舶匝

堅く評 #大村知事のリコールを支持します #ピーチ航空は障碍者の敵 #静岡県を解体せよ モーリシャス関連は検索窓から

前提を取り換えるだけで、間違いが露呈する 一『秀吉は「日本人の奴隷化」を食い止めた』

2023-06-07 19:45:44 | 前提を取り換える

『「日本人の奴隷化」を食い止めた豊臣秀吉の大英断』
という
たわけたフレーズ
を目にした。

たとえば、


しかし、
このたわけたフレーズには、

・人身売買や奴隷制度はいけないこと
・人間皆平等

という現代人特有の前提がある。


戦国時代の前提は

・戦の戦利品、その筆頭は人
・人身売買が盛ん
・人も、農地も、領主様のもの。

です。
大河ドラマ「どうする家康」でも、
非武装の人たちを追い回すシーンがあったそうです。
追い回す理由は

捕まえて売り飛ばすため。

乱妨取り
乱取り
人取り 

と呼ばれていました。

右隻 の左下にも、
その場面が描かれています。

そもそもの話、
秀吉は
強欲の権化。
(これは言うまでもないでしょう)

なので、
戦国時代の前提
・戦の戦利品、その筆頭は人
・人身売買が盛ん
・人も、農地も、領主様のもの。
の下、
秀吉の動機が、

自身のものである「人」が、
領地の外に移動する事を、
自身のものが盗まれている
けしからん

と気づくことができる。

南蛮貿易が始まる以前より
「人」は主な貿易品の一つでした。

イエスズ会
ガスパール・コエリョ は、

「日本人が売るから、
 ポルトガル人が買うのだ」

とバッサリ。
そもそも奴隷貿易は、

売り手がいなければ成り立たない。

売り手には、

人を支配する事が出来る程度の力

が必要
(逃亡されては、売りようがない)。

当時、「世界で最も武装した者の多かった」日本を、
出入りしていた者の中で、
人を支配する事が出来る程度の力を有していた者は、
いかなった。

聖職者や商人、船乗り、それらの使用人くらい。海賊相手に、自身の財産(奴隷を含む)や船・生命身体を守る事は出来たでしょう。しかし、日本の各大名は、欧州の王侯貴族たちが要する兵士の総数を、はるかに上回る数の兵を擁していた。しかも実戦の発生頻度は、欧州の比ではない高頻度。日本の各大名・各兵たちを敵に回して、自力で人を支配する事など、不可能。

日本の各大名(秀吉を含む)・各兵たちの協力(売買を含む)があったからこそ、日本の奴隷輸出は成り立っていた。

ガスパール・コエリョ

「日本人が売るから、
 ポルトガル人が買うのだ」

は、
外資による買収に
異を唱える人々にとって、
耳の痛い話でしょう。

売り手がいないなら、
買いようがない。

なぜ
外資による買収に
異を唱える人々は、
売り手に異を唱えないのか。

関連書籍
にて疑問点を取り払ってくださいませ。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする