日本の美しい風景を水彩で描いた青山政吉(1920~
1994年)の代表作など集めた『水彩の魅力 青山政
吉展』が、西宮市中浜町の大谷記念美術館で開か
れていました。平成23年4月2日~5月22日
青山政吉は大阪で料亭を営む家に生まれ、京都市立
絵画専門学校で日本画を学ぶかたわら、近代日本を
代表する洋画家の一人、黒田重太郎のもとで洋画を
学んだ。
やがて水彩による風景画を描くようになり、日本画の
繊細さと洋画の緻密な構成力を存分に発揮した。
74年には『近畿百景』シリーズを描き始め、やがて
代表作となる『万葉百景』、『日本百景』へとつながつて
いく。現地での製作にこだわり、日本中を旅して描いた
風景の数々は美しい色彩に彩られ、穏やかに四季の
美しさをたたえている。
今回の展覧会は同館が09年に『万葉百景』、『日本百景』
の寄贈を受けたことを記念したもの。175点が展示されて
いました。
利尻富士 北海道 1993年
大阪城公園 1991年
角館(秋田県) 1991年
感想
現地で製作することにこだわったことが、一枚一枚の絵に
添えて当時の近辺の状況が日記のように書かれていたこと
からも伺える。青山政吉の水彩画は、今回初めてみましたが、
繊細な筆づかいで人を癒すものでした。