雨が降り出しそうな朝。
湿り気の多い風を嗅ぐと、
猫のようなきみが、ぼくを振り向く。
出かけよう。遠くへ。
行き先はどこでもいい。
指差す方へ、ハンドルを切る。
海が近いがさびれた街。
止めて!
飛び出して歩くきみを見送る。
探るように、けとばすように、覗き込んでは、歩き出す。
で、今、ここにいる。
浴衣のすそを乱して、ゲーム機に向かうきみの、細い肩を眺めてる。
時折音がして、突き出される手に、100円玉をのせる役。
雨は、降っているのだろうか?
つい、と立ち上がり、対面する。もういいの?
うなづく。
何かを・・・思い出したのかい?首をふる。
視線はもう、絡まない。
ふぃくしょん。
調子悪くて、意味ない幻影を繰り返し追ってる。
寝方がいけないんだな、これは。
今日は早く帰る。もう早く帰る。
湿り気の多い風を嗅ぐと、
猫のようなきみが、ぼくを振り向く。
出かけよう。遠くへ。
行き先はどこでもいい。
指差す方へ、ハンドルを切る。
海が近いがさびれた街。
止めて!
飛び出して歩くきみを見送る。
探るように、けとばすように、覗き込んでは、歩き出す。
で、今、ここにいる。
浴衣のすそを乱して、ゲーム機に向かうきみの、細い肩を眺めてる。
時折音がして、突き出される手に、100円玉をのせる役。
雨は、降っているのだろうか?
つい、と立ち上がり、対面する。もういいの?
うなづく。
何かを・・・思い出したのかい?首をふる。
視線はもう、絡まない。
ふぃくしょん。
調子悪くて、意味ない幻影を繰り返し追ってる。
寝方がいけないんだな、これは。
今日は早く帰る。もう早く帰る。