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遺跡好き弁護士の一(はじめ)法律事務所

遺跡好き弁護士射場守夫は現在奈良県大和高田市一法律事務所にて業務中!遺跡紹介とたまに法律や仕事のお話をいたします。

赤坂天王山古墳(桜井市)

2012-05-29 18:13:43 | 日記
またしてもしょぼい写真です。
国道166号線忍阪東の信号を南東方向に数百メートル進んで、右に見える山に入る脇道を進みます。
すると程なくして天王山古墳のある尾根にたどり着きます。

赤坂天王山古墳は、一辺約45メートル、高さ約9メートルの大型の方墳です。江戸時代までは蘇我馬子に暗殺された崇峻天皇のお墓と見られていました。現在でも崇峻天皇の墓とする説もあるようです。

見ての通り、入り口が土に埋まりつつあります。これを這って入ります。こんなの久しぶりですね~。前回同様遊びに来ていたU弁護士も同行していましたが、U弁護士は入らず。
後で「どうして?」と聞くと「オレは、クモが嫌いなんだ。」とのこと。
Uさん、早くも後悔しつつあるようです。

中にはいると、いきなり巨大な石棺が

この石棺は長さ2.4メートル、幅1.2メートル、高さ1.8メートルの巨大なもので、二上山の凝灰岩で作られているとのこと。色も白いですね。作られた当時は白く輝いていたのかも知れません。

石室に入るとその天井の高さに驚きます。

石室の規模は、玄室(げんしつ)の長さ8.5メートル、幅3メートル、高さ4.2メートルです。横穴式石室というのは、入り口から石棺の置いてある玄室まで狭い道が続いています。これを羨道(せんどう)と言います。玄室になると広くなるのですね。

そして、羨道は長さ8.5メートル、幅2.8メートル、高さ2メートルとのこと。全体の長さが17メートルにもなります。まさに巨大横穴式石室です。

奥壁から石棺を見たら

形が整っています。
石棺の身とふたの間に穴があります。

盗掘坑ですかね?

入り口側からもう一度石棺を見ると、横口式の石棺だったようですが、盗掘の際にさらにひどく広げられています。
中を見ると

落書きだらけですが、精緻な加工が目を引きます。
落書きしている人たちは、これが1400年以上前のものだということを知っているのだろうか?
こんなすばらしい文化財に落書きしては罰が当たります。

玄室から羨道を見て袖(そで。羨道から玄室になる境目。)を映します。


赤坂天王山古墳は、6世紀末から7世紀初頭にかけての築造とのこと。盗掘がひどく、調査もされていないようで、出土品はわかっていません。

穴からもぞもぞ出てくると、近くに小さな古墳がありました。群集墳でしょうか?

解説板がさびて見えない。


またもやほふく前進で中に入ります。すると

ズン

ズン

ズン。
天王山古墳ほどではありませんが、なかなか大きな石室ですよ。

いや~~~~久しぶりに横穴式石室に入りました! ズボンに泥が付きました。天井で頭を打ちました。
自分一人ではしゃいで、Uさんは放置。
大変申し訳ない。Uさん。




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