4日目(9月7日) は、当初、軽井沢の散策を考えていまし
たか゛小諸に途中下車することにしました。
文豪島崎藤村の代表作『夜明け前』の舞台として知られる
小諸は、古くは北国街道の宿場町として栄えたところ。小諸
城があった、千曲川の流れを一望する広大な高台は、その
まま『懐古園』として公開されている。
園内には、藩政時代の資料を収蔵展示する『徴古館』、
7年ほどの滞在期間に執筆された『千曲旅情のうた』、や
『千曲川のスケッチ』などに関する資料を展示、藤村の
足跡をしのべる『藤村記念館』、藤村の詩碑も観ることが
できました。断崖絶壁の下に千曲川の流れが展望されま
した。文化の香りを感じる散策ができました。
三の門~徴古館~藤村記念館~藤村詩碑~千曲川展望
と1時間半弱の見学でした。
懐古園 三の門
藤村の銅像
藤村記念館
藤村詩碑
千曲川 遠望
姥捨駅のスイッチバックを体験しました。
たまたま先頭車輌に乗っていたので目の前で見ることが
出来ました。坂道を登ってきた列車が、一旦停止してバック
をさせて姥捨駅に停車した。そしてこの辺りが日本三大車窓
の絶景とのアナウンスがあり、駅のホームがそのまま、善光
寺平『松本、伊那、佐久、善光寺の四つの平ら』を一望する
展望台となっていた。細長い盆地の中央に千曲川が流れて
いました。黄金色の稲穂がある棚田も綺麗でした。
後日、友達からこの景色は、長野自動車道の姥捨SAから
見たとメールをもらいました。
小諸駅から2つ目に田中という駅に停まりました。田中は
勤めていた会社の田中工場ー現在は子会社ーコンデンサー
を製造しています。何回も出張したことがあり、懐かしかった
です。
島崎藤村と小諸
島崎藤村は、明治32(1899)年4月にかつての恩師、木村熊二
に招かれて小諸義塾の教師として赴任しました。以降小諸に
で過ごした7年間に『雲』、『千曲川のスケッチ』、『落梅集』、
『旧主人』、など生まれ、大作『破戒』が起稿された。
『落梅集』では『小諸なる古城のほとり』と『千曲川のほとりに
て』の独立した二編の詩であったが、いずれも昭和2年刊行
『藤村詩抄』では、小諸の千曲川のほとりの詩のため『千曲
川旅情の歌』として一、二としてまとめられた。
関西吟詩文化協会から新体詩
詩吟教室でこれまでの漢詩 四行詩(絶句)8行詩など若い
人に取り付きにくいということで、『千曲川旅情の歌』とか
高村光太郎の『道程』とか北原白秋の『落葉松』など新体詩
として作曲された詩吟を練習したことを思いだしてカセットで
懐かしく聴いて詠いました。
詩吟教室には5年間ぐらい練習しましたが、先生が病気のた
め 閉鎖されました。当時の練習風景がカセットでよみがえり
ました。