋の東西…女性の美には見方や感じ方…感覚が違いのでしょうね…。
しかしながら…公演中の簑助さんの遣うお初…何とも言えぬうら若き、色香が漂う…いやぁ。
其の仕草…パリの人々を魅了したそうですよ…。
この点は、洋の東西は関係無く、芸術・文化は乗り越えて人々の心を掴むのでしょうね…。
はぁ…羨ましいなぁ…。
まぁ、どちらにしても…パリでの公演…こう言った日本文化をこよなく愛する人々が…其の美しさを味わう為に観に来たのだから…下地はある程度あるでしょうが…。
でも、人形浄瑠璃のあの零れ落ちる美しい身の動きには…魅入られたのでしょうね…。

<追記>
二週間に亘っての『文楽、世界へ翔ぶ』は、連載が終わりました…。
また、新しい…企画があれば…折を見て…>ヲイッ!


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2 Comments

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こんにちは (いぬねこ)
2008-04-29 11:36:26
コメントありがとうございました。

ここ数年、よく歌舞伎の海外公演の話を聞きますが、外国の方々にとって、歌舞伎はどのように感じて観ているのでしょうか。
目に見える美しさに魅了されるのは理解できますが、心情の部分では、やはり理解し難い部分もあるように思いますが、どうなんでしょうかね?
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Unknown (太夫元)
2008-04-30 00:19:35
いぬねこさん、こんばんは。

>コメントありがとうございました。
此方こそ、どうも有り難う御座います♪

>ここ数年、よく歌舞伎の海外公演の話を聞きますが、外国の方々にとって、歌舞伎はどのように感じて観ているのでしょうか。
うぅぅぅ…難しい質問ですね(汗)
ジャパニーズ・カブキっと言うことには違いないですが…日本の古典芸能…何代も続いている家…そんな感じが先ず出ているでしょうね…。
我々が海外の本場のオペラとかを観るのとでは、チト違うでしょうね…。

>目に見える美しさに魅了されるのは理解できますが
…美しいものは万国共通(?)魅了されるでしょうね…歌舞伎は所作が一番美しいですから…。

>心情の部分では、やはり理解し難い部分もあるように思いますが、どうなんでしょうかね?
此れは、大変難しいでしょうね…我々日本人でも…今現在のものの考え方と、当時の習慣とかを考えれば…どうもギャップが大きいと思いますし…。
まぁ、海外公演ではどちらかと言いますと…あまり難しくない演目が選ばれる傾向があります。
単純明快…。義理人情、勧善懲悪…。
だからある意味、勘三郎さんの『夏祭浪花鑑』とかは、受け入れやすいのではないでしょうか?
私なりの考えですので…間違っていますかもしれませんが…(汗)
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