イルジメ12話

12話のトピックは、イルジメの武術修行！
これに尽きる！　なのでまずはこの話題から。

●弟子入り。
コンガルに弟子入りしよう！と決意するところの、決然とした表情は、ほんとにカッコイイのですが、その後の行動は何かというと、
馬糞の掃除！！
コンガルのために甕ごと酒を運び、食事を口へ運んであげて、武術を教えてよ～と懇願。
（この間の「変顔」はここのシーンです。）

ヨンを拒んで姿を隠そうとするコンガルおじさんですが、ヨンは本気も本気、取りすがって懇願を続けます。
雨の中、転がされても転がされても、泥だらけで傷の痛みをこらえ、泣きながら、
コンガルの脚にとりすがって、
「やるべきことがある、だから絶対に死ぬわけにはいかないんだ」
と懇願するヨン。
ヨンの「本気」に、コンガルもとうとう心を動かされます。

●不殺のヒーロー、イルジメへの道。
師匠の言いつけに従い、けんめいに掃除を続けるヨンですが、とうとうかんしゃくを起こしてひっくり返って地団太を踏んだり、雑巾をぶつけられて怒ったり……、
超可愛いです…

特に、恋するポンスンが食べ物を山のように抱えて訪ねてきた時、久々のごちそうに頬をゆるめていたら、尽くすポンスンの姿を見てムカついている親父コンガルが、食事中だというのに、またしても雑巾を！
この憮然としているヨンの顔が、めっちゃおかしい（笑）！　イイです！

このあと、ポンスンに手も足も出ないヨンも可愛い。コンガルはおろか、ポンスンにもまったく太刀打ちできないレベルから、徐々に打ち返せるようになっていく過程が、サラリとまとめられていましたが、撮影は大変だったでしょうね～～

ヨンにかつての人斬りだった自分の話をするコンガル。
人殺しに大義なんかない、お前の大義がなんであれ、人を殺した瞬間、大義もクソもなくなる。
亡き父の教えとともに、この師匠の教えが、不殺のヒーロー、イルジメ誕生へとつながっていくのですね。

この「不殺」、ポンスンの復讐心と対比されていました。
ポンスンも復讐したい相手がいる…という話のとき、
ヨンの「……殺すの？」という問いに、ポンスンは間髪を入れず
「当然でしょ」と答えてました。
三者三様に眠れずにいる夜……

ラストシーンは、強くなったヨンの姿でした。
ここまでのヨンは、けっこう情けない姿が多かっただけに、コンガルの頭上を跳躍して反撃するところは、ちょっとしたカタルシスです