でぇ…とか何とか…言っておきながらも…顔見世です(苦笑)
ホンマ…此の数年、南座に来るのは此の顔見世だけとなってしまいました(涙)
どうも寂しいですよね…(涙)
以前は、春か秋に大歌舞伎か花形歌舞伎が掛っていたのに…。
玉三郎さんの特別舞踊公演も掛っていましたよね…。
でも…此処数年は、吉弥さんの歌舞伎鑑賞教室だけになっているような…気も。
南座…歌舞伎発祥の地に建つ芝居小屋でも…厳しいが現実。
まぁ…私も色んな面で…此の処、歌舞伎から縁遠いですが(涙)
来年は頑張ろう…大丈夫か?
で…今年の顔見世は久し振りの昼夜通しでの観劇になります。
襲名披露の掛らない興行での昼夜通しは…頑張っている証拠でしょうか?←意味不明(汗)
でも…やはり、少しは不安でした…私の精神面においても…体調面でも(涙)
今回は…久し振りに紅染屋さんともお会いできましたし…其の面は何とかクリアできそうです。
劇場内に入って…いつまでも外にいても始まらない(汗)
公演番附を買って…ウダウダと…通路にて立ち話(汗)
そろそろと…其々の席に分かれて…また、あとでです♪
今回も…気合を入れての一等席…勿論一階席ですが…何と…(汗)
1列の17番と来たらぁ…ど真ん中やんけ(驚)
居眠りでけへんぞ~←其処かえっ!
今までで、一番前の席って初めてです…緊張です(汗)
其れよりも…首が大丈夫か?
昼の部…
『佐々木高綱』
確か…今回が二回目です。
以前は、上方衆での上演でしたが…今回は、梅玉さんの高綱です…。
私、梅玉さんの凛とした声が好きです…。
さて、今回の高綱も…梅玉さんの凛とした通る声で颯爽と演じてくれるでしょうね♪
岡本綺堂作の新歌舞伎です…。
序幕の最初の演目って…新歌舞伎が多いですよね…あまり考え込まなくてもいいからか?
違うだろ…軽く流せるからか…勝手に思ったりも(苦笑)
まぁ…始まりには斯う言った演目から入るのもいいのかもしれないが…最近のパターンですよね。
でも…私は、個人的には新歌舞伎はシックリ行かない面もあったり…と。
附けが打たれて…見得を切ってと言うのが無いと如何も…ねぇ(汗)
何だかなぁ…と思っても、様式美に拘る歌舞伎と違って、明治以降の新歌舞伎は西洋演劇を意識しての心理的な面をクローズアップしたものも多く…まぁ。
ツベコベ言わずに観て参りましょう…。
ハイ、スッキリと…すんなりと観れました。
大丈夫です…首も(汗)
やはり…梅玉さんいいですよね♪
配役もいい塩梅で…ただ、秀太郎さんが…此の座組では年齢的に無理が生じるのでは?とか考えたり…。
歌舞伎は年齢は度返しというのが暗黙の了解ですが…翫雀さんとの姉弟は厳しい(涙)
『此処にも悟られぬ人が居るのう…。』
うぅぅぅん…高綱さんよぉ、あんたもだよ…と、思ってもみたり。
日本国六十余州の内の半分は、幾ら何でも…無理でしょ?
将軍の知行国も其れほども無いでしょうに…とか、現実問題も思ったり。
あの頼朝じゃぁ…まぁ、無理です…猜疑心の強い男ですから。
で…ご出家ですか…まぁ、此の時代は熊谷次郎直実も然り…荒くれ者が多いですから。
実際のところ、直実に至っても…敦盛の一件で出家したのではなく、本当は所領でもめた上での出家ですからね…。
無常観って言うのは…所詮は公家の世界のお話…武士は一所懸命が大切。
『偽りの世に愛想が尽きたわ、未練もない』
そない…ゆわしゃんすな…私どもも、今の御時勢…如何にもぉ。
変に感心したりも…(苦笑)
一時間足らずの短いお芝居です…40分ほどですね。
佐々木高綱:梅玉丈
馬飼子之介:翫雀丈
佐々木小太郎定重:愛之助丈
鹿島与一:薪車丈
高綱娘薄衣:梅枝丈
高野の僧智山:東蔵丈
子之介姉おみの:秀太郎丈
…………………………………。
此処で一旦、幕です…。
再び紅染屋さんとウダウダと…突っ込みを入れています(苦笑)
さぁ、続いては…菊五郎劇団ご一行様で…楽しく参りましょう♪
『一條大蔵譚』
檜 垣
奥 殿
二幕での上演です…。
まぁ、だいたいそうですよね…。
此の狂言の今まで幾度となく観ていますが…菊五郎さんの大蔵卿は初めてです♪
ハテ…如何なる阿呆振りを発揮してくれますやろか?
白河の院の御所にて…能が催されて…其処に大蔵卿がお越しだとか…うぅぅぅん。
能ですか…?いやはや…考えない、考えない(苦笑)
松緑さんと菊之助さんが御所の内を窺っている…。
此のお二人のコンビは観ていても、安心です…と言うか、楽しくなってきます。
松緑さんの台詞廻しには、未だいささか難がありますが…でも、其の真摯な演技が観ていて楽しいです。
菊之助さんは、綺麗だし…申し分無いですよね…ホンマ。
で…何ですか?
♪鳴るは滝の水~ぅ
御所の内より聴こえて来た謡…。
もう、能も終わりのようだ…そうなんですか?
わからない…此のフレーズと言えば、『鳴るは滝の水』って…『翁』の千歳の舞ですよね…。
あぁ…『勧進帳』の延年の舞…。
他にもあるのかな…?
いやぁ…延年の舞を舞っているのか?御所の内で…いやはや。
で…大蔵卿御一行様…ずらずらずらと…御門より出て参りました。
いやぁ…阿呆です(汗)
おぉ…吉弥さんは鳴瀬ですか…此れは確りとされた御上臈って感じが漂って来ますよ♪
お京が歩み出て…で…女狂言師ですか…此の時代も狂言って…いやはや、考えない、考えない(涙)
其れならば、一指し舞ぉてみりゃれ…。
下座から賑やかに…と言っても…お芝居だからねぇ。
で…何の唄でしょうか?
長唄ですが…と、聴いていましたら…普通は舞を観るのですが…やはり、私は変わっていますか?
♪山河草木国土豊かに…
どこかで聴いたような…?
♪官人駕輿丁みこしをはやめ…
うぅぅぅん…?
♪君の齢も長生殿へ君の齢も長生殿へ還御なるこそ目出度けれぇ
こりゃぁ、鶴亀の一節じゃないですか…。
其れも最後の最後…で、お京の舞いも此れにてお仕舞いですか?
いやはや(苦笑)
其れで…大蔵卿もご満悦でお召し抱えですか…即決と言うか…?
奥向きでしょうに…まぁ、お話ですから(汗)
しかし…一人シーソーゴッコって…床几にて為されるのは…およしになって下さいな(笑)
さぁさぁ…お屋敷にお戻りですよ♪
花道を引っ込んで行く大蔵卿…ホンマおもろいですよね…普通、歩くか?
まぁ…無粋なことは言わんとって…。
で、定式幕が引かれて…鳴瀬以下、腰元と仕丁…ズラーと並んだのは圧巻ですよね。
阿呆でも、大蔵卿です…でも、ただの大蔵卿ですよね…しかも阿呆ときたもんだ。
やはり…此れほどまでにズラーと並んでいると…上方若衆を一々見届けますよね。
ほぼ、義務のような…ははは。
大蔵屋敷の奥では…常盤御前が楊弓にて、お戯れ中…当~り♪
時蔵さんは…いい塩梅です。
でも…実際の処、御屋敷内では十二単ってことないですよね…またビラビラの簪まで附けて…は絶対に無いですが…お話ですから。
そんな処に入り込んで来た鬼次郎とお京の夫婦…常磐御前をとっ摑まえて打ち据えると言うか…まぁ。
遣りたい放題ですな…(涙)
でもなぁ…逆恨みも程々にって感じもある。
幾ら平治の乱で義朝が敗れて…愛妾だった常磐が清盛の庇護下に置かれて…。
あとで…常磐が厄介になって、阿呆でどないもならん中流公家の大蔵卿に押し付けたのだから…清盛も人が悪いし…また時代に翻弄された常磐も哀れだよなぁ…。
で…わけもわからずに常磐を貰い受けた大蔵卿としても…難しい立場です。
平家全盛の最中…今後の出世を考えれば…お近附きになれれば…って言う感じですか?
そんな常磐の許に元の義朝の家来だった鬼次郎夫婦が遣って来てもだよ…無茶したりなやぁ…って言いたいよね…本当ならば。
此処で静かに余生を送らせて遣っておくんなさいよって。
まぁ…時代が時代でもある…。
源氏再興…旗揚げの為に旗頭と言うか…大義名分…諸国に散らばる源氏の残党に決起を促せる為にも…常磐を擁立したかったのか?
うぅぅぅぅん…無理そう。
普通なら…其々に仏門に入れられた義朝の三人の遺児を連れ出す方が…警護が厳重か?
まぁ…そんなことは置いといて…ヲイッ!
お話、お話っとぉ♪
常盤御前は…実は楊弓に事寄せて、平家調伏の願掛けでした…とな。
其れを陰で聞いていた勘解由は團蔵さん…はまってますよね。
もう、公家の家来でも…何か無茶苦茶です…悪いのは、悪いと言うか…ある意味当たり前なのだが、此の場合は悪人です。
『清盛公に御注進だ~っ』といきり立つ!
そんな折り、御簾の間より…薙刀が…キラリッ!
先程までとは打って変わった凛々しき姿の長成殿っ!
もう、阿呆では御座いませんっ!!!
阿呆は世を忍ぶ仮の姿…マジかよ?
毎回、此の場面は聞き以って…っんなアホナって思いますが…いやはや。
一條長成、今は公家ではあっても…実は源氏の流れをくむ者だと出生を明かす…。
もう、無茶苦茶です…此処まで来たら、流石は歌舞伎♪って感じで聞き入るしかありませんよ。
だって…一條長成殿は、まぁ…後の五摂家の一條家とは全く関係ないが…一応は藤原北家は道隆流の末裔ですよ…嫡流からは離れて…後の水無瀬流になるのですが…まぁ、史実は置いといて…。
此の方が話が面白い♪
で…何ですか?
たいそうな出で立ちにて…烏帽子は被らず…薙刀を手にして凛々しきお公家さま。
我が出生を話し、鬼次郎夫婦に源氏再興の為にとエールを送るのはイイのですが…。
ぶっ返りをするほどのことなんでしょうか?
とか思いながらも…菊五郎さんの勇ましくも…間さに阿呆に戻る長成殿の好演を喜ぶ私。
流石は…人間国宝さんですよね♪
此の正反対の性格…と言うか…多重人格?お芝居?
阿呆を演じるのが身に染みて、段々と阿呆になって行くのか?大蔵卿っ!
で…其れでも諦めない勘解由を奥へ連れて…首を刎ねる。
妻である鳴瀬の潔い自害の後に…飽く迄も長成に反する勘解由を討つことは、ある意味、鬼次郎夫婦への餞ですか…。
此の首を取ったるが如く、清盛の首を討てとの…見事なる大蔵卿。
で…此処で源氏の宝剣『友切丸』を鬼次郎に手渡して…うぅぅぅん…如何してお話上ですが源氏と言っても嫡流でもないのに、長成殿が『源氏の宝剣』を持っているのか?
疑問です…。
で、歌舞伎ではお決まりの…『友切丸』…ホンマ、お決まりですよね…。
高笑いをして…地なのか、阿呆に戻ったのか、大蔵卿…あっぱれじゃぁ!って意味なのか?
まぁ…目出度し、目出度しと…幕になります…。
一條大蔵長成:菊五郎丈
吉岡鬼次郎:松緑丈
女房お京:菊之助丈
勘解由女房鳴瀬:吉弥丈
八剣勘解由:團蔵丈
常盤御前:時蔵丈
……………………………………。
此処で、少し長い目の幕間です…。
お弁当を食して…またもやウダウダと…。
相変わらずです(汗)
『お祭り』
待ってましたっ!
待ってくれていたとはありがてぇ。
舞踊です…清元です…ハイ。
お江戸でのお祭りです…ハイ。
いなせで…小粋に踊る…仁左衛門さん♪
今回は、鳶頭一人でのバージョンですが…。
色気のある仁左衛門さんならば…お一人で踊られても十分です。
でも…私自身、余り此の『お祭り』…余りわからない演目です(汗)
まぁ…如何してお祭りなのか?
疑問、疑問…まぁ、歌舞伎には疑問が附き纏うのですが…。
でも、詰めになって、若い衆との立ち廻りは何でしょうか?
『火事と喧嘩は江戸の華』って言うくらいですから…お江戸の若い衆には斯う言ったものでイイのでしょうか?
うぅぅぅん…で、お祭りです。
お祭りが済んだ後の…いい雰囲気の松吉です。
後見さんに松之助さんが…納得しながら見ています。
で…仁左衛門さんの相手の若い者の嶋造に、仁三郎さんですよ…此の辺りだけでも、あぁ、仁左衛門一門にてカッコいいっ!と思ってしまう平和な花餅屋です。
鳶頭松吉:仁左衛門丈
ハイ…またまた幕となって…一旦、ロビーにてウロウロとしています。
で…昼の部最後の演目前に…あぁ、長いから続きは…またまた(汗)
ホンマ…此の数年、南座に来るのは此の顔見世だけとなってしまいました(涙)
どうも寂しいですよね…(涙)
以前は、春か秋に大歌舞伎か花形歌舞伎が掛っていたのに…。
玉三郎さんの特別舞踊公演も掛っていましたよね…。
でも…此処数年は、吉弥さんの歌舞伎鑑賞教室だけになっているような…気も。
南座…歌舞伎発祥の地に建つ芝居小屋でも…厳しいが現実。
まぁ…私も色んな面で…此の処、歌舞伎から縁遠いですが(涙)
来年は頑張ろう…大丈夫か?
で…今年の顔見世は久し振りの昼夜通しでの観劇になります。
襲名披露の掛らない興行での昼夜通しは…頑張っている証拠でしょうか?←意味不明(汗)
でも…やはり、少しは不安でした…私の精神面においても…体調面でも(涙)
今回は…久し振りに紅染屋さんともお会いできましたし…其の面は何とかクリアできそうです。
劇場内に入って…いつまでも外にいても始まらない(汗)
公演番附を買って…ウダウダと…通路にて立ち話(汗)
そろそろと…其々の席に分かれて…また、あとでです♪
今回も…気合を入れての一等席…勿論一階席ですが…何と…(汗)
1列の17番と来たらぁ…ど真ん中やんけ(驚)
居眠りでけへんぞ~←其処かえっ!
今までで、一番前の席って初めてです…緊張です(汗)
其れよりも…首が大丈夫か?
昼の部…
『佐々木高綱』
確か…今回が二回目です。
以前は、上方衆での上演でしたが…今回は、梅玉さんの高綱です…。
私、梅玉さんの凛とした声が好きです…。
さて、今回の高綱も…梅玉さんの凛とした通る声で颯爽と演じてくれるでしょうね♪
岡本綺堂作の新歌舞伎です…。
序幕の最初の演目って…新歌舞伎が多いですよね…あまり考え込まなくてもいいからか?
違うだろ…軽く流せるからか…勝手に思ったりも(苦笑)
まぁ…始まりには斯う言った演目から入るのもいいのかもしれないが…最近のパターンですよね。
でも…私は、個人的には新歌舞伎はシックリ行かない面もあったり…と。
附けが打たれて…見得を切ってと言うのが無いと如何も…ねぇ(汗)
何だかなぁ…と思っても、様式美に拘る歌舞伎と違って、明治以降の新歌舞伎は西洋演劇を意識しての心理的な面をクローズアップしたものも多く…まぁ。
ツベコベ言わずに観て参りましょう…。
ハイ、スッキリと…すんなりと観れました。
大丈夫です…首も(汗)
やはり…梅玉さんいいですよね♪
配役もいい塩梅で…ただ、秀太郎さんが…此の座組では年齢的に無理が生じるのでは?とか考えたり…。
歌舞伎は年齢は度返しというのが暗黙の了解ですが…翫雀さんとの姉弟は厳しい(涙)
『此処にも悟られぬ人が居るのう…。』
うぅぅぅん…高綱さんよぉ、あんたもだよ…と、思ってもみたり。
日本国六十余州の内の半分は、幾ら何でも…無理でしょ?
将軍の知行国も其れほども無いでしょうに…とか、現実問題も思ったり。
あの頼朝じゃぁ…まぁ、無理です…猜疑心の強い男ですから。
で…ご出家ですか…まぁ、此の時代は熊谷次郎直実も然り…荒くれ者が多いですから。
実際のところ、直実に至っても…敦盛の一件で出家したのではなく、本当は所領でもめた上での出家ですからね…。
無常観って言うのは…所詮は公家の世界のお話…武士は一所懸命が大切。
『偽りの世に愛想が尽きたわ、未練もない』
そない…ゆわしゃんすな…私どもも、今の御時勢…如何にもぉ。
変に感心したりも…(苦笑)
一時間足らずの短いお芝居です…40分ほどですね。
佐々木高綱:梅玉丈
馬飼子之介:翫雀丈
佐々木小太郎定重:愛之助丈
鹿島与一:薪車丈
高綱娘薄衣:梅枝丈
高野の僧智山:東蔵丈
子之介姉おみの:秀太郎丈
…………………………………。
此処で一旦、幕です…。
再び紅染屋さんとウダウダと…突っ込みを入れています(苦笑)
さぁ、続いては…菊五郎劇団ご一行様で…楽しく参りましょう♪
『一條大蔵譚』
檜 垣
奥 殿
二幕での上演です…。
まぁ、だいたいそうですよね…。
此の狂言の今まで幾度となく観ていますが…菊五郎さんの大蔵卿は初めてです♪
ハテ…如何なる阿呆振りを発揮してくれますやろか?
白河の院の御所にて…能が催されて…其処に大蔵卿がお越しだとか…うぅぅぅん。
能ですか…?いやはや…考えない、考えない(苦笑)
松緑さんと菊之助さんが御所の内を窺っている…。
此のお二人のコンビは観ていても、安心です…と言うか、楽しくなってきます。
松緑さんの台詞廻しには、未だいささか難がありますが…でも、其の真摯な演技が観ていて楽しいです。
菊之助さんは、綺麗だし…申し分無いですよね…ホンマ。
で…何ですか?
♪鳴るは滝の水~ぅ
御所の内より聴こえて来た謡…。
もう、能も終わりのようだ…そうなんですか?
わからない…此のフレーズと言えば、『鳴るは滝の水』って…『翁』の千歳の舞ですよね…。
あぁ…『勧進帳』の延年の舞…。
他にもあるのかな…?
いやぁ…延年の舞を舞っているのか?御所の内で…いやはや。
で…大蔵卿御一行様…ずらずらずらと…御門より出て参りました。
いやぁ…阿呆です(汗)
おぉ…吉弥さんは鳴瀬ですか…此れは確りとされた御上臈って感じが漂って来ますよ♪
お京が歩み出て…で…女狂言師ですか…此の時代も狂言って…いやはや、考えない、考えない(涙)
其れならば、一指し舞ぉてみりゃれ…。
下座から賑やかに…と言っても…お芝居だからねぇ。
で…何の唄でしょうか?
長唄ですが…と、聴いていましたら…普通は舞を観るのですが…やはり、私は変わっていますか?
♪山河草木国土豊かに…
どこかで聴いたような…?
♪官人駕輿丁みこしをはやめ…
うぅぅぅん…?
♪君の齢も長生殿へ君の齢も長生殿へ還御なるこそ目出度けれぇ
こりゃぁ、鶴亀の一節じゃないですか…。
其れも最後の最後…で、お京の舞いも此れにてお仕舞いですか?
いやはや(苦笑)
其れで…大蔵卿もご満悦でお召し抱えですか…即決と言うか…?
奥向きでしょうに…まぁ、お話ですから(汗)
しかし…一人シーソーゴッコって…床几にて為されるのは…およしになって下さいな(笑)
さぁさぁ…お屋敷にお戻りですよ♪
花道を引っ込んで行く大蔵卿…ホンマおもろいですよね…普通、歩くか?
まぁ…無粋なことは言わんとって…。
で、定式幕が引かれて…鳴瀬以下、腰元と仕丁…ズラーと並んだのは圧巻ですよね。
阿呆でも、大蔵卿です…でも、ただの大蔵卿ですよね…しかも阿呆ときたもんだ。
やはり…此れほどまでにズラーと並んでいると…上方若衆を一々見届けますよね。
ほぼ、義務のような…ははは。
大蔵屋敷の奥では…常盤御前が楊弓にて、お戯れ中…当~り♪
時蔵さんは…いい塩梅です。
でも…実際の処、御屋敷内では十二単ってことないですよね…またビラビラの簪まで附けて…は絶対に無いですが…お話ですから。
そんな処に入り込んで来た鬼次郎とお京の夫婦…常磐御前をとっ摑まえて打ち据えると言うか…まぁ。
遣りたい放題ですな…(涙)
でもなぁ…逆恨みも程々にって感じもある。
幾ら平治の乱で義朝が敗れて…愛妾だった常磐が清盛の庇護下に置かれて…。
あとで…常磐が厄介になって、阿呆でどないもならん中流公家の大蔵卿に押し付けたのだから…清盛も人が悪いし…また時代に翻弄された常磐も哀れだよなぁ…。
で…わけもわからずに常磐を貰い受けた大蔵卿としても…難しい立場です。
平家全盛の最中…今後の出世を考えれば…お近附きになれれば…って言う感じですか?
そんな常磐の許に元の義朝の家来だった鬼次郎夫婦が遣って来てもだよ…無茶したりなやぁ…って言いたいよね…本当ならば。
此処で静かに余生を送らせて遣っておくんなさいよって。
まぁ…時代が時代でもある…。
源氏再興…旗揚げの為に旗頭と言うか…大義名分…諸国に散らばる源氏の残党に決起を促せる為にも…常磐を擁立したかったのか?
うぅぅぅぅん…無理そう。
普通なら…其々に仏門に入れられた義朝の三人の遺児を連れ出す方が…警護が厳重か?
まぁ…そんなことは置いといて…ヲイッ!
お話、お話っとぉ♪
常盤御前は…実は楊弓に事寄せて、平家調伏の願掛けでした…とな。
其れを陰で聞いていた勘解由は團蔵さん…はまってますよね。
もう、公家の家来でも…何か無茶苦茶です…悪いのは、悪いと言うか…ある意味当たり前なのだが、此の場合は悪人です。
『清盛公に御注進だ~っ』といきり立つ!
そんな折り、御簾の間より…薙刀が…キラリッ!
先程までとは打って変わった凛々しき姿の長成殿っ!
もう、阿呆では御座いませんっ!!!
阿呆は世を忍ぶ仮の姿…マジかよ?
毎回、此の場面は聞き以って…っんなアホナって思いますが…いやはや。
一條長成、今は公家ではあっても…実は源氏の流れをくむ者だと出生を明かす…。
もう、無茶苦茶です…此処まで来たら、流石は歌舞伎♪って感じで聞き入るしかありませんよ。
だって…一條長成殿は、まぁ…後の五摂家の一條家とは全く関係ないが…一応は藤原北家は道隆流の末裔ですよ…嫡流からは離れて…後の水無瀬流になるのですが…まぁ、史実は置いといて…。
此の方が話が面白い♪
で…何ですか?
たいそうな出で立ちにて…烏帽子は被らず…薙刀を手にして凛々しきお公家さま。
我が出生を話し、鬼次郎夫婦に源氏再興の為にとエールを送るのはイイのですが…。
ぶっ返りをするほどのことなんでしょうか?
とか思いながらも…菊五郎さんの勇ましくも…間さに阿呆に戻る長成殿の好演を喜ぶ私。
流石は…人間国宝さんですよね♪
此の正反対の性格…と言うか…多重人格?お芝居?
阿呆を演じるのが身に染みて、段々と阿呆になって行くのか?大蔵卿っ!
で…其れでも諦めない勘解由を奥へ連れて…首を刎ねる。
妻である鳴瀬の潔い自害の後に…飽く迄も長成に反する勘解由を討つことは、ある意味、鬼次郎夫婦への餞ですか…。
此の首を取ったるが如く、清盛の首を討てとの…見事なる大蔵卿。
で…此処で源氏の宝剣『友切丸』を鬼次郎に手渡して…うぅぅぅん…如何してお話上ですが源氏と言っても嫡流でもないのに、長成殿が『源氏の宝剣』を持っているのか?
疑問です…。
で、歌舞伎ではお決まりの…『友切丸』…ホンマ、お決まりですよね…。
高笑いをして…地なのか、阿呆に戻ったのか、大蔵卿…あっぱれじゃぁ!って意味なのか?
まぁ…目出度し、目出度しと…幕になります…。
一條大蔵長成:菊五郎丈
吉岡鬼次郎:松緑丈
女房お京:菊之助丈
勘解由女房鳴瀬:吉弥丈
八剣勘解由:團蔵丈
常盤御前:時蔵丈
……………………………………。
此処で、少し長い目の幕間です…。
お弁当を食して…またもやウダウダと…。
相変わらずです(汗)
『お祭り』
待ってましたっ!
待ってくれていたとはありがてぇ。
舞踊です…清元です…ハイ。
お江戸でのお祭りです…ハイ。
いなせで…小粋に踊る…仁左衛門さん♪
今回は、鳶頭一人でのバージョンですが…。
色気のある仁左衛門さんならば…お一人で踊られても十分です。
でも…私自身、余り此の『お祭り』…余りわからない演目です(汗)
まぁ…如何してお祭りなのか?
疑問、疑問…まぁ、歌舞伎には疑問が附き纏うのですが…。
でも、詰めになって、若い衆との立ち廻りは何でしょうか?
『火事と喧嘩は江戸の華』って言うくらいですから…お江戸の若い衆には斯う言ったものでイイのでしょうか?
うぅぅぅん…で、お祭りです。
お祭りが済んだ後の…いい雰囲気の松吉です。
後見さんに松之助さんが…納得しながら見ています。
で…仁左衛門さんの相手の若い者の嶋造に、仁三郎さんですよ…此の辺りだけでも、あぁ、仁左衛門一門にてカッコいいっ!と思ってしまう平和な花餅屋です。
鳶頭松吉:仁左衛門丈
ハイ…またまた幕となって…一旦、ロビーにてウロウロとしています。
で…昼の部最後の演目前に…あぁ、長いから続きは…またまた(汗)
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