１２.０９.ミラクル辞めた社員

ワッツで話題に出た撮影の様子を
ドラマ終わったからアップしてもいいかな？


ホッケーの観客でもなければ
立候補議員の演説観衆でもない
ましてや船の見送りもない
そんな『PRICELE$S』のエキストラは
元々募集人員が少なく若い女性か、
あるいは男性同伴ならまだしも
女性同士の申し込みは、ほとんど当たらない、って状況だった
それでも、友人に声をかけていただいたり
“全員当選”の時もあって３つの場面に参加することが出来た
（ファミクラで募集した回は
室内で座ったまま６時間くらい拓哉を観ていたれたらしいけど
400人以上の当選があったみたいなのに落選…くすん）

ほぼ毎回のように参加出来た人たちや
近い場所で長い時間を過ごせた人とは
比べものにならないくらいの出来事だろうけど
それでも、ワタシには宝物の時間だから
その時に書いたものをこちらにちょっと残しておきたいな、と


※参加したくても時間が合わなくて参加出来なかった人も多いと思います
申し込みしても落選した人も多いでしょう
ワタシも日程が合わなくて申し込み出来なかった日もあるし
日程が合ったり、あるいはわざわざ休みを取って申し込みしたりしても
軽～く１０回以上落選してます
自慢で書いたつもりはありませんが
不愉快に思ってもクレームはご遠慮ください※



………………………………………


この日のエキストラの当選率の高さったらハンパなかった
地方の住所はわからないけど
関東で申し込みしてれば“全員当選”みたいだった
友人の連れが来れなくなったから
誰かかわりを、と思ってもみんな当たってたから
関西の友人に召集かけたくらいだった

そんな、それまでにない異常な、当選率だったから
“もしかして、間違えて応募者全員に当選メール送っちゃったんじゃ？”と
思ってしまうくらいだった
友人と“何やるんだろ？”“デモ？”とか笑ってた


矢野口駅、集合は１２時
駅の周りはとんでもない人数(笑)
３００人という噂が聞こえたけど
５００人はいるんじゃないか、と思った

駅の外にまず待機
その後で説明をします、と駅反対側の空き地に案内されて説明がはじまる

撮影場所は幸福荘、と聞いて笑顔になるエキストラ
矢野口駅と聞いて、幸福荘！
と思って期待はしていたけど
あまりの人数の多さに、もしかしたら幸福荘ではないんじゃ？な予想があったから

スタッフさんが“ドラマ観たことない人いますか？”と聞くけど
そんな人がいるわけない
スタッフの説明が続く
“ネタバレになりますが、榎本くんが金田一さんの仲間になります
皆さんもミラクルエレクトロニクスを辞めてきます
榎本さんが首から下げている社員証外し宙に投げたときに
皆さんもアメリカの卒業式のシーンみたいに
社員証を宙に放り投げるシーンです”
みたいな説明に拍手が湧く

それからまたしばらく待たされるが
太陽の当たる場所だから結構気持ちいい
あちらこちらで“久しぶり～”と
ライブ以来の同窓会のノリの輪が出来ていた

１３時半くらいだったかな、いよいよ移動
歩いてすぐの「幸福荘」へ

びっしりの人人人
少しして人の後方から拓哉と太輔が登場して
幸福荘に向かって歩いていく

他の俳優さんは直接幸福荘に入ったし
拓哉たちだって、わざわざ敷地内移動しなくても
幸福荘前の道路に車横付けで入れるんだから
これはきっと拓哉のサービスなんだろな

ロケ地めぐりした時に、幸福荘へも来てたけど
「幸福荘」って看板は撮影の時だけ付けるらしいので
なんか嬉しくてどきどきわくわく！

そのうちにエキストラほぼ全員に
首からかける社員証が配られる

前のほうはちゃんとプラスチックケースのネームホルダーたけど
ほとんどなエキストラは、
厚紙に幅のある紐をガムテープで留めたものだった

ただ、単なる厚紙ではなく、ちゃんと社員と名前入り
ワタシが受け取ったのは
確か“営業部、竹若美樹”と言う名前で
可愛い女性の写真が付いていた

もちろん数百人全部バラバラの名前ではない
たぶんほんの何人かの男女の写真と名前で作られたようで
周りに同姓同名同顔（ん？）の人もみかけた
まぁ、首から外して投げるだけだから
ただの厚紙でも、全部同じ人でもいいだろうに
たぶんどころか、ぜったいに映らない細部までこだわることにちょっと感動
単なるエキストラとはいえ、なんかリアルな気分になってくる
そんな１人１人のモチベーションが
また空気を微妙に変えていくことわかってるんだろな

本格的な撮影が始まる少し前
拓哉は幸福荘外、門の中の右の端っこに座って
髪を直してもらっていた

髪をとかす為に少し前屈みになったとき
拓哉が“いててて・・・”と声をあげた
髪が櫛に絡んでいるようには見えない
さらにまた“痛い、痛い”とツラそうに言う

ワタシの位置からは拓哉の背中側は見えなかったが
見える場所にいた友人によると
スタッフに背中をマッサージ（かな？）してもらっていたとのこと

前日にさんタクのロケだったらしい、と
駅で待たされている時に話している人がいた
もしや何か筋肉痛になるようなこと
やらされてきたんだろうか？

髪のセットが終わって、メイクさんがリップを出すのが見えた
ふたをとり、中身を１センチくらいだろうか、
出してから拓哉に渡す
微妙に細い変な形したリップだなぁ、と思ったら
拓哉の付け方を見て納得

リップってさぁ
一般的には（少なくともワタシの周りでは）
先を数ミリ出して塗るじゃん？
拓哉違うの、くわえるの
煙草くわえるようにリップくわえる
だから１センチくらい出してんだ、と納得
パクッとくわえたまんま左右に塗り塗り
だから周りから減っていって細い微妙な形のリップになるんだぁ
と、前の人たちの隙間から見え隠れする拓哉を
その色っぽい拓哉の唇を、にまにま眺めていた

道路に１台の車が止まる
出てきたのは中井貴一さん
生の中井さんはめちゃくちゃかっこいい！
が、幸福荘の前に立つと、カッコイいオーラがなくなって
子供に呼び捨てにされる雑魚キャラになる
セリフひとつ喋らなくても見た目が変わる
スゴい俳優さんだな、と思った

ジャージの香里奈ちゃんもダサダサな空気を纏っていた

撮影の準備が始まる
金田一たちは歯磨きの最中に榎本と幸福荘の扉を空けて
そこに集まるミラクルを辞めてきた社員を目にする
…ってことで、カメリハ前に拓哉たちは
歯磨きをして口を泡だらけにする

カシャカシャカシャカシャ、と
勢いよく歯磨きをして泡の口を作る金田一たち
歯磨きの音が響く
数百人を前に歯磨きする拓哉が何かの拍子に照れてるような笑顔を見せる
金田一の泡が飛んだのか、模合さんの泡が垂れたのか
模合さんの服に泡が付いたら金田一が拭いてあげていた

撮影がスタート
会社を辞めてきた榎本が幸福荘へ
榎本が歯磨き途中の３人を幸福荘の表に連れ出す
そこには辞めてきたミラクル社員
決意の表情の社員たち
“ミラクル辞めてきました”と榎本が胸に下げていた社員証を外し空に投げる
と、そこに集まっていたミラクル社員も同様に
空を舞うミラクル社員証
社員たちの表情が力強く輝く！
…って感じなんだろうか

その光景をまん丸の目で眺める金田一たち
歯ブラシ加えてまん丸のお目目の金田一が半端なく可愛い
“ここではなんですから
よかったら中でお茶でも”と言う金田一
“そんなに入れるわけないだろ”中から一喝する声は一厘さんだろか？スタッフがセリフを読み上げていた

歯ブラシくわえて口が泡だらけの金田一たち
“とりあえず口ゆすいできていいですか”と
ばたばたと幸福荘の中へ


って感じのシーンをいろんな角度から撮影
準備の間は歯ブラシをスタッフがキープ
トレイに紙コップが並ぶ
それぞれの名前の一部が紙コップに書いてある
拓哉の歯ブラシの紙コップには“金”とマジック書き

撮影のたびに拓哉たちはカシャカシャカシャカシャと
歯磨きの音を響かせる
たかが歯磨き、されど拓哉の歯磨き
その音ですら愛おしい(笑)

一通りの撮影が終わった後でエキストラだけの撮影になる
クレーン車みたいなのの上にカメラスタンバイ
幸福荘前の道路は通行止めにされていたが
幸福荘前の敷地内
幸福荘前の道路
幸福荘横の敷地内の通路
幸福荘横の通路の道路側
と、４回に分けての撮影
スタッフの出すタイミングに合わせて
写真証を外して宙に放り投げる、のを撮影

エキストラの人数は半端なく多いがそれでも足りないから
合成して増やすらしい
“ここより前に名札は投げないでください
消えてしまいますから”と
合成側ギリギリの人たちには指示が出る
合成の境目になる背景には緑色のシートが貼られたりしていた

移動のたびに時間はかかってしまう
“暗くなっちゃいますからご協力お願いします”
スタッフの声は悲壮にも聞こえる
１２月の日没は早い
が、なんとか暗くなる前に撮影は終わった

参加賞は最初の人たちはボールペンだったらしいが
途中で品切れ、ワタシたちはネックストラップか定規のチョイスだった

スタッフがセットを片付けていたが
幸福荘の外観を撮影することは黙認されていたので
みんな群がるように撮影

幸福荘の前に、幸福そうな人が溢れていた