私は物心ついた頃、母親に「パパと別れようと思ったら、お腹の中にまりあちゃんができた。」と聞かされていました。すぐには意味が分かりませんでしたが、子ども心に「私は、生まれてきてはいけない子だったんだ。私のせいで、パパとママは別れられなかったのだ」と思ってしまいました。
私は、多分0歳から、胎児のときから、母親のおなかの環境が良くなくて、居心地が悪くて、ものすごい傷を負っていたのだと、最近になって自分の中からそう思うようになりました。
そして、子どもの頃何かと、両親や兄から「お前は橋の下から拾ってきたんだ」と言われたものでした。言われると、私は泣き出しその姿を見てますます言われたものでした。
多分当時は、何かと「橋の下から拾ってきた」と言われた子供は、今にして思うと少なくはなかったと思います。
まるで、子どもがケンカすると、「お前の母さん、出べそ!」と言われるくらいに、言われていたんじゃないかと私は思っています。
私は、小6まで「本当のお父さんとお母さんは、私をいつか迎えに来てくれる」と本気で夢見ていました。それしか慰めがなかったのです。
私の原点らしきものはここから来ているのかしら?と思うこの頃です。